お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は「科学館」がテーマ。0歳〜2歳のお子さんを持つ方に向けて、サイエンスコミュニケーターの本田さんに伺った、科学館を楽しむためのアドバイスをご紹介します。
【0~2歳】におすすめの科学館の楽しみ方
●好きな刺激を味わいに行く
0〜2歳のお子さんにとって、まだ科学館も家の周りや公園も、大きな違いは感じにくいかもしれません。だからこそ、一緒に訪れる大人の視点が大切だと本田さんはお話されます。
「日々の生活の中で『この子はこういう音が好きだな』『この言葉が好きだな』といった、”その子が好きな刺激の傾向”みたいなものが少しずつ見えてくると思います。科学館には、そうした刺激を体験できる展示がたくさんあります。光が好きなら光を探し、風が好きなら風を浴びる。物を叩くのが好きなら、叩ける展示がある場所へ行く。0~2歳の時期は、『その子が好きな刺激を探しに行く場所』という視点で、科学館を訪れてみてください(本田さん)。」
●大人が楽しそうにすることが大事
「0〜2歳の子どもは、大人の様子をよく見ています。大人が無表情だと、『ここは楽しくない場所なんだ』と感じ取ってしまうことも。親が一緒にきゃっきゃと楽しむと、子どもも安心して夢中になれます。子どもが不思議そうにしていたら、まずは大人が『こうやるんだよ』とやってみせてあげるとよいです。大人がおもしろがる様子を見て、子どもは安心して一歩踏み出せるようになります。一緒に笑ったり驚いたりしながら刺激を味わうことが、この時期の何よりの科学体験になります(本田さん)。」
●キッズスペースでは、探検の様子を観察してみよう
0〜2歳向けのキッズスペースがある科学館では、目を離さないようにしながら、子どもを自由に探検させてみましょう。
「『最初に何を触るのかな』『どこまで動いていくんだろう』と、様子をよく観察してみてほしいんです。そこから、その子の興味や好奇心が見えてきます。いわば、わが子の”好き探し”です(本田さん)。」
「余裕があれば写真や動画で記録しておくのもおすすめ」と本田さん。家に帰ってからその様子を見返すと『あ、こんなことに興味を持っていたんだ』と、わが子の『好き』に気づくヒントになります。
「ただし、記録することがメインにならないよう注意してください。まずは、目の前の子どもの表情や動きをしっかり観察することを大切にしたいですね(本田さん)。」
【0~2歳】家でも広げる!科学の楽しみ方
●お風呂で「泡あそび」から科学の入口へ
家でも、遊びとしてちょっとした科学体験を楽しむことができます。本田さんのおすすめは、お風呂での「泡あそび」です。
「泡あそびとは、石鹸を泡立てる、洗面器を逆さにお湯へ沈めてボコッとさせる、ガーゼをクラゲのように広げて中から泡を出すなど、お風呂の中で手軽にできる遊びです。泡のポコポコした感触や動きだけでも子どもの目は輝きます(本田さん)。」
●ドライヤーや音など、「風・音・動き」で遊ぼう
身の回りの道具を使って、風や音を感じる遊びも科学体験のひとつです。
「ドライヤーで紙コップなどの軽いものを飛ばしたり、温風と冷風を切り替えてみたり。そんな何気ない遊びでも、子どもにとっては驚くような刺激になります(本田さん)。」
【0~2歳】科学館を楽しむために読みたいおすすめの本
本田さんから、0〜2歳の子どもにおすすめの絵本を教えていただきました。本田さんのお子さんとも実際に読んできた絵本だそうです。「周囲の世界のあちこちに興味を持ってほしい」という願いが込められたセレクションです。
●『おおきいちいさい』(福音館書店)
大きいものと小さいものを見比べながら、自然と「ちがい」に気づく力を育ててくれる一冊です。「大きい」「小さい」という感覚が育つことで、身の回りのものへの興味がぐんと広がり、世界の見方も変わってきます。
●『いろいろバス』(大日本図書)
赤いバス、黄色いバス、青いバス……。色とりどりのバスに、さまざまなものが乗ってくるリズミカルで楽しい一冊。色の違いに気づいたり、「次は何が出てくるかな?」と想像しながら読むのが楽しくなります。
●『やさいのせなか』(福音館書店)
野菜の上に紙をのせてクレヨンでこすると、表面の凸凹の模様が浮かび上がります。いつも食べている身近な野菜が、不思議な模様に見えてくる。子どもの観察心をくすぐり、じーっと野菜を見つめてみたくなる一冊です。
●『ロボットボット』(福音館書店)
「ギー ガタン」「ガシン ガシン」。ロボットたちの動きを表す豊かな擬音が楽しい絵本です。読み聞かせながら一緒に声に出してみると、音と動きがつながるおもしろさを感じられます。本田さんのお子さんも、幼い頃にどっぷりはまった一冊だそうです。
【いこーよ好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
0〜2歳の科学館は、子どもの「好き探し」の場所。光・音・風・感触など、その子が夢中になる刺激を一緒に見つけることが、この時期の最高の楽しみ方です。大人が楽しんでいる姿を見ると、子どもも自然に「楽しそう」「おもしろい」と感じ、その気持ちが「興味」の芽を育てます。ドライヤーの風を感じたり、お風呂で泡あそびをしたり、日常のささやかな体験も科学の入口です。まずは、子どもが夢中になる瞬間を一緒に楽しむことから始めてみましょう。
年齢ステージ別「科学館でワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳~2歳編
・3歳~5歳編
・小学生低学年(6歳~8歳)編
・小学生高学年(9歳~11歳)編
お話を伺ったのは…サイエンスコミュニケーター 本田 隆行さん
大学院で惑星科学を専攻後、大阪の枚方市役所に勤務。その後、科学と社会の両方を相手にした仕事をするために、東京・日本科学未来館へ転職し、科学コミュニケーターとして活躍。2015年に独立し、現在は国内でも珍しいフリーランスの科学コミュニケーターとして全国で活動している。「科学とあなたを繋ぐ人」として、科学に関する展示企画・監修、ワークショップのファシリテーター、講演、執筆など、なんでもこなしている。













