ルールの意図を考える
子どもにルールを教えるときは、なぜそのルールを守る必要があるのかも一緒に説明するようにしています。そのルールを守らなければどんな困ったことが起こるのか、できるだけ子どもが実感できそうな例を挙げて話します。
「お店の中で走ってはいけないのは、他のお客さんにぶつかってケガをするかもしれないし、売り物を壊してしまうかもしれないからだよ」という風に。
とはいえ、ルールの内容を確認することはあっても、それぞれの意図についてどれくらい理解できているのかはあまり確認してこなかったかもしれません。最初に意図を伝えていても、そのルールの意味を考えることがなくなるうちに、子どもにとって形式化した「決まり事」をただ守らされる状態になっていたのだと思います。
それでは守れないのも当然かも。子ども自身が、なぜそのルールがあるのかきちんと理解していない状態で、約束をしていたんだなと思いました。
必要性を実感する
「ルール」とはなにか、なぜ家庭や社会にはルールが必要で、それを守る必要があるのかを子どもが実感できる方法がないか考えました。そこで私が実践した方法がこちら。
ルールのない世界を体験!
まずは、ルールがないとどうなるのかを実際に体験して、ルールの必要性を感じてもらいます。普段家族で楽しんでいるゲームを通常の「ルール」抜きでやってみました。
・プレイヤーは好きな動物を一つずつ選んで茂みに隠す→何個選んでもいいし、隠さなくてもいい
・プレイヤーは順にカードをめくる→いつでも自由にめくっていい
・めくったカードの動物が他のプレイヤーとかぶったら、相手が隠した動物の鳴き真似をする
→いつ真似してもいいし、しなくてもいい
ゲームが成立しないので、全く面白くありません。これで「ルールの必要性」を感じることができました。
ルールを無視してみる
子どもが「やっぱりルールは必要だ」と感じたところで、今度は必要だと思うルールを家族で話し合って決め、もう一度ゲームをやってみることに。今回はゲームが成り立つので白熱します。そこで、私があえて「ルール」を無視してみました。
「ママずるいよ!」「ダメだよ!」と、子どもがすかさず私を非難しました(笑)。これで「ルールを守る必要性」が感じられたはずです。