「宿題、もう終わったよ」「忘れ物はない」。そう言っていた子どもの言葉が、じつは嘘だったとわかったときに、つい強く叱ってしまった経験はありませんか? ですが、感情のままに怒りをぶつけると、かえって子どもは本音を話さなくなってしまうかもしれません。今回は、いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所監修の書籍『自立した子どもになるための やらない子育て』から、子どもの嘘との向き合い方と、本音を引き出す親子の信頼関係の築き方をご紹介します。
【お悩み】子どもの嘘が気になります。厳しく叱るべきでしょうか?
子ども(小学3年生)が最近、小さな嘘をつくようになりました。「宿題やった?」と聞くと「やった」と答えるのに、ランドセルを確認するとプリントが手つかずのまま。学校にマンガを持っていって先生に怒られ、親にもちゃんと報告するようにと言われたのに黙っていて、先生からの連絡であとから判明したことも。そのたびに「ごまかしたり、嘘をつくなんてダメじゃない!」と叱ってきたのですが、嘘はなくなるどころか、ますます増えている気がします。どう向き合えばいいでしょうか?
子どもも好きで嘘をついているわけではない

子どもが嘘をついたと知ったとき、嘘をついたという行為と、親に言えないほど悪いことを行ったということに対して、二重の怒りが湧き起こると思います。ですが、感情のままに「ダメじゃない!」と強い否定から入ると、ますます悪い方向に向かいます。
まず理解しておきたいのは、子どもも嘘をつきたくてついているわけではないということ。本当のことを言ったら怒られると思い、嘘をつくのがほとんどのケースです。嘘をついたという事実の前に、どうしてそのような行為をしたのかという理由に寄り添ってあげてください。そのうえで、静かに「その行為はいけないことだ」と説明をしましょう。
親子の信頼関係が築ければ、正直に話してくれる

親子の信頼関係が構築されると、次から間違いをした場合でも、子どもは正直に話してくれるようになります。「いけないことをしてしまったけれど、自分の気持ちをわかってくれた」と感じられれば、子どもは安心して本音を話せるようになるのです。
逆に、頭ごなしに「何でこんなことやったの!」と怒ってしまうと、今後もっと重大なことをしてしまったときにも「また怒られる」とますます隠そうとする傾向に。長い目で見ると、そのほうがよっぽど怖いですよね。誰かを傷つけてしまったり、ものをとってしまったりなど、迷惑をかけた相手がいる場合は先方への対応が必要ですが、自分の子どもに対しての姿勢は基本的に一緒と考えてよいでしょう。
叱るだけでは、悪い行為は直らない

ある家庭では、宿題をやらない子どもをものすごく叱ったところ、次第に「宿題をやった」と嘘をつかれるようになったといいます。問い詰めると「だって、ママがすごく怒るから!」と泣きながら訴えられたそう。この家族は少し時間がかかったようですが、「怒らないから正直に言ってね」と優しく伝え続けることで親子の信頼関係が修復され、お子さんも本当のことを話すようになったといいます。
間違った行為を叱ることは必要ですが、叱るだけではけっして抑止力にはならないのです。じつは、嘘をつく行為はある程度成長していないとできない高度な行動でもあります。怒りが湧き上がったときには「嘘をつくぐらい成長したのか」と少し冷静に捉え直し、親子の信頼関係を築くチャンスと考えて、その理由について落ち着いて話し合ってみてくださいね。
「やらない子育て」には、ほかにもこんな悩みを「やらない」ことで解決できます
「やらない子育て」では、保護者が日常の中で抱えやすい悩みを「やらない」という視点で見直すヒントが紹介されています。たとえば、毎朝玄関で「忘れ物ない?」を連発してしまう人には「『あれ持った?』の声かけや忘れ物の対応はしなくていい」、つい子どもの行動を予測して動いてしまう人には「子どものやることに対して親が先回りしなくていい」、わが子の苦手なところばかり目につく人には「子どもの“できない理由”探しに必死にならなくていい」など、日々の子育てで「これって本当に必要?」と立ち止まらせてくれるテーマが満載です。
それぞれのテーマで「これでOK!」という対応の方向性が端的に示され、ポイントが3つに整理されているので、忙しい保護者でも気になるところから読み進められます。子育てを「がんばる」方向だけでなく、「やらない」という選択を通して、子どもとの関わり方を少し楽にしてみませんか?
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著者:いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所 監修:青木康太朗
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