お話を伺ったのは、品川区を拠点にこども冒険ひろばや屋外型親子ひろばの運営などを行う、特定非営利活動法人そとぼーよの代表理事・本道良子さんと、理事の駒崎圭子さんです。(※いこーよ好き育メソッドは、いこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する、子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです。)
大人が何かしなくても、外が遊んでくれる
公園は子どもにとって身近でありながら、「これなんだろう?」という発見がいっぱいあります。そして、子どもの「やってみたい」という好奇心を刺激してくれる場所です。
「石、枝、花、葉っぱ、砂。自然のものは遊び方が決まっていない自由な素材。だから、子どもは自分の好きなように使うことができます。何かに見立てて遊んだり、何かを作ってみたり、じっとアリを見たりとか。何か特別な遊びを用意しなくても、外が遊んでくれるんです(駒崎さん)。」
そして、公園で遊んでいると「あれ、どうしよう?」と思う場面にたくさん出会います。そうした小さな困りごとが、子どもの考える力を育てていくそうです。
「くさい草をさわってしまった、水がなくて手が洗えない、何もない状態でどうしよう。そうした場面は、環境が整った室内ではなかなか起こりません。子どもは試行錯誤して、どうにかしようとする。そうしているうちに、知らず知らずのうちに頭をしっかり使っています。公園や外遊びは、自然に生きる知恵を身につけられる場所なんです。」
余白を大切に
そして、赤ちゃんでも高学年でも、そとぼーよのお二人が大事にしているのは「大人が何か教えようとしなくていい」という考え方です。
「たとえば花が咲いていたとして、『この花は〇〇っていう花だよ』とたくさん知識を教えなくてもいいと思っています。もちろん、花の名前や虫の名前をたくさん知っているのもすごいことだけれど、まずは『きれいだね』『いい匂いだね』などと、感じることを大切にしてほしいと思うんです。『これなんだろうね?』と、一緒に話しながら、子どもが『余白』や『考える時間』も楽しめるようにしたいなと思っています。」
わからないことがあっても、そのときすぐにわからなくてもいいそうです。
「たとえば何年後かにまた同じものを見て、あのとき見たこれだ!とつながるかもしれない。そういう時間の経過も楽しみながら、急いでかしこくなる必要はないと思います。」
ケンカや自己主張も、子どもが育つ時間
砂場で道具や遊具の取り合い。年齢を問わず、公園ではよくある光景です。「貸して」「いいよ」のやりとりやルールを教えるのはもちろんのこととして、まず第一に「子どもの気持ちを考えたい」とお話してくださいました。
「トラブルになったときには、『貸したくない』『使いたい』という子どもの気持ちも認めてあげたいと思っています。それは、大事なその子の気持ちだからです。もし無理に取られてしまった子には『それだけ魅力的に遊んでいた証拠だよ』と伝えるようにしています。取ってしまった子には『気になったんだね』と、まずその子の気持ちを受け止めてあげる。
そして、子ども同士のケンカは全然ありだと思っています。できれば大人が『ごめんねは?』と割り込まないようにして、見守りたいです。子どもだけに任せてみておいたら、意外と解決しているケースもよくあります(駒崎さん)。」

「『私が』『僕が』と自分の気持ちを主張することは、けっしてわがままではないんです。自分が何をしたいかをたっぷり主張することは、とても大事なことです。もちろん人を傷つけてしまったときは『それはよくないこと』と伝えますが、まずはその子の気持ちを聞く。自分を尊重できないと、人のことを尊重できるわけがない。自分の気持ちを大切にしてもらった経験があるからこそ、相手の気持ちも大切に考えられるようになるんです(駒崎さん)。」
子ども時代は、自分をつくっていく時間。ケンカも自己主張も、大人が先回りして解決しなくていい。それをたっぷり経験しておくと、やがて人を思いやる力につながっていきます。
【いこーよ好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
公園は、子どもにとって身近な場所。そこで思いきり走ったり、夢中になることで、いつの間にかたくさん頭と身体を使っています。特別なことをしなくても、「外(公園)」が子どもと一緒に遊んでくれます。
そして、公園で見つけた小さな不思議や、友だちとのやりとりは、その子自身が考える力を育ててくれます。時には思いきりぶつかったり、自分の気持ちを主張したりすること。それは、子どもが自分をつくっていく大切な経験なのです。公園は、そんな経験を重ねられる身近な場所のひとつです。
年齢ステージ別「公園でワクワクする体験を!」
お話を伺ったのは…特定非営利活動法人 そとぼーよ 駒崎圭子さん、本道良子さん
2018年9月に設立された特定非営利活動法人 そとぼーよ。「子どものやってみたい!という気持ちや外遊びを応援する」をモットーに、品川区内のこども冒険ひろばや屋外型親子ひろばの運営、公園への「あそびの出前」など、子どもたちが自然の中でのびのびと遊べる環境づくりを続けている。
https://sotobo-yo.org/
この記事を読んでいる人は「好奇心」「体験」に関するこんな記事も読んでいます
・自然体験でワクワクする体験を!年齢別自然体験の楽しみ方【全年齢編】
・川でワクワクする体験を!年齢別川遊びの楽しみ方【全年齢編】
・海でワクワクする体験を!年齢別海遊びの楽しみ方【全年齢編】
・恐竜でワクワクする体験を!年齢別恐竜の楽しみ方【全年齢編】
・鉄道でワクワクする体験を!年齢別鉄道の楽しみ方【全年齢編】
・【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について








