やらない子育て

「宿題やった」が嘘だった…子どもの嘘に過剰に怒らなくていい理由【やらない子育て】

子育て人生相談
~子育てにまつわるお悩みを専門家がアドバイス~
読者から届いた子育てに関する疑問や不安を「未来へいこーよ」で活躍するあらゆる分野の専門家に相談! 青少年教育や自然体験に詳しい大学教授、子どもコーチングの専門家、現役小学校教諭など、さまざまな視点からお悩みを解決します。

「宿題、もう終わったよ」「忘れ物はない」。そう言っていた子どもの言葉が、じつは嘘だったとわかったときに、つい強く叱ってしまった経験はありませんか? ですが、感情のままに怒りをぶつけると、かえって子どもは本音を話さなくなってしまうかもしれません。今回は、いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所監修の書籍『自立した子どもになるための やらない子育て』から、子どもの嘘との向き合い方と、本音を引き出す親子の信頼関係の築き方をご紹介します。

【お悩み】子どもの嘘が気になります。厳しく叱るべきでしょうか?

子ども(小学3年生)が最近、小さな嘘をつくようになりました。「宿題やった?」と聞くと「やった」と答えるのに、ランドセルを確認するとプリントが手つかずのまま。学校にマンガを持っていって先生に怒られ、親にもちゃんと報告するようにと言われたのに黙っていて、先生からの連絡であとから判明したことも。そのたびに「ごまかしたり、嘘をつくなんてダメじゃない!」と叱ってきたのですが、嘘はなくなるどころか、ますます増えている気がします。どう向き合えばいいでしょうか?

子どもも好きで嘘をついているわけではない

やらない子育て

子どもが嘘をついたと知ったとき、嘘をついたという行為と、親に言えないほど悪いことを行ったということに対して、二重の怒りが湧き起こると思います。ですが、感情のままに「ダメじゃない!」と強い否定から入ると、ますます悪い方向に向かいます

まず理解しておきたいのは、子どもも嘘をつきたくてついているわけではないということ。本当のことを言ったら怒られると思い、嘘をつくのがほとんどのケースです。嘘をついたという事実の前に、どうしてそのような行為をしたのかという理由に寄り添ってあげてください。そのうえで、静かに「その行為はいけないことだ」と説明をしましょう。

親子の信頼関係が築ければ、正直に話してくれる

やらない子育て

親子の信頼関係が構築されると、次から間違いをした場合でも、子どもは正直に話してくれるようになります。「いけないことをしてしまったけれど、自分の気持ちをわかってくれた」と感じられれば、子どもは安心して本音を話せるようになるのです。

逆に、頭ごなしに「何でこんなことやったの!」と怒ってしまうと、今後もっと重大なことをしてしまったときにも「また怒られる」とますます隠そうとする傾向に。長い目で見ると、そのほうがよっぽど怖いですよね。誰かを傷つけてしまったり、ものをとってしまったりなど、迷惑をかけた相手がいる場合は先方への対応が必要ですが、自分の子どもに対しての姿勢は基本的に一緒と考えてよいでしょう。

叱るだけでは、悪い行為は直らない

やらない子育て

ある家庭では、宿題をやらない子どもをものすごく叱ったところ、次第に「宿題をやった」と嘘をつかれるようになったといいます。問い詰めると「だって、ママがすごく怒るから!」と泣きながら訴えられたそう。この家族は少し時間がかかったようですが、「怒らないから正直に言ってね」と優しく伝え続けることで親子の信頼関係が修復され、お子さんも本当のことを話すようになったといいます。

間違った行為を叱ることは必要ですが、叱るだけではけっして抑止力にはならないのです。じつは、嘘をつく行為はある程度成長していないとできない高度な行動でもあります。怒りが湧き上がったときには「嘘をつくぐらい成長したのか」と少し冷静に捉え直し、親子の信頼関係を築くチャンスと考えて、その理由について落ち着いて話し合ってみてくださいね。

「やらない子育て」には、ほかにもこんな悩みを「やらない」ことで解決できます

「やらない子育て」では、保護者が日常の中で抱えやすい悩みを「やらない」という視点で見直すヒントが紹介されています。たとえば、毎朝玄関で「忘れ物ない?」を連発してしまう人には「『あれ持った?』の声かけや忘れ物の対応はしなくていい」、つい子どもの行動を予測して動いてしまう人には「子どものやることに対して親が先回りしなくていい」、わが子の苦手なところばかり目につく人には「子どもの“できない理由”探しに必死にならなくていい」など、日々の子育てで「これって本当に必要?」と立ち止まらせてくれるテーマが満載です。

それぞれのテーマで「これでOK!」という対応の方向性が端的に示され、ポイントが3つに整理されているので、忙しい保護者でも気になるところから読み進められます。子育てを「がんばる」方向だけでなく、「やらない」という選択を通して、子どもとの関わり方を少し楽にしてみませんか?

▼書籍の詳しい紹介はこちら
親がやらなくていいことを教えてくれる本『やらない子育て』

「自立した子どもになるための やらない子育て」 
自立した子どもになるための やらない子育て
価格1,760円(税込)
著者:いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所 監修:青木康太朗
発行:扶桑社

購入ページ(Amazon)

この記事を読んでいる人は「自己肯定感」「発想力」に関するこんな記事も読んでいます
親がやらなくていいことを教えてくれる本 『やらない子育て』
「今日どうだった?」をやめてみよう。子どもとの会話が広がる「半開きクエスチョン」のすすめ【やらない子育て】
小1の息子が反抗的で何でも母親のせいに…ポイントは脱・先回り育児?【子育て人生相談】
【子育て人生相談】登校しぶりの子ども、学校を「辞めたい、行きたくない」も尊重すべき?
自分で何度も質問に答えることで人生の教科書になる!『君を一生ささえる「自信」をつくる本』
【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について

SHARE ON
Facebook
Twitter
6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

RELATED ARTICLEあなたにおすすめの記事

  1. 3歳までの愛着形成がカギ! 困難に立ち向かう力をつける方法とは?

  2. 【子育て人生相談】体調不良でないのに学校を休みたがる子供の対処法

  3. 子どもの生きる力が育つ「原体験」とは? 学び&体験場所も紹介!

  4. 朝ごはんで子どもの脳が育つって本当?時短&簡単ご飯メニューも紹介!

  5. 驚き&秀逸な「レゴ作品」まとめ 発想力&想像力&世界観に感動

  6. プレイリーダーに学ぶ!泥んこ遊びの楽しみ方

  1. Colorful Japanese children's book cover with large red and blue characters and busy cartoon scenes on the cover

    あの人気カードゲームから新シリーズ登場!『無限しりとりさがし』…

    2026.06.30

  2. 川でワクワクする体験を!年齢別川遊びの楽しみ方【小学校高学年(1…

    2026.06.25

  3. 川でワクワクする体験を!年齢別川遊びの楽しみ方【小学校低学年(6…

    2026.06.25

  4. 川でワクワクする体験を!年齢別川遊びの楽しみ方【未就学児(3歳・…

    2026.06.25

  5. 川でワクワクする体験を!年齢別川遊びの楽しみ方【0歳・1歳・2歳編】

    川でワクワクする体験を!年齢別川遊びの楽しみ方【0歳・1歳・2歳編…

    2026.06.25

  1. やらない子育て

    「やっぱり辞めたい」と言われたら…習い事は1か月で辞めてもいい?…

  2. 水が苦手な乳幼児必見!自宅で簡単おすすめ水慣れトレーニングを伝授

  3. 自立した子どもになるための やらない子育て

    親がやらなくていいことを教えてくれる本 『やらない子育て』

  4. 「ラン活」どうやって進めてる? 先輩ママ・パパのランドセル事情を…

  5. 【年齢別】図書館司書に聞いた、子どもの「思いやり」を育てるおす…

みらいこSNSをフォロー

子どもの未来を考える子育てサイト「未来へいこーよ」をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む