子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、大人から子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。
このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、子どもと季節の食卓を楽しみたい家族向けに「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。
11月のテーマ「フルーツ(オレンジ・パイナップル・キウイ)」の飾り切り
11月は、フルーツの飾りです。覚えておくとこれからのクリスマスやお正月のパーティーシーズンにぴったり! 数種類盛り合わせるとさらに華やかになります!
11月に挑戦したい手仕事...フルーツの飾り切り
「まずは基本の『オレンジカップ』をマスターしましょう! 外国産のネーブルオレンジやバレンシアオレンジを選べば、初めてでも挑戦しやすい飾り切りです」(ユッキーさん)
「オレンジカップを覚えてしまえば、同じ方法で『パイナップルバスケット』も作れます」
「オレンジに比べて実が大きく、果肉も固いですが、オレンジカップに挑戦したらぜひトライしてみてください!」
「記事の最後では、キウイの実も皮も全部使ってとっておきの飾り切りをご紹介します。皮はバラに! 実は花のようにすると緑色が鮮やか! キウイの種の黒い部分と白い中心の部分の断面も生きる飾り切りは、パーティメニューにもぴったりです」
「フルーツの飾り切り」の材料!
●オレンジ…2個
●パイナップル…1個
●キウイ…2個
●ミントの葉…少々
「ミントの葉は、オレンジ色や黄色の果物の色にとてもよく映えます。なくてもいいですが、あるのとないのでは見た目が大違い! パーティなどのときにはぜひ用意したいですね」
「今回紹介する飾り切りは特別なテクニックを必要とするものではありませんが、よく切れる小ぶりのナイフを使うと上手に作れます」
まずは基本! 「オレンジカップ」の飾り切り!
「まずは、『オレンジカップ』の飾り切りを覚えましょう!」
「最初にオレンジを横半分に切ります」
「半分に切ったオレンジの底を果肉ギリギリのところで落とします。落とした部分はこの後利用をするのでとっておきます」
「オレンジの皮と果肉の間にナイフを入れます。ナイフは固定したままオレンジをゆっくりと一周動かすと、果肉がきれいに外れます」
「最初に残しておいたオレンジの底の部分を、バスケットの底に敷いたらオレンジカップの完成です」
「オレンジカップに盛り付ける果肉の切り方も覚えておきましょう」
「まずはオレンジの真ん中に指を置き、その横を切ります」
「残った部分を90度回してまた真ん中より少し横を斬ります」
「最後に真ん中の固い部分を切り落とします。切り分けたオレンジをさらに一口サイズ切って『オレンジカップ』に盛り付けます」
「オレンジを一口サイズに切るときに、オレンジの薄皮や真ん中の部分を取り除くことで、オレンジの果肉だけを美味しく食べられるようになります」
「盛り付けるときには、きっちり詰めるよりも、オレンジとオレンジの間に空間をつくるイメージで積むと美味しそうに見えますよ」
【子ども(幼児)とやってみよう~世界のオレンジを調べてみよう】
オレンジは柑橘類の一種です。日本の柑橘と言えば、温州みかん。日本で生まれたみかんです。
「パイナップルバスケット」の飾り切り
「パイナップルバスケットも、オレンジカップと同じ方法で作れます」
「注意したいのは、パイナップルを半分にするときに、半分より少し下で切ること。このようにすることで、ちょうどいい深さのパイナップルバスケットになります」
「切り落としたパイナップルの底の部分をバスケットの底にするときに、パイナップルの形によってはうまく入らない場合があります。そんなときにはあわてずに、切り落としたパイナップルの底の周囲を少しずつ切り縮めて、底にはまるようにしましょう」
「ミントを飾ったり、ピックを飾ったりするとさらに華やかなパイナップルバスケットになります」
【子ども(小学生)とやってみよう~パイナップルの実り方を調べてみよう】
パイナップル(pineapple)は、松ぼっくり(pine)に外見が似ていて、味がりんご(apple)のようだと名前がつけられました。日本では沖縄県で高温多湿の気候を生かして栽培が行われています。以下のリンクの動画ではなかなか見る機会のないパイナップルの収穫方法なども紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
気候を生かした沖縄の農作物(NHKforSchool)
「キウイのバラ」の飾り切り
「キウイの皮のバラは、キウイの皮をひとつづきになるように丁寧にむいて作ります」
「熟していない固いキウイは切れないように皮をむくのが難しく、熟しすぎると果肉がつぶれてうまくむけません」
「若すぎず、完熟しすぎていないキウイを選ぶのがコツです」
「皮むきは、キウイのおしりの部分から始めます」
「巻くときにも、キウイの皮が切れてしまわないように注意します」
「むき終わった皮の最後の部分から巻いていき、すべての皮を巻き終わったら最初にむいたヘタの部分を底面にしてまとめます」
「ヘタの部分を底にして皿に置くと上からみても底にキウイの鮮やかな緑が見えるきれいなバラになります」
「花形キウイ」の飾り切り
「花形のキウイは、キウイの側面にジグザグに包丁を入れて作ります」
「包丁をキウイの中心より少し先まで入れるイメージで作りましょう」
「キウイの側面にジグザグにナイフを入れて一巡させて、最後の部分はうまく繋がるように様子を見ながらナイフをいれます」
「最後にキウイの左右を持ってそっとねじるように離すと出来上がりです」
【子ども(幼児)とやってみよう~キウイ狩りに行こう!】
最近は、秋から冬にかけてキウイ狩りができるスポットも増えてきました。中には数種類のキウイの食べ比べができる農園もあります。でかけてみると、お店でよく見かけるキウイがこんな風に栽培されているんだと子供は驚き果物に興味を持つこと間違いなし! ぜひ以下のリンクから近くのスポットを探してでかけてみましょう!
「キウイ狩り」スポットやイベントを探す
家族で楽しむ! フルーツの飾り切り!
「フルーツの飾り切りを紹介しました! パーティメニューは、
「コツは切ったフルーツをあまり触らないこと! 触ると切り口が丸まってしまうためです」
「パーティのテーマに合わせてピックやお皿をアレンジするとさらに華やかになりますよ。ぜひ挑戦してくださいね!」
【季節の手仕事ラインナップ】
6月
梅シロップ
新ジャガの芋もち
水無月
7月
とうもろこしご飯
ブルーベリーマフィン
七夕すったてそうめん
8月
夏野菜のピクルス
枝豆ごはん
夏野菜の肉づめ
9月
さつまいも(スイートポテト)
まぜ寿司
お月見団子
10月
リンゴ(アップルパイ)
かぼちゃプリン
ごま味噌料理
11月
新米のおにぎり
みかんゼリー
フルーツ飾り切り(この記事)
12月
お餅(いちご大福)
煮豆
簡単おせち
1月
大根(切干大根)
五平餅
のり巻き3種
2月
手作り味噌
レンコンチップス
ちらし寿司
3月
小豆あんこ
いちごのブラマンジェ
草もち
4月
タケノコご飯
スナップエンドウのキッシュ
中華風おこわ
5月
トマトソース
新玉ねぎのスコーン
もち麦ごはん
【季節の手仕事イベント】
レンコン収穫体験! 募集終了
※内容は予告なく変更する場合があります
【埼玉県熊谷市】母めし食堂「のうカフェ」
・埼玉県熊谷市下奈良391
・月曜・日曜・祝日定休
・048-577-4342
・営業時間 11:00~15:00(LO14:00) 15:00~17:00(予約のみ)
のうカフェ
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