子どものSNSのいじめ、親はどう対応すべき?【子育て人生相談】

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今回は、小学校5年生の娘さんを持つママからのご相談です。SNSでいじめを受けている様子の娘さんについて、どう対応すべきか悩んでいるそうです。子どものネットトラブルにどのように対処していくべきか、専門家にアドバイスをいただきました。

このお悩みにアドバイスをくれたのは…

松下 隼司(まつした じゅんじ)先生
〈監修者プロフィール〉
1978年愛媛県松山市生まれ、大阪府の公立小学校教諭として現在も勤務。アンガーマネジメントの資格を持ち、2018年には全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞を受賞するなど、多彩な才能を発揮。音声配信プラットフォーム「Voicy」パーソナリティとしても活躍中。著書に『ぼく、わたしのトリセツ』や『せんせいって』など。

<相談内容>

小学5年生の娘がSNSでいじめを受けているようです。学校に相談すべきか、それとも直接相手の保護者に連絡すべきかで悩んでいます。どのように対処すればよいでしょうか。

まずは学校に相談を

学校の友だち関係によるいじめだとすれば、まずは学校に相談してください。学校の中でのことは、やはり教師が気づきやすい環境にあります。子ども同士のやり取りやクラスの雰囲気を見て、何か異変があれば介入しやすいです。

ただ、SNSでのいじめとなると、教師が直接見ることができないため、すぐに気づくことが難しくなります。SNSのいじめには、わざと誰かをトークグループから外したり、既読無視を繰り返したりするケースがあります。そういった場合、本人が「いじめられている」と認識しづらいこともあるのです。

また「死ね」などの直接的な暴言を使わなくても、それを匂わせる言葉や、明らかな「いじめ」と判断しにくいグレーなケースもあります。

学校生活では教師や他の大人が早期に気づいて介入できますが、SNSの世界では子どもだけのモラルの中で進んでしまうため、気づかぬうちにいじめが深刻化してしまうこともあります。


SNSには推奨年齢があるーLINEは12歳以上

保護者の方々には「SNSの使用には推奨年齢がある」ということを念頭に置いていただきたいと思っています。たとえば、InstagramやX(旧Twitter)は13歳以上、LINEは12歳以上の利用を推奨しています。これは、各SNSを運営する企業が「この年齢からが適切」と推奨しているもので、小学5年生はまだ対象ではありません。

なぜこうした年齢制限があるのか。それは、子どもの心身の健康や安全を守るためです。SNSトラブルや犯罪は年々増えており、昨年度も過去最多を更新しています。そして、犯罪だけでなくいじめも増加しています。年齢が幼いほど、自分で考えて抑制することが難しくなるのです。

SNSを使用する際はルールを決める

それでも、実際には小学生でもLINEなどのSNSを使っている子も多いです。その場合は、保護者がしっかりと使用状況を確認することが大切です。たとえば、LINEを使用する場合は、

・定期的に内容をチェックする
・パスワードは保護者が管理する
・トラブルがあればすぐ相談するようにする

といったルールを決めておくことです。

もちろん、子どもは「親に見られてほしくない」という気持ちもあるでしょう。でもそれは「いじめやトラブルに巻き込まれていないか」「我が子がいじめの加害者になっていないか」などを、すぐに気づけるようにするためです。

「子どもがスマホを持つメリット・デメリット」でも話しましたが、保護者がスマホを購入して料金を支払っているのであれば、それは保護者の持ち物で「子どもに貸している」と考えてもいいかもしれません。そのことをあらかじめ子どもに伝え、約束事を決めておくことがトラブルを避けることにつながります。ルールを守らないときや、トラブルに巻き込まれているとわかったときには「スマホを一時的に預かる」ということもあっていいと思います。

トラブルは家庭内で抱え込まないで

自分の子どもへのひどいいじめや、脅迫、恐喝、誹謗中傷などが見受けられた場合、学校やスクールカウンセラーに相談し、必要に応じて警察への相談も視野に入れることも必要です。その際、スクリーンショットを撮って証拠を残しておきます。LINEのメッセージやSNS投稿は、後から消されることもあるため、証拠をしっかり残しておくことが適切な対応への助けになります。

SNSのいじめやトラブルは、学校のいじめ以上に見えにくいものです。だからこそ子どもと約束事を決め、子どもの状況を確認する。そして、子どもが何か異変を見せたときには、すぐに話を聞きやすい環境を作っておくことが大切なのです。

お話を伺って

子どものSNSトラブルは、見えないところで進行するため、親として不安になりますよね。SNSの推奨年齢を意識し、子どもに任せきりにせず、すぐに助け船を出せる環境を作っておくことが大切だと強く感じました。大人でも意図せずSNSトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。めまぐるしく変化するAI時代。私たち保護者もSNS使用についての知識をアップデートしながら、子どもの心身の安全を守っていきたいものです。

お話を伺ったのは…松下 隼司(まつした じゅんじ)先生
1978年愛媛県松山市生まれ、大阪府の公立小学校教諭として現在も勤務。アンガーマネジメントの資格を持ち、2018年には全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞を受賞するなど、多彩な才能を発揮。音声配信プラットフォーム「Voicy」パーソナリティとしても活躍中。著書に『ぼく、わたしのトリセツ』や『せんせいって』など。

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2人の子育てに奮闘中。レコード会社、タイ古式マッサージセラピスト、PR代理店勤務と様々な業種を経験する。子どもとのおでかけや旅行を楽しみに日々過ごしている。子どもから「ママの特技は怒ること」と言われ、反省することも多々…。

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