乳幼児からが大事!スマホやゲームのネットリテラシーをどう育てる?

現在の子供たちの生活にとってインターネットはなくてはならないものです。その一方でネット上でのあらゆるトラブルに巻き込まれたり、ネット依存に陥ったりと、その使い方を間違えると子供たちに危険が及ぶことも。そうならないためには、何をどのように教えればよいのでしょうか?子供専用のSNSサイト『ぐーぱ』を運営する、こどもコミュニティサイト協議会の大笹さんに聞いてみました!

子供に教える前に、まず親が注意すべきこと

大笹さん曰く「子供たちにネットの使い方を教える前に、まずお父さん、お母さんに気をつけて欲しいのは、何となく自分のスマホを与えるという行動」とのこと。子供がぐずったり、泣いたりするのを防ぐために自分のスマホを渡して動画や写真を見せるという行動には注意が必要です。

子どもにスマホを渡したら、目を離さないことが大切

「乳幼児だからといって軽い気持ちでスマホを渡すと、どんどん新しい動画を再生したり、ブラウザで検索をするくらいはすぐに覚えてしまいます。気づいたらアプリをダウンロードして遊んでいたという事も。何となく与えてそのまま一人で使わせるという行為は、注意が必要なんです。そばにいて必ず子どもが何を見ているのかを親が把握しましょう。どうしても手が離せず子ども一人で使わせる場合は、面倒でも操作制限をかけるようにしてくださいね。」

実際に大笹さんのもとには小さい子供に自分のスマホを与えていてことで、『有害サイトへアクセスしていた』、『アプリのダウンロードで多額の請求がきた』などのトラブルの相談が寄せられることもあるそう。

「動画やアプリは必ずお父さんやお母さんが内容を確認してから子供に渡すようにしてください。最近は子供用の無料アプリも数多く登場していますよね。ただ、 子供用だからといって絶対に安心できるものとは限りません。こちらも使わせる前に必ず確認するようにしましょう。また、子どもが勝手に決済できないように、スマホにIDやパスワード、カード情報などを保存したまま使わせないように気をつけてくださいね。」

実は危険な携帯ゲーム機、どんな機能があるか知っていますか?

小さい子供がいるお父さん、お母さんが注意するべきアイテムとして大笹さんが教えてくれたのが意外にも携帯ゲーム機。

「最近のゲーム機はインターネットに接続して、ゲームソフトのダウンロードやブラウザ検索ができるということを知らないお父さんやお母さんも多いんです。」

「ネットに繋がなくても、携帯ゲーム機同士で通信ができる機能もあり、知らない人と会話ができる機能もあります。 ゲーム機だからと軽い気持ちで考えず、それでどんなことができるのか、子供と一緒に勉強することも必要です。できれば一緒に遊びながら、子供がどんな遊び方をし、どの機能を使っているのかを知ることが理想ですね。」

ゲーム機には保護者が設定できる「使用制限機能」がついているものも多いので、スマホと同様に事前に親で使用制限を掛けてから子どもに遊ばせる事も重要です。

SNSやメッセージアプリも苦手意識を持たずに一緒に使ってみて

また、子供が大きくなると注意したいのが、SNSやメッセージアプリ。

「幼児からもう少し大きくなると、スマホやタブレット端末を使って、SNSやメッセージアプリを使うようになります。こちらもゲーム機と同様、どのような機能があって、どんなことができるのかをきちんと親自身が知っておくことが大切。分からないと、ルールやマナーも教えてあげることができませんし、万が一、トラブルに巻き込まれた際も、それに気づいてあげたり、守ってあげることができなくなります。お父さん、お母さんが使い方を覚えるという意味でも、最初は親子で一緒にやってみるのがいいでしょう。」

最初に親子で使い方のルールをしっかり決めて

このようにお父さん、お母さんが積極的に子供に関わっていくことが、ネット教育の第一歩。その上で、今度は子供たちにも少しずつネット社会の中で生きていくためのルールとマナーを身に付けてもらわなければいけません。その際、最も重要なのは「スマホやゲーム機を買った時にきちんと約束事を決めておくこと」だと大笹さんは言います。

「最初に何も決めないまま自由に使わせておいて、後から『あれはダメ』『これはダメ』と言っても、すでにその面白さや便利さを知ってしまった子供たちはコントロールできません。最初にしっかりと話し合って、ルールを設定しておくのがおすすめです」

最初に決めるべき3つのルール

①使用できる時間と場所

「1日1時間」というような曖昧なルールよりも「20時~21時にリビングで使う」など具体的に時間帯を決めておくのがおすすめ。場所も必ずお父さんや、お母さんの目の届くところがいいでしょう。

②有料サービスの利用について

 有料のゲームやアプリ、音楽のダウンロードなど有料のサービスについても「月に1つだけ」「欲しい時に必ず相談する」など決めておきましょう。

③やってはいけないこと

「SNSやメッセージアプリに人の悪口は書かない」「人の写真を勝手にネットにアップしてはいけない」など、最低限のことを約束しておくようにしましょう。有害サイトが閲覧できないように事前に制限をかけておくことを忘れずに。

ネットを使う中で培われる力も

心配だからと、できるだけネット環境から子供を遠ざけようとするお父さん、お母さんもいるかもしれません。でも、それでは大きくなってからネットのルールやマナーも知らず、経験もないままに急にネット社会に放り込まれることになります。ネットを禁止するよりも、成長に応じて正しいインターネットの使い方を学び、ネットを有効に安全に使えるようにする方がいいでしょう。

実際に大笹さんたちが運営する子供用SNS「ぐーぱ」でリアルなネットの世界を体験している子供たちは、自然にネット上のマナーなどを身に付けているとのこと。

「『ぐーぱ』に参加する子供たちの成長ぶりにはびっくりすることも多いです。その日の出来事を書き込む際にも、読み手に分かりやすく伝わる工夫をしてどんどん表現力がついていきます。」

「さらに誰かの書き込みにコメントする場合にも、相手のことを考えてコメントできるようになっていきます。子供はとても素直で想像力が豊か。私たち大人が考えているよりもずっと相手の気持ちを考えたり、思いやったりすることができるのです。ネットには、そんな子供の力を伸ばしてくれる効果もあるのです。」

心配だからとネットから遠ざけるのはなく、どうしたら子供たちが安全に楽しめるのかを考え、サポートしてあげることが大切なんですね。

お話を聞いたのは…
大笹 いづみさん
こどもコミュニティサイト協議会・代理理事。株式会社教育ネット代表取締役。教育情報コーディネータ、ネットリテラシーアドバイザー。実際に利用しながらネット社会を生き抜く力を育てる、こどもコミュニティサイト「ぐーぱ」を運営。また各地で学校の先生、児童・生徒、保護者向けの講習なども行う。

ライター紹介
石橋 夏江
編集プロダクションverb所属。編集者・ライター。趣味は、旅行と写真とスキューバダイビング。プライベート旅でも、取材旅以上の分刻みスケジュールを組むため、友達がなかなか一緒に旅行に行ってくれないのが最近の悩み…。

※2015年2月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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