GW明けの登園しぶり 子どもの「行きたくない」にどう向き合う?

4月に幼稚園・保育園に入園して1カ月。ようやく子どもも園に慣れ、ホッとしたのも束の間…GWの休み明けは「幼稚園行かない!」と登園を嫌がることも。園には行ってほしいけど、子どもの泣き顔を見て心が痛むパパママも多いよう。そこで、「いこーよ」読者の皆さんに子どもの「登園しぶり」の対処法をアンケートで聞いてみました。

GW休み明けに園児の親の3割が経験する「登園しぶり」

(単一選択 N=535人)

子どもが幼稚園や保育園へ行くことを嫌がる「登園しぶり」。実際、どのくらいの親が経験するものなのか、お子さんを幼稚園・保育園に預けたことがある(もしくは預けている)方にアンケートで聞いた結果、535人中173人がGW休み明けの登園しぶりが「あった」と回答。園児の親の3割が経験したことがあるという結果になりました。

「子どもが泣いても連れて行く」派が大半

泣いている子どもを見るのは親も心が痛むものですが、「登園しぶり」は休み明けの数日程度でおさまることが多く、「仕事が休めない」「休み癖がつくと困る」「泣くのは朝だけで日中はケロっと過ごすことが多い」といった理由から、基本的には子どもが泣いても通常通り登園させる親が多いようです。

中々仕事が休めないので…、泣かれても連れていきました。長女が厄介でした。下の子より、すごかった。泣きわめき暴れて、朝から担いで行きました…。(H.Kさん/3歳の男の子と7歳の女の子のママ)

朝の登園と帰って来てからのぐずりはありますが、行ってしまえば先生や友達と楽しく遊んでる様子なので、朝泣かれても後ろ髪引かれながらも送り出してました。(K.Tさん/3歳の女の子のママ)

登園する理由の説明や、園生活を楽しみにさせる声かけでサポートを

ただ、なるべくなら子どもにストレスなく過ごしてもらいたいのが親の本音。なぜ登園しなければいけないのかという理由を説明したり、園で過ごす時間が楽しみになるような声かけなど、子どもの気持ちを考えてサポートすることが大切です

泣いても、わめいても、連れていきました。心は痛みましたが、毎日行く前は、「ご飯食べたり、おもちゃを買うお金を貰うために、頑張って働かなきゃいけないんだよ」と言い聞かせたり、「先生と友達待ってるよ〜。行かないと、みんな寂しくて泣いちゃうよ〜」と、それとなく言うと登園してくれました。今では、泣かず、むしろ楽しみに登園しています。(ぼんちゃんさん/3歳の女の子の親)

初めて入園した3歳のGW明けは泣きました。でも、私も仕事があるので、先生に任せて泣く泣く出社してました。帰ってからは「楽しかったね〜」と園での話を娘とたくさん話して寝て、翌日も「園で昨日あれしたよね。今日はなにするのかな?」とワクワク感を与えさせてから連れて行きました。(姫mamaさん/4歳の女の子のママ)

「ご褒美」で子どもの気分を盛り上げる工夫も!

また、こうした言葉での説得に加えて、帰宅後や次の休日にがんばって登園した子どもへのちょっとした「ご褒美」を用意して、テンションを上げるというコメントも多く見られました。

どんなオヤツが食べたいか聞き、帰ってたら、それがあるからね!と言い聞かせてテンションを、あげていきました。(M.Mさん/6歳の男の子のママ)

保育園頑張ったら仮面ライダーのお菓子を買う約束したり、頑張って保育園に行ったらその週末はイベントなどに参加するようにした!(ともちゃんさん/3歳の男の子のママ)

GW明けの週末に、何か小さくても子どもが喜ぶイベントを取っておくようにしました。子どもが好きなアニメの映画であったり、USJに行く約束をしたり。そのイベントまであと何日保育所で頑張ればいいのか、という方向に子どもの意識を向け、できるだけ長くグズることのないようにしました。(N.Mさん/6歳の女の子のママ)

それでも「行きたくない!」というときは…

言葉やご褒美で登園を促しても、なかなか休み明けの「登園しぶり」が治らないというときは、子どもが登園に対して強いストレスを感じている証拠。まずは「行きたくない」という子どもの心に寄り添ってあげることが大切です。

大人の都合ばかりでなく、親も子どもの気持ちを受け止めよう

登園しぶりをしたときは、必ず行きたくない理由を聞くようにしていました。子どもが納得するまで話をするので、遅刻をすることもありました。それでも、特別な理由がない限り登園は絶対です。そのうち、泣いても登園しなきゃいけないんだな…ということがわかり、登園しぶりをしなくなりました。(ちいちいさん/6歳&8歳の男の子の親)

保育園なので『行きたくない』と渋り出すと本当に困りました。そういう時は一旦『行きたくないんだね、その気持ちよく分かるよ、ママもお仕事に行きたくない時あるから』と話して、子どもの気持ちを一旦受け止めました。

それから、『お昼ご飯のおやつの時間まで行ってみようか?そこでやっぱり帰りたかったら先生に言ってね、ママがすぐに迎えにくるよ』と話すと、うちの子の場合はとりあえずは登園してくれました。(ぶしにゃんさん/11歳の男の子と8歳の女の子のママ)

「休ませる」という選択肢も時には大事!

腹痛や発熱、おもらしなど、子どもの体調に変化が表れたり、頑なに登園を拒み続け「登園拒否」のような状態になった場合には、「無理に登園させず休ませる」という選択肢もあることを忘れずに!

泣く子を先生に預けましたが、おもらしをするようになり、ストレスだな…と思ったので1週間お休みしました。そしたら、その後はなくなりました!(S.Rさん/3歳の女の子と11歳の男の子のママ)

自営業だったので従業員さんに無理を言って休み、とことん子供につきあった。(O.Kさん/12歳の男の子のママ)

クセになると困るので基本的には行かせましたが、どうしてもの時は休ませた時もあります。あまり絶対に行かせなきゃとは考えずにその時その時で対応してます。(K.Mさん/10歳の女の子のママ)

大人からすればわがままを言っているように思えても、子どもには子どもなりの「行きたくない理由」があるものです。「急がば回れ」ということわざではないですが、親が腹をくくって休んでとことん子どもに向き合うことで、ケロッと登園できる場合も。親はゆったり構えて、子どものペースに任せてあげたいものですね。

ライター紹介
竹下 沙弥香
ダイビング雑誌編集や、某大手通信会社のWEBマガジン編集を経て、ひょんなことから「いこーよ」編集部にジョイン。プライベートでは、3歳&7歳の娘の母。「思い立ったら即行動」がモットーで、猪突猛進どこまでも突っ走る、元気だけが取り柄の熱いヤツ☆  Don’t worry!Be HAPPY. IT’S MY LIFE!!

※2016年5月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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