やらない子育て

通知表の成績が気になったら?結果より「プロセス」に注目してみよう【やらない子育て】

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「1学期の通知表が返ってきたけど、思ったより評価が低くて…。このままで大丈夫なのかな」。夏休みが近づくこの時期、お子さんの成績に心がざわつく保護者の方は少なくないのではないでしょうか。テストの点数や通知表の評価が気になって、つい「もっと頑張って」と声をかけてしまうこともあるかもしれません。今回は、いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所監修の書籍『自立した子どもになるための やらない子育て』の内容を一部抜粋して、お悩み相談の形に再構成したものをご紹介します。

【お悩み】通知表を見たら「もう少し」ばかり。このまま成績が上がらないのではと心配です

小学4年生の子どもの1学期の通知表が返ってきました。算数と国語に「もう少し」などの評価があり、正直ショックを受けています。本人に「どうだった?」と聞いたら「まあまあ」と言うだけ。勉強をまったくしていないわけではなく、学校の宿題や最近通い始めた塾の課題なども本人なりにまじめに取り組んでいます。このまま成績が上がらないのではないかと、モヤモヤと悩んでいます。(小4・保護者)

成績だけ見ていると、子どもの自己肯定感を下げてしまうことがある

通知表が気になるのは、お子さんのことを真剣に考えているからこそ。その気持ちはとても自然なことです。

ただ、「やらない子育て」では、成績や偏差値など、目の前の数字を追いかけすぎることには注意が必要だと伝えています。なぜなら、成果に関する発言ばかりが続くと、子どもは「成果を上げられない自分には価値がない」と感じてしまうことがあるからです。

その感覚が積み重なると、「どうせできないから、やってみるのをやめておこう」と、挑戦する前から諦める意識が芽生えてしまうこともあります。子どもを心配するあまりの言葉が、じつは子どもの意欲を少しずつ削いでいる、ということが起きてしまうのです。

注目してほしいのは「結果」ではなく「プロセス」

やらない子育て

では、どこに目を向ければいいのでしょうか。書籍が強調するのは、結果よりもそこに至るプロセスを大切にすることです。たとえば、テストの点数が上がらなかったとしても、「先週より問題を最後まで解けるようになったね」「わからない問題をそのままにしないで聞きにきたね」など、小さな変化や姿勢の変化に気づいて声をかける。それだけで、子どもは「見てもらえている」「認めてもらえている」と感じ、次の一歩を踏み出す気力が湧いてくるのです。

変化が見えないときは、努力していた姿勢に目を向けましょう。「毎日宿題を机に向かってやっていたね」「難しい問題にもあきらめずに取り組んでいたね」など、がんばろうとした気持ちそのものを認めることが、子どもの意欲につながります。書籍では、子どものプロセスや気持ちに価値をおくことが、結果的には成績の上昇という成果にもつながると伝えています。

「テストの結果」より大切な力が、これからの時代には必要

やらない子育て

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。

「やらない子育て」の背景にある考え方として、これからの時代に子どもが必要とするのは、学力テストで数値化される「認知能力」だけではなく、「自知力(自分を知る力)」「自効力(目標に向かって行動する力)」「他尊力(他者を尊重する力)」という3つの非認知能力だ、という視点があります。

近年、大学入試でも変化が起きています。学力一本で評価する一般入試だけでなく、主体的な学習姿勢や自分の興味・関心の深さを評価する総合型選抜(旧AO入試)を重視する大学が増えています。じつは、総合型選抜で入学した学生のほうが入学後の成績(GPA)が高いというデータも出ているほどです。

1学期の通知表の評価よりも、「自分で考えようとしているか」「諦めずに向き合えているか」に目を向けること。それが、長い目で見たときに子どもの力を育てることにつながっていくのです。

「やらない子育て」には、ほかにもこんな悩みを「やらない」ことで解決できます

「やらない子育て」では、保護者が日常の中で抱えやすい悩みを「やらない」という視点で見直すヒントが紹介されています。たとえば、「宿題しなさい」「早く片付けなさい」が口癖になってしまっている人には「子どもへの声かけや指示を減らしていい」、子どもの習い事選びに迷い続けている人には「習い事の向き・不向きを大人が判断しなくていい」、子どもの興味が続かなくて不安な人には「子どもが夢中になれるものを無理に探さなくていい」など、日々の子育てで「これって本当に必要?」と立ち止まらせてくれるテーマが満載です。

それぞれのテーマで「これでOK!」という対応の方向性が端的に示され、ポイントが3つに整理されているので、忙しい保護者でも気になるところから読み進められます。子育てを「がんばる」方向だけでなく、「やらない」という選択を通して、子どもとの関わり方を少し楽にしてみませんか?

▼書籍の詳しい紹介はこちら
親がやらなくていいことを教えてくれる本『やらない子育て』

「自立した子どもになるための やらない子育て」 
自立した子どもになるための やらない子育て
価格1,760円(税込)
著者:いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所 監修:青木康太朗
発行:扶桑社

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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