新年度に始めた習い事。子どもが「やりたい!」と熱望して始めたはずなのに、ふと「辞めたい」と言われてしまった経験はありませんか? 道具も月謝もそろえたのに、すぐに辞めさせていいものか…と悩む保護者は少なくないはずです。今回は、いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所監修の書籍『自立した子どもになるための やらない子育て』から、習い事の「辞めどき」との向き合い方をご紹介します。
【お悩み】始めたばかりの習い事を「もう辞めたい」と言われて困っています
子ども(小学2年生)が1カ月前から通い始めたスイミングスクール。最近になって「もう行きたくない」と言い出すようになりました。週1回のレッスンの前日になると機嫌が悪くなり、当日は朝からぐずぐず。「せめて3カ月は続けてみよう」となだめてみるのですが、本人の気持ちはなかなか前向きになりません。すぐに辞めさせていいものか、それとも我慢して続けさせるべきか…どうしたらいいでしょうか?
「せめて3カ月は」は親の都合かもしれない

「やらない子育て」では、習い事の辞めどきは子ども本人が決めるのが理想だと紹介しています。1回のお試し体験で「やらない」と決めるのはよしとするのに、入会後1カ月で辞めるのはダメというのは、考えてみれば少し不思議な話。その理由の中には、「親の都合」が含まれていることもあるのです。
「憧れていたけれど、実際はそんなに好きではなかった」「こんなに厳しい練習が必要だと思わなかった」など、大人でもこういった事態は起こりえます。まずは「その習い事が本当に好きか、合っているかどうかを子どもが見極めるために1か月必要だった」と捉え直してみてください。
「辞めたい」という本音を否定しないことが大事

子どもが「辞めたい」と打ち明けた際に、その本音を否定することや、怒ってしまうことは避けましょう。今後親に本心を言えなくなる可能性が生まれるかもしれません。
逆に、子どもが辛そうだったり上達が見られなかったりすると、親から「辞めたら?」と助言したくなるケースもあります。ですが、子どもが「辞めたい」と言い出さないのならば、そこには子どもなりの続けたい理由があるはず。その意思を尊重しましょう。せっかく顔を出した子どもの意欲という芽を、親の判断だけで早々に摘み取ることのないよう、慎重に向き合いたいですね。
「1つでもハマればラッキー」の気持ちが余裕を生む

「辞め癖がつかないか」という声もよく聞きますが、本当に好きなことは大変そうに見えても続くもの。大人でも、興味を持ったすべてのものにハマるわけではありませんよね。何が好きか、何が合うかは、実際にやってみないとわからないのです。
あるお子さんのケースでは、水泳やピアノなどの習い事に挑戦しては辞め、辞めては挑戦を繰り返し、ようやく好きなことが見つかった場合もあります。最後まで残ったのはサッカーだけ。それも、熱心に練習に励むチームではなく、のんびりした雰囲気のクラブが性に合っていたそうです。
親としては「1つでもハマるものが見つかればラッキー」と気楽に構えるくらいがちょうどいいでしょう。その余裕があれば、子どもが「辞めたい」と打ち明けたときも真正面から寄り添うことができます。「辞める」にせよ「辞めない」にせよ、親子で建設的な対話ができれば、子どもにとっても前向きな道筋を歩めるはずです。
「やらない子育て」には、ほかにもこんな悩みを「やらない」ことで解決できます
「やらない子育て」では、保護者が日常の中で抱えやすい悩みを「やらない」という視点で見直すヒントが紹介されています。たとえば、子どもが得意なことに過度に期待してしまう悩みには「子どもの“得意”を伸ばそうとしなくていい」、親には馴染みのないことに夢中になる子どもへの対応として「親が理解できない子どもの興味・関心を止めなくていい」、進路や将来への口出しに悩んだら「進学先やなりたい職業の理由に正しさを求めなくていい」など、日々の子育てで「これって本当に必要?」と立ち止まらせてくれるテーマが満載です。
それぞれのテーマで「これでOK!」という対応の方向性が端的に示され、ポイントが3つに整理されているので、忙しい保護者でも気になるところから読み進められます。子育てを「がんばる」方向だけでなく、「やらない」という選択を通して、子どもとの関わり方を少し楽にしてみませんか?
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親がやらなくていいことを教えてくれる本『やらない子育て』
「自立した子どもになるための やらない子育て」

価格1,600円(税込)
著者:いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所 監修:青木康太朗
発行:扶桑社
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