新年明けましておめでとうございます。お正月に子どもが楽しみなものといえば「お年玉」。子どものお年玉の金額や使い道は、家庭によってさまざまですが、今回は我が家のお年玉事情についてお話したいと思います。
お年玉とは?
お正月に挨拶周りに行くと、親戚からたくさんのポチ袋を頂きます。普段はお手伝いなどをしてお小遣いをもらっている子どもたちにとって、お年玉は無条件にたくさんのお小遣いがもらえる年に一度のビッグボーナス!
そもそもお年玉はなぜもらえるのでしょう? 子どもたちと「お年玉の由来」について調べてみました。家族の長が年神さまから頂いたその年の新しい魂を家族に分け与えるために、お年玉という文化は始まったそうです。「じゃあ昔の人は、お年玉を一つしかもらえなかったんだね」と子どもたち。日本の伝統文化について興味を持ったり、学ぶ機会があるのもお正月の魅力ですね。
また、お年玉でもらう「お金」についても考えました。
私「お年玉でたくさんお金がもらえるけど、お金ってどうゆうもの?」
息子「ポケモンカードとかお菓子とかが買えるもの!」
娘「自分が欲しいものを買える」
私「そうだね、じゃあお金はどうやったら手に入るの? 空から降ってくる?」
娘「ううん、ママとかパパが一生懸命働いて稼いでいるもの」
これは普段からお小遣いなどを渡す際に話しているので、しっかりと理解しているようでした。
私「そう、じぃじからもらったお年玉はじぃじが、ばぁばからもらったお年玉はばぁばが、叔父さんからもらったお年玉は叔父さんが、一生懸命仕事をして得たお金からあなた達にくれたものだよね。だから感謝して、大切に使わないといけないね」
お年玉がもらえるのは決して当たり前ではないこと、お年玉をくれた人の気持ち、その貴重さと有難みを理解してもらったうえで、子どもたちにこう伝えました。
私「これまではお年玉を一部預かっていたけど、今年からは預けなくていいことにするね。全部自分たちで管理してOK。使いたければ使ってもいいし、貯めておきたければママが口座に入れておいてあげるから言ってね」
大金を手にする体験
まだお金の価値がわからない年齢のうちは、中身のお金よりもキャラクターが描かれたポチ袋を喜んでいたので(笑)、お金は全額預かり子ども名義の口座へそれぞれ貯金していました。少し理解できるようになってからは、一部は自由に使えるようにして残りを貯金していたのですが、娘が小学生になったのを機に今年からは全額自由にさせることにしました。
じつは今年も子どもたちにお年玉をどのくらい渡すか悩んでいたのですが、母に「私が子どもの頃、お年玉ってどうしてた?」と聞いてみると「全額渡していたよ」と。その理由を聞いてみると…
母「お年玉は、普段はもらえないような大きな額を手にすることに意味がある。子どもに【大金を使う】体験をさせられる絶好のチャンスだから、全部渡した方がいいよ」
たとえば小学生のときに、5000円のお年玉をもらったとします。小学生にとって5000円という金額は、自分ではなかなか手に入れることができない「大金」ですよね。その大金を使って欲しかったものを買う体験をすれば、それは強く記憶に残る体験になるはずです。
もし小学生のときにもらった5000円を親が預かり貯金しておき、子どもが高校生になったときに渡したとします。高校生にとって5000円は、少しアルバイトをしたら手にすることができる金額です。感覚が違うので、当然そのときの感動や体験は異なります。つまり、たとえ紙幣価値が同じだったとしても、小学生にとっての5000円と高校生にとっての5000円は全く価値が違うのです。
自分にとっての「大金」で念願の欲求を満たす体験をするには、年齢を重ねれば重ねる程、大きな金額が必要になります。大人になれば数十万円なければ得られないような感動の体験が、小学生のうちは数千円で叶うのです。これは体験させない手はありませんね。
無駄遣いをして「こんなの買わなきゃよかった…」と思う(失敗する)ことも勉強です。次からは本当に欲しいものを買うために「一旦貯金しておこう」という学びに繋がるかもしれません。そう考えると、大金を自由に使う体験によって子どもたちが得るものは非常に多い気がしたので、今年からはお年玉を預からないことに決めました。