お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は、電車や新幹線、貨物列車などの「鉄道」がテーマ。その全年齢編として、自身もお子さんも鉄道が大好きで、Instagramで「子鉄と楽しむおでかけ」の発信をしているほか、子どもと鉄道に関する「こどもといっしょに楽しむ鉄道」などの講演もされている名古屋市在住のフリーアナウンサー・大下佳菜さんに伺った、子どもと鉄道を楽しむためのアドバイスをご紹介します。
鉄道おでかけを楽しむために持っていきたいもの
●カメラやビデオレコーダー
「鉄道体験を楽しむには、カメラや動画を撮影できる機器があるとよいです。動画を撮る際は電車がホームに入ってくるところから止まる(通り過ぎる)まで撮影すると臨場感が出ます。後で見返せますし、コレクションとしても残っていきます(大下さん)」。記録したものをまた見返すことで、子どもの記憶を定着させるだけでなく、帰宅後も鉄道体験をまた体験できる楽しさがあります。

保護者がスマホで撮影するのもいいですが、子どもに撮影させるのもおすすめです。「子どもが3〜5歳くらいになると、自分で写真や動画を撮ることも楽しめるようになります。うちの子も今、キッズカメラを使って電車の写真を自分で撮っていて、とても喜んでいます。子ども用のカメラは落としても壊れにくく、小さな手でも扱いやすいデザインになっているのもいいところです(大下さん)」。

自分で撮影することで観察力が育つだけでなく、「自分のコレクション」という特別な思い出が作れることがいいですね。振り返りのときにも「私が撮ったんだよ!」と言えることで、自己効力感につながります
●スタンプ帳やコレクショングッズ
「駅のスタンプや切符、入場券などを貼り付けるノートやスタンプ帳があると、あとで振り返ってみたときにお子さんの達成感につながります(大下さん)」。駅や電車に関するコレクションは、これまでのお出かけの歴史ともいえるので、子どもにとっては単なる記録以上の宝物になります。

●おにぎりやお菓子・水筒などの食料品
鉄道がメインのお出かけでは思わぬ時間延長や予定変更もあります。とくに地方路線では飲食店が限られているケースも多く、食事をとる時間が取れないこともあります。
「とくにローカル線に乗りに行くとご飯も調達しづらいので、おにぎりやパンなどを持参すると安心です(大下さん)」。電車好きの子どもは長時間でも飽きずに観察することがあるため、小腹が空いたときや水分補給用に軽食や水筒があると助かります。余裕を持って準備しておくと、保護者も落ち着いて子どもの「鉄道タイム」を見守れます。

大下さんがおにぎり以外にもおすすめしているのが「生せんべい」。「ぼろぼろしない&お腹に溜まるので我が家の『鉄活おやつ』です!(大下さん)」
大下佳菜さんの親子で鉄道おでかけを楽しむおすすめポイント!
●子どもの興味を尊重し、質問に一緒に答えを探す姿勢を持つ
鉄道のお出かけは、見る・乗るだけでなく、親子の会話が広がる絶好のチャンス。電車をきっかけに交わす「どっちが速いかな?」「この電車どこへ行くのかな?」といったやりとりが、子どもの興味をさらに引き出してくれます。何気ないひと言から学びにつながることもあるので、子どもの目線や気づきをぜひ受け止めてみてください。

大下さんのお子さんがひらがなが読めるようになった2歳ごろからは、駅名の文字を読ませて楽しみながら学びにつなげていたそう。
「運転士さんの合図の意味がどういうものか疑問に思ったら、一緒に調べてみたり、可能であれば運転士さんに質問してみたりと、子どもの疑問を大切にしてください。そうすることで子ども自身が新たな発見や興味を深めることができます(大下さん)」。
たとえば、駅ごとにアナウンスの声が違うことに子どもが気づいたら、「ここは機械の声だね」「さっきは運転士さんがしゃべってたね」と一緒に話してみましょう。そんなちょっとした気づきを共有することで、子どもは違いを見つける楽しさを知り、自然と考える力も育っていきます。
●「乗る」だけでなく「見る」体験も大切にする
鉄道の楽しみ方は、ただ乗ることだけではありません。駅で電車をじっくり観察する時間も、子どもにとっては大切な学びのひとときになります。「うちでは、子どもが『電車を見たい!』と言って、3時間くらい電車が見える場所でずっと観察していたこともあります(笑)(大下さん)」。

子どもは大人とは違う視点で鉄道を観察しています。一見単調に見える駅での待ち時間も、子どもにとっては新しい発見の連続です。「車両の違いや番号、ライトの形など、子どもなりに見るポイントがあるようです。保護者としては何が楽しいのか分からなくても、子どもの観察力や発見する喜びを尊重してあげると良いでしょう(大下さん)」。
●鉄道を通じた幅広い学びにつなげる
鉄道体験は単なる乗り物の楽しさだけでなく、地理や言葉、数字など幅広い学びにつながります。路線図や駅名は、自然と地理や文字に親しむきっかけになります。
「路線図を見ながら駅名を読むことで文字や地名を覚えたり、色で路線を識別することで色彩感覚が養われたりします(大下さん)」。親子で「今日は何色の電車に乗ろうか」と話し合うことで、一緒にワクワクできますし、会話も弾みます。鉄道という一つの関心事を通して、子どもの学びが自然と広がっていくことも実感できるはずです。
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
子どもの鉄道への興味は、親が一緒に楽しむ姿勢から広がっていきます。乗るだけでなく、観察したり記録したりといった体験を通じて、「自分はこれが好き!」という気づきが生まれます。自分だけのコレクションを作ることで達成感が育ち、新しい駅や路線にも挑戦する意欲につながります。また、公共の場では他人への配慮も学べるため、思いやりの心も自然と育ちます。大切なのは、子どものペースに寄り添い、一緒に発見を楽しむこと。それが自己肯定感と学ぶ力を育てていきます。
年齢ステージ別「自然体験でワクワクする体験を!」の目次
・0歳~2歳編
・3歳~5歳編
お話を伺ったのは…大下佳菜(おおした かな)さん
〈監修者プロフィール〉
フリーアナウンサー・MC。NHK長野・静岡で9年間キャスターを務め、ニュースや情報番組、リポーター、ラジオなど幅広く活躍。「恋をするように取材を」が信条。現在は名古屋を拠点に式典司会やイベントMCとして活動中。1歳と5歳のお子さんがいて、SNSでは「【名古屋発】子鉄と楽しむおでかけ 子連れ鉄道旅」として子連れで鉄道を楽しむ投稿をしており、とくにInstagramの総再生回数は2500万を超えるほどの人気がある。
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