協調性も創造性も!砂場遊びは子どもの学びの宝庫!0~2歳向けアドバイス

手で穴を掘ったり、友達と力を合わせて山を作ったり。大人の目から見ると、砂場遊びはただの遊びに見えますが、実は、遊びながら想像力や創造性、社会性が養われる「青空の下の小さな学校」。子どもが砂場で学べることって、何でしょう?そして、親はどう関われば?

年齢によって、様々なことを砂場で学べる!

砂場遊びをしている子どもたちはみんな楽しそう。泥んこになりながら、手や道具を使って夢中で遊びます。一体、ほかの遊びと何が違うのでしょうか。
「砂場ほど、子どもの発達を促してくれる遊び場はありません」。そう話すのは、20年にわたり砂遊びを研究している同志社女子大学の笠間浩幸教授。発達段階によって、子ども達は様々な力を砂場で身につけることができると言います。

【0歳期】体中の感覚がぐんぐん育つ

笠間教授によると、砂場遊びは、ハイハイ、ヨチヨチ歩きの0歳児から始めてOKだと言います。
「0歳児は、柔らかい砂の上ではうまく前に進めない。手足を使いながら、どうすれば思い通りに体が進むのか、感覚で覚えていくのです」。砂の質感や温度を体感するだけでも、感覚がぐんぐん育っていくそうです。

【1歳児】道具の使い方を学習

「1歳を過ぎたころから、子どもの興味は「モノ」に向かいます。最初は使い方が分からなかったスコップも、ふと気づけば、砂をすくいやすい持ち方を自分で工夫していたりします。砂場は、「モノ」を道具として扱うことを学ぶ最適のステージなんです」。
大人の真似をしながら「どうしてそうなるの?」と疑問を抱くのもこのころ。親が砂を入れたカップをひっくり返して、砂の型抜きを見せてあげれば、子どもはどうすれば同じことができるのか、試行錯誤を繰り返し、自分の力でできるようになっていきます。

【幼児期】協調性や思いやりも覚える

「年齢が進むにつれて、学びはさらに広がっていきます。2歳児になると、砂を山や川に見立てて遊び始めることで、想像力や創造性が育ちます」。
さらに、遊びを通じたコミュニケーションも高まるとか。「自分より小さな子どもに道具の使い方を教えてあげたり、お手本を見せてあげたり。『ごっこ遊び』を通して、ほかの子との会話もどんどん増えていきます」。
何かを一緒に作って喜びを分かち合う体験や、自分が満足のいくものを作り上げる達成感も生まれるのだそう。そうやって、他人への気づかいや思いやり、自信(自己肯定感)を身につけていくんですね!

親が注意すべきこと、守りたいマナーは?

では、親はどのように関わるのが良いのでしょうか。また、注意点やマナーもお聞きしました。

親は一緒に砂場に入って一緒に遊びましょう

子どもは、親と目が合う距離にいると安心するので、できるだけ砂場にいっしょに入り、手を差しのべられる距離にいてあげることが大切なんだそう。
「また、できたことは認めてあげて、できないことは見守りつつ手伝ってあげてください。親がそばにいるからこそ、子どもはいろんなことに挑戦ができるんです」。
子どもは遊びの天才。大人にとっては何でもないプリンのカップやしゃもじも、素敵なおもちゃに生まれ変わります。「大人の価値観で道具を選ばず、あらゆる物で遊ぶきっかけを与えてあげてほしいですね」。

子どもが触れると危険なものが無いかをチェック!

衛生面については、それほど神経質にならなくても良さそう。砂の中の雑菌は、流水ですすぐだけで十分に洗い流せるそうです。ただし気をつけたいのは、ガラスの破片やタバコの吸い殻、動物のフンなど、子どもが触れると危険なもの。そうしたものが砂場に落ちていないか、大人の目でチェックしてあげましょう。
また、子どもだけでなく、親も汚れていい服装で。「汚れるからという理由で、子どもの自由な遊びを妨げるのはもったいないですからね」。

親の行動から子ども達はマナーやルールを学びます

遊び終わったら、後から来るお友達のために、山や穴は少しならしておくのがマナー。使った道具は片付け、シートがあるならかけて帰りましょう。親のそうした行動を見て、子どもは社会のルールを覚えていきます。
犬や猫を砂場に入れないなど、大人が協力して安全な遊び環境を作ることも大切。地域で力を合わせて、子どもたちの学びの宝庫を守ってあげたいですね。

参考書籍


「砂場」と子ども

お話を聞いたのは…
笠間 浩幸教授
同志社女子大学 現代社会学部 現代こども学科教授。「砂場と子ども」について20年以上にわたって研究を続けている。「<砂場>と子ども」「保育者論」など著書多数。

ライター紹介
近藤 浩己
1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

※こちらは2015年2月にいこーよで公開された記事の再掲です。

この記事を読んでいる人は「好奇心」に関するこんな記事も読んでいます
道具なしでピカピカ泥だんご! 3ステップでできる簡単レシピ
プレイリーダーに学ぶ!泥んこ遊びの楽しみ方
自宅で砂遊びを楽しむ「おうち砂場」アイデア! 後片付けも簡単
【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について

SHARE ON
Facebook
Twitter
みらいこ編集部が子育てに関する記事を紹介します。

RELATED ARTICLEあなたにおすすめの記事

  1. 小学生の交友関係に親子関係が影響!? 育みたい3つの力とは?

  2. 子どもの習い事に人気!クラシックバレエを習うメリットとは

  3. 3歳までの愛着形成がカギ! 困難に立ち向かう力をつける方法とは?

  4. 【おうちで体を動かそう】第1回:ジャンプでエクササイズ

  5. お散歩でのお花摘みが子どもの好奇心を伸ばす!幼児あるあるへの対処法も

  6. 楽しみながら賢くなれる!親子で始める「あやとり」

  1. UNLOCK ROCK FES 2026-親も子も解き放て!- イベントレポート

    子どもが泣いても、走り回っても大歓迎。「UNLOCK ROCK FES」で見た…

    2026.05.21

  2. やらない子育て

    「宿題やった」が嘘だった…子どもの嘘に過剰に怒らなくていい理由【…

    2026.05.19

  3. やらない子育て

    「やっぱり辞めたい」と言われたら…習い事は1か月で辞めてもいい?…

    2026.05.14

  4. 手探りでおむすびの具材を当てる!? シリコントイ「さわって!当て…

    2026.05.14

  5. やらない子育て

    「今日どうだった?」をやめてみよう。子どもとの会話が広がる「半…

    2026.05.12

  1. 【子育て人生相談】登校しぶりの子ども、学校を「辞めたい、行きた…

  2. 自立した子どもになるための やらない子育て

    親がやらなくていいことを教えてくれる本 『やらない子育て』

  3. 矢部太郎 光子ノート

    親子の時間は、あとから気づくもの。矢部太郎さんが『光子ノート』…

  4. 親子初めての潮干狩りでも安心! 持ち物&採り方&楽しみ方紹介

  5. 科学でワクワクする体験を!年齢別科学館の楽しみ方【全年齢編】

みらいこSNSをフォロー

子どもの未来を考える子育てサイト「未来へいこーよ」をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む