「プール」や「ベビースイミング」は子どもに人気の習い事のひとつ。ベビースイミングは保護者も一緒にプールに入るので、大人のダイエット目的にもいいですよね。今回は発達障害の息子をベビースイミングに通わせていた理由と、やめてしまった理由、実際にやってみてよかったところなどを書いています。
泳げれば学校でヒーローになれる!
息子が1歳11カ月の頃から習い事としてベビースイミングを始めました。理由は「小学校低学年では、泳げるだけでヒーローになれる瞬間がある」からです。かくいう僕自身が泳ぎが苦手で、水泳の授業は気が重かった記憶があります。だからこそ息子には、小さいころから泳げるようになって欲しかったんです。
いくつかの施設で見学や体験をして、自転車で行ける距離にあるスイミングスクールに決めました。僕が息子をベビースイミングに連れていくと、行き帰りも含めておよそ2時間くらいは妻が育児から解放されるのもメリット。僕自身、プールと自転車移動で運動になって「ちょっと痩せるかな?」というのも目論見としてありました(笑)。
徐々に「水の世界」を楽しめるように
通っていたスクールでは、ベビースイミングは大人と子どもが一緒に参加します。準備体操をしてからプールに大人だけ入り、続いて子どもを抱きかかえる形でプールに迎え入れます。これは赤ちゃんが「その場で待つ」練習にもなっているそう。その後は全員でプール内を輪になったり直線で移動し、「高い高い」や「その場で回転」「押して、引く」「顔を水につける」など「水に慣れて音や風景、水の感触を楽しむ」練習をしていきます。大人のほうは「高い高い」や「押して、引く」動きが意外にきつい……。翌日は二の腕が筋肉痛でした。
その後は子ども用の浮き輪をつけて水泳の基礎的な練習を行い、最後に水に浮くボールやおもちゃで遊んで終了。通い始めの頃は毎回泣いていて、とくに顔に水がかかるのを嫌がっていた息子ですが、そのうち慣れて顔に水中に潜っても3回に2回は泣かないようになりました。それどころか浮き輪で浮いた状態で足をバタつかせて少し離れた僕を追いかけたり、おもちゃのボールを投げたりと「水の中の世界」を少しずつ楽しめるようになっていったのです。
考えてみれば生まれてからまだ1年ちょっとで、自分の身の回りのことですらおぼつかないのに、水の中に入ったらそれはパニックになりますよね。でも「水の中の世界」でどうすればいいのかわかってきたのは「嫌なことでも挑戦して乗り越えていく力」が発揮されたということ。
さらに楽しめるまでになったのですから、好奇心もついてきたのかな? 最初は「泳ぎをマスターさせたい」という気持ちで始めたスイミングでしたが、意外なところで息子の成長が見られてうれしかった記憶があります。