乳幼児にオススメ! 子どもの発達に効果的な「ボールプール」の遊び方

屋内遊具の定番、ボールプール。カラフルなボールの中で子どもたちが夢中になって遊ぶ様子はなんとも微笑ましいもの。実は、ボールプールで遊ぶことが子どもの発達にとても良い影響を与えるといわれているのを知っていますか?

ボールプールで触覚を刺激&運動能力の向上にも!

なんともいえない浮遊感。そして全身が包まれるような心地よさ。日常的に体験できない不思議な感覚が味わえるのがボールプールの魅力です。
ではなぜ、ボールプールは子どもの成長に良いといわれるのでしょうか。

ボールで全身の「触覚」が刺激される

数万個ものボールが入ったプールに入り、足や身体にボールが触れることで子ども達はまず『触覚』が刺激されます。私たちが身体を動かす際、脳では力加減の調整、身体のバランス調整、そして触覚、視覚など、さまざまな情報を整理して、適切な行動ができるように調整しています。

例えば「走る」という動作でも、子どもはこの機能が未熟なので、始めのうちは自分の走っているスピードや周りとの距離感が調整できず、転んだりぶつかったりします。徐々に上手に調整できるようになると、自分が思うように止まったり、カーブでスピードを落とすなど、複雑な動きができるようになっていきます。

この発達の過程において、特に「触覚」が大きな役割を果たしていると言われており、ボールプールの中で手の先から足の指先まで、全身の触覚が刺激される事で、脳に良い効果をもたらすそう。実際、発達障害児の感覚統合療法の治療アイテムとしてボールプールが使われることも多いそうです。

動作を遊びの中で自然に学ぶことで「運動能力」も発達

それでは、どういった遊び方をすれば子供の成長や発達には効果的なのでしょうか?

具体的なボールプール遊びでのメリットや、効果的な遊び方を、室内遊び場「キドキド」を全国に展開する「株式会社ボーネルンド」の榊原さんに伺いました。

ボールプールは遊びの幅が広く、様々な動きが行えるのも魅力です。ボールを掴んで・投げて・取って・かき集めて、またその中に飛び込んだり泳いだり潜ったり…。遊びの中で子ども達はたくさんの動作を自然と取り入れ、体験することになります。」

榊原さんによれば、同じボールプールにいても、子どもの年齢によって遊び方が異なるのだとか。

「例えば、小さな子どもなら“ボールの上を歩く、ボールに埋もれる、投げる”という遊び方がメインですが、大きくなると“ボールをかきわけて歩く”という動きがそこに加わります。人間の基本的な動きは、36個に分類されます。その動きをたくさん身につけることで人間の動きはより複雑に発展していきますが、ボールプールは遊びの中で自然とステップアップしていくことができるのです。」

このように、全身を使ってボールプールで遊ぶことが、触覚を刺激したり、自然と複雑な動きをマスターすることに繋がり、子どもの脳を成長させてくれるのですね。

おすすめ!子どもの発達に効果的なボールプールの遊び方

では、子どもの発達を促すためにより良い効果が得られるのはどんな遊び方でしょうか。

1歳〜3歳までは、ボールプール内でのスキンシップがオススメです。親子一緒に埋もれてみたり、ボールの上を歩く子供の手を引いて上手に歩けるように手伝ってあげましょう。また、簡単な遊びですが、親が指示した色のボールを集めたり、ボールを軽く投げてキャッチするのも小さい子どもにとってはよい刺激になります。」

3歳頃からは “投げて遊ぶ”をもう少し進化させてみましょう。私たちの施設では、壁に穴が空いていて、そこにボールを投げ込むという遊びがあります。わざと効き手の逆で投げたり、頭の上から、下から、横から、後ろ向きでボールを投げるなど、様々な動きにチャレンジさせてみるのもいいでしょう。投げる際の足の出し方や体の捻り方など、より遠くに投げる方法を子どもが自分で考え、身体能力が洗練されていくきっかけになります。」

親はあまり口出しせず、子どもの自発的な遊びをサポート

子どもが遊んでいる間、親はどのように関わればいいのでしょうか。

「ボールが思うように投げられないなど、困っている我が子を見ると、こうすればいいよ!とうっかり教えてあげたくなるものですが、答えを全て与えるのではなく、自分で工夫して遊べるようにヒントを与え、サポートしてあげるのがベストです。」

「ただ、年齢があがると、ボールを投げる力も強くなってくるので、他の子どもにケガをさせないよう、周りの子どもたちへの配慮を忘れないように。子どもへ注意をする際は、“〜してはダメ”ではなく“〜だから気を付けようね”という言葉をかけてあげてください。子どもが自発的に周りに気を付け、考えて行動するきっかけにもなります。」

ボールプールでの遊びは、運動神経の発達を促す効果が期待できるだけでなく、自分より小さな子どもへ対する気遣いや配慮を行ったり、子ども同士が仲良く一緒に遊んだりすることで協調性が養われるなど様々な効果が期待できるようです。

子どもから目を離さず、親が見守る中で遊ばせるように心がけて

基本的に、ボールプールは子どもだけが遊ぶのではなく、親子で遊ぶ、親が見守っている環境で遊ばせるというのが理想。親同士が話に夢中になりすぎないように注意が必要です。特に小さい子どもからは絶対に目を離さないようにすることが大切です。

子供たちが楽しみながら運動が出来、成長にもよい影響を与えるボールプール。親子で一緒に楽しく遊びながら、子どもの成長をぜひ見守ってあげてくださいね。

お話を聞いたのは…
株式会社ボーネルンド
安全性が高く、子どもの成長に最適な玩具や遊具を海外より輸入販売。全天候型の屋内遊具施設「キドキド」を全国20カ所で運営。子どもが安心して遊ぶことのできる遊び環境のプロデュースも行う。
屋内遊具施設「キドキド」

ライター紹介
吉岡 麻衣
愛媛県生まれ。過去に地域情報誌やキッズファッション誌の編集を経験。趣味は食べ 歩きと旅行、サイクリング。おでかけやグルメ、ファッションなどを中心に幅広いジャンルのライティングで活動。現在は「株式会社スタジオ ヱヴィス」でライターとして取材、執筆を行う。

※2016年2月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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