文房具のさまざまな魅力を知っている「文房具プレゼンター」のふじいなおみさんに、子どもと一緒に楽しく使えて、子どもの成長に役立つ文房具を紹介していただく企画です。今回は32個の吹き口からシャボン玉が一気に飛び出すガンタイプのシャボン玉マシーン「バブルガンDX(デビカ)」を紹介します。(株式会社デビカから商品提供いただきました)
32個の吹き口から飛び出す大迫力のシャボン玉
ふじいなおみさん(以下、ふじい):今回おすすめしたいのはデビカさんの「爆噴射!!バブルガンDX(デラックス)」です。写真を見ればわかるようにたくさんのシャボン玉の吹き口が32個! 単3電池4本を使って電動でたくさんのシャボン玉が一気に出せるようになっています。
未来:今回は特別にデビカさんから商品が送られてきていたので、実際に試してみたけど、大人が遊んでも楽しいですね。シャボン玉を吹き出すパワーがかなり強力で笑っちゃいました。
ふじい:もともとデビカさんは、10個の吹き口の「超噴射バブルガン」を出していたんですが「ちょっと寂しいな」とか「物足りない」という意見がお客さんからいただいたそうなんです。「それだったらもっとふき口を増やそう!」と作られたのが、この32個の吹き口の「爆噴射!!バブルガンDX」だそうです。
未来:10個から32個と、一気に3倍以上にしちゃう思い切りのよさがいいですね。
ふじい:娘は「ドライヤーみたいな音がする!」と、バブルガンの仕組みについても気になっているようでした。
未来:小学校中学年では理科の授業でモーターを使うことが出てきます。小学校2年のふじいさんの娘さんには少し難しくはなりますけど、確かに興味を持つよいきっかけになりそう。
ふじい:対象年齢は6歳以上で、少し大きめのお子さん向けになっています。もちろん安全策は取られていて引き金を引くこと自体はもっと小さくてもできますが、電池を扱ったり、シャボン液を使ったりするなど、ある程度の年齢の子どもの方が心配がないだろうという考慮で6歳以上と制限があるのかなと思います。
未来:6歳以上なら安心して取り扱いができる年齢ということですね。
ふじい:そうですね。手動で遊べる「ハイパワーバブルガン」も発売されていて、こちらは1回に100~150個ぐらいのシャボン玉が出てきます。力の加減で電動のものよりも大きなシャボン玉もできますよ。
違った視点でシャボン玉遊びを楽しめる
未来:シャボン玉遊びをするうえで重要なのがシャボン液なんですが、どんなものを選んだらいいのでしょうか?
ふじい:同じくデビカさんから発売されている「ハイパワーシャボン玉液」を使うといいですよ。「爆噴射!!バブルガンDX」についているシャボン液を入れるお皿にしっかり液を入れると、小さいシャボン玉が数百個単位で10秒ほど出続けてくれます。
未来:想像するだけで壮観!
ふじい:最初はバラバラとたくさんの小さなシャボン玉が出てきて、少しすると真ん中辺りの吹き口からシャボン玉がくっついて出てきたりするんです。それも娘には楽しかったようですね。
未来:なるほど、シャボン玉の塊ができるんですね。
ふじい:それを見て娘は「ヘビができた!」と喜んでいました。そこから「泡をくっつけるためにはどうしたらいいんだろう?」と遊びが広がっていったんです。近づけて打ってみたり、後ろに引っ張って伸ばしてみたり、シャボン玉を長くつなげ「ヘビ」を作ろうとがんばっていました。
未来:実際に使ったときも、シャボン玉がいくつかまとまったものができましたが、意識的に作るのは難しそうですね。娘さんなりに色々考えて工夫されたんですね!
ふじい:回を重ねるごとに「へび」を作るのもどんどん上手くなっていきました。娘も「単にシャボン玉を出して遊ぶ」ということから、違った視点で遊びを広げてとても楽しんでいましたね。
シャボン玉から探求心が広がる
ふじい:昔、自分でシャボン液を作って遊びませんでしたか?
未来:やったことがあります。懐かしいですね~。
ふじい:例えば自分の手にシャボン液を塗って、その上にシャボン玉を乗せると、割れずに乗るんです。
未来:へえ~それは知らなかった!
ふじい:シャボン玉ってそういう実験的な遊びに発展させていけるものなんです。最初は「爆噴射!!バブルガンDX」で遊ぶことで「たくさん出てすごいね、楽しいね!」とシャボン玉に興味が出てきます。そこから「シャボン玉ってどうやって作るんだろう」といった好奇心や探求心が育まれる遊びにつなげていくのがおすすめです。
例えば、お風呂で指をわっかにしてシャボン玉を作ってみたり、ストローの先に切り込みを入れてシャボン玉を吹いてみたり、「シャボン液に砂糖やはちみつを入れたらどうなるか」ということを実験してみたり…。
未来:遊びが出発点の自然な流れで、しかも身近なものを使って実験できる点は魅力です。そういえば洗剤などに入っている界面活性剤を入れると割れづらくなると聞いたこともあります。
【シャボン玉豆知識】
●砂糖やガムシロップを入れると割れにくくなる!
砂糖を入れると表面の薄い石鹸膜の水が蒸発しにくくなり、割れにくくなります。
●食器用洗剤で割れにくくなる!
界面活性剤と水が混ざり合うことで、水の「凝集能力」が弱まりシャボンの膜が作られ、その膜が界面活性剤で保護されるため割れにくくなります。
<~手作りのシャボン玉液を作ってみよう~>
砂糖を水によく溶かし、食器用洗剤をいれます。たったこれだけ! 砂糖の量は適量、砂糖が溶けにくい場合はぬるま湯を使うと〇。砂糖の代わりにガムシロップでも代用できます。
<他にも色々試してみよう!>
●割れにくくするには他にも…
洗濯ノリ、ヒアルロン酸化粧水(グリセリン)、はちみつ、片栗粉など
●虹色のシャボン玉ができる!?
日本酒、ラム酒、緑茶などのお茶類
どんなシャボン玉ができるかな? いろいろ試して、シャボン玉づくりを楽しんでみましょう!
ふじい:子どもたちには「何をどうしたらどんなシャボン玉ができるか」というワクワクした好奇心を持って、想像力を膨らませながらいろいろと試してもらいたいですね。
コミュニケーションのツールに
去年、ふじいさんの娘さんが超噴射バブルガンで遊んでいるとき、通りがかりのおじいさんから「きれいだね~」と声をかけられたそうです。シャボン玉は大人も子どもも大好きなので、周囲の人たちとのコミュニケーションのツールにもなりますね。
実際に使ってみると、やはり子どもの食いつきがいいのはもちろん、大人の食いつきもいいです(笑)。ガンタイプなので最初は前に持ってまっすぐ出すようにして、慣れてきたら丸を描くように動かしてみたり、角度を変えるとシャボン玉がどんなふうに飛んでいくかを観察してみると「次はこうやってみよう」と遊び方のアイデアがたくさん出てきます。
そのときは、実際に試す前にどうなるかを「どんな風に飛ぶと思う?」とクイズにして子どもに想像させるとより盛り上がりますよ!
ふじいさんのお話にあるようにシャボン液を作ってみるところまで行くと、大人がそばにいてあげる必要はありますが、より好奇心が高まる楽しみ方だと思います。そうそう、シャボン玉を飛ばすときは、周囲に人がいない広い場所を選ぶようにしてくださいね。とても楽しいシャボン玉遊びですが、周囲への配慮も忘れないようにお願いします(KAZ)
お話を伺ったのは…ふじいなおみさん 。文房具のさまざまな特長・長所をより多くの方々に広める(プレゼンをする)「文房具プレゼンター」として活躍。ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」をはじめ、ステイショナー「文具のとびら」、 小学館「HugKum」などのweb連載、動画「イロブンの引き出し開けていこう」など、さまざまなメディアで発信を行っている。万年筆のインクにも造詣が深い。
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