プレイリーダーに学ぶ!泥んこ遊びの楽しみ方

手も足も泥だらけになって、土と触れ合う泥んこ遊び。子どもに経験させてあげたいけれど、いったいどんなふうに楽しんだらいいの? そこで、プレイリーダーと一緒に自然の中で思いっきり遊べる「プレイパーク」と呼ばれる公園で、泥んこ遊びの楽しみかたや注意点を教えてもらいました。

土や地面に触れ合うことで、たくさんの経験ができる

お話しをお聞きしたのは、横浜市都筑区で運営されている「まんまるプレイパーク」の代表・西田清美さん。

泥んこ遊びなど、プレイパークで土に触れる機会を設けている理由はなんでしょうか?

土の上で遊ぶと、斜面の上ったり、デコボコした道を歩いたり、落ちているものをつまんだり拾ったり、様々な経験をすることができます。アスファルトのビルや、コンクリートのマンションに囲まれて過ごしていると、こうした経験が失われ、体力も衰えてしまうんです。」

土の地面に手をつく、という経験をしたことがないお子さんもいたのだとか。

「手をついて斜面を登ればいいのに、手を広げたまま困っていたりするんですね。単純に土や葉っぱを触るのに慣れていないんです。整備された公園で遊ぶのと違って、自然の中での遊びでは、予測できないことに遭遇します。外で遊んでたくさんの経験や情報を得ることで、臨機応変に対処できる心と体を育むことができると思います。」

「また、外で大きな声を出すという経験も、発散のために大切ですね。他の子どもたちと経験を共有できると、一緒に遊ぶことで言葉が多くでるようになったり、集団行動を学ぶことにもつながります。」

プレイパーク流!泥んこ遊びの楽しみ方

泥んこ遊びと聞いてまず気になるのが「着替え」。楽しむためには、着替えの心配をなくすのが第一なんだとか。

「子どもは泥んこ遊びをしたいのだけど、着替えがないことで『今日はやっちゃダメ!』と怒られてしまうことがあります。汚れるかも、と気にしていると楽しめませんよね。慣れている方は着替えを持ってきていますし、まんまるプレイパークでは古着で着替えを用意しています。着替えがあるだけで、泥んこ遊びのハードルがグッと下がりますね。」

まんまるプレイパークでは、広場の地面を一部を水浸しにして「泥んこ遊びスペース」を作っていました。スペースの区切りがあるわけではなく、見た目は大きな水たまりのよう。砂遊びの道具や、バケツやおわんなどの器も用意されています。遊びかたは基本的には自由で、子どもたちがやりたいようにさせています。

「大きなシャベルを用意しているので、穴を掘ったり、山を作ったり、水を流して川や泥沼を作ったりしていますね。『お風呂』と言って泥の中に浸かったり(笑)。泥んこ遊びが盛り上がりすぎたときは、子どもたちとプレイリーダーで泥んこをぶつけあう『泥投げ合戦』にまでなってしまいます。大人も子どもも本気になって、髪の毛がガビガビになるまでやってますね。」

砂と水が混ざり合う感触を楽しんだり、泥団子や泥の山を作ったり、泥水の中に全身浸かったり……。汚れを気にせず、思うまま・感じるままに遊べることも、泥んこ遊びの楽しさの一つのようです。

プレイパークほど大掛かりでなくても、庭や近所の公園で泥んこ遊びをしたいときはどうしたらいいでしょうか?

雨上がりの水たまりでもいいので、気構えず身近なところで遊んでほしいですね。ただ、公園で泥遊びをするのはちょっと勇気がいるな…という方もいると思います。公園を巡回して遊び場体験を提供するプレイパークもあるので、それを使うのも手ですね。私たちが巡回先の公園で泥んこ遊びをする時は、砂場に水をはったタライを用意して、周りに砂場遊びの道具を自由に置いておくんです。砂場の砂を水で泥々にして、自由に遊びはじめますよ。」

まずは身近なところで泥遊びを経験してみること。場所を見つけるのが難しい場合はプレイパークや遊び場体験を利用するのがよさそうです。

泥んこ遊びの基準は「本人がやりたいかどうか」

泥んこ遊びをする上でなにか注意すべき点はないでしょうか。西田さんにうかがったところ「子ども本人がやりたいかどうか」が大切なんだそう。

本人が気乗りしない場合は無理強いをしないことです。せっかくプレイパークに来たのだからと無理やり泥んこ遊びをさせようとする親御さんがいるんですね。子ども本人が気乗りしないのに遊ばせると、遊びそのものが楽しくなくなってしまいます。また、泥んこ遊びに限らない話なのですが、気乗りしないまま遊ぶとケガをすることが多くなりますね。」

土とのふれあいなら、泥んこ遊びをしなくても、草の上でも十分体験できるとのこと。子どもができること・やりたいことを優先させるのがいいですね。

プレイパークの泥んこ遊びを見てきました!

今回おじゃました「まんまるプレイパーク」は、横浜市都筑区の鴨池公園で週2~3回開催されています。プレイパークとは、遊具などを使って遊ぶのではなく、土や木、水などの自然、道具や工具を使って子ども達が自由に遊びを作り出すことができる遊び場のこと。広場には、プレイパークで水遊びや泥んこ遊びをするための水道が地面に埋め込まれていました。蛇口をひねれば、付近一帯があっという間に泥んこスペースに早変わり。一日の運営が終わるときは、野球のグランド整備につかうスポンジを使って元に戻すそうです。

泥んこスペースが出来上がると、さっそく子どもたちが泥んこ遊びを始めました。お椀やバケツなど泥んこ遊び用の道具が置いてあります。泥をすくったり、水路を作ったり、手で泥をかき回してぐちゃぐちゃの感触を楽しんでいます。大人がリードするわけではなく、子どもたちだけで自由に遊んでいます。

この日は快晴で、とても気温の高い日でした。子どもたちの提案で蛇口に長いホースがつながれ、水遊びがはじまってしまいました。プレイパークでの遊び方は、基本的には自由なので、その日の子ども達からのリクエストによって、どんどん変わっていくそうです。

泥だらけになっても、ビショビショになっても、子どもたちがやりたいように思いっきり楽しめるプレイパーク。汚れを気にせず遊べるように、着替えを忘れずに用意して、近くのプレイパークを探してみてはいかがでしょうか。

お話を聞いたのは…
まんまるプレイパーク代表 西田 清美さん
独身時代、大阪で地域一体となった子育て環境に感銘を受ける。横浜に越してきてから、地域の人が集まる場所を作ろうと「まんまるプレイパーク」を創設。「NPO法人 横浜にプレイパークを創ろうネットワーク」に加入し、プレイパークの活動を継続。まんまるプレイパークは今年で10年目を迎える。

ライター紹介
井上 マサキ
1975年生まれ。小学生の娘と保育園の息子を持つ二児の父です。SE時代に会社で男性初の育児休暇を取得。フリーライターに転身後も家事育児を続け「ほぼ主夫」状態に。IT、ネット、スマホが得意分野。路線図が好きで、額縁に入れて飾るほど。

※2015年5月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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