文房具のさまざまな魅力を知っている「文房具プレゼンター」のふじいなおみさんにご紹介いただいた「グラスデコ(製造販売:ヤマト株式会社)」は、乾くとステンドグラスのように光を通すクリアカラー絵の具です。今回は、ふじいさんの記事を担当していたKAZと一緒にふじいさんのプレゼンを聞いていた筆者が、実際に「グラスデコ オーナメントセット」を息子(5歳)と娘(3歳)と一緒に体験! 小さな子どもでもできるかどうかや気をつけたいポイントなどを、感想を交えてご紹介します。
「グラスデコ オーナメントセット」とは?
塗るだけ簡単! ステンドグラスのようなオーナメントが手軽に作れるキットです。付属の透明プレートに好きな色のグラスデコを塗って乾かすだけでカラフルなオーナメントが仕上がります。※対象年齢は6歳以上ですので、小さいお子様が挑戦する際は必ず大人と一緒にご使用ください。
全5種類の中から息子が好きな「きょうりゅう」にチャレンジ!
「グラスデコ オーナメントセット」は「ジュエル」「きょうりゅう」「メルヘン」「新幹線」「はたらくくるま」の5種類が展開されています。息子が大の恐竜好きということもあり、今回は「きょうりゅう」のセットを選びました。
子どもたちには「今日はこの塗り絵やるよ~!」とあらかじめ声をかけていました。パッケージを見るなり「これどうなるの~?」「早くやりたい!」とワクワクが止まらない様子。
パッケージの中に入っていたのは、6個のオーナメントプレート(プテラノドン、ステゴサウルス、トリケラトプス、ティラノサウルス、ブラキオサウルス、プレシオサウルス)と、6色のグラスデコ(スノーホワイト、スカイブルー、バイオレット、スパークルイエロー、スパークルグリーン、オレンジ)。グラスデコは色合いがきれいで、やわからい雰囲気がかわいらしいです。
プレートには黒のふちどりがされているので、これなら子どもも塗りやすそう。恐竜好きの子どもたちは「トリケラトプスもいる!」「何色で塗ろう!?」とおおはしゃぎです。
準備は簡単!好きな色で自由に色を塗ろう!
グラスデコはチューブの先端が細くなっていて、直接プレートに色を流し入れていく形なので、普通の絵の具のようにパレットや筆などの準備は不要。ふじいさんから「細かいところは爪楊枝を使うといい」とアドバイスをいただいていたので、準備したものといえば爪楊枝と机の汚れ防止のための紙のみ。幼児と絵の具をやるとなると、大人があれこれ気にして準備も大変なのですが、その点「グラスデコ」は本当に気軽にできるのがとてもいいポイントだなと感じました。
いよいよ色を塗っていきます。まず息子はプテラノドン、娘はトリケラトプスをチョイス。5歳の息子の方は、こちらが手伝う隙もないくらいの勢いで、早速好きな色で塗り始めていました。
黒のふちどりに沿って、色を変えながら割と上手に塗れています! 実際にやる前は、色を出す際などに手伝いが必要かなと思っていたのですが、自分のペースで好きなように塗り進めていました。
3歳の娘の方は、最初は大人がサポートし、チューブの出し方など一緒にやってみます。少しずつ自分で感覚を覚えてきたようで、少し経つとサポートなしでも1人で塗ることができていました!
2人とも自分の好きな色で自由に色を変えながら、懸命に塗っています。「細かいところは爪楊枝を使うといいよ」と伝えると、やってみる息子。「ほんとだ! やりやすいね」と言いながら、羽の細かいところなどを整えたり、色を混ぜて楽しんだりしていました。黄色と青のグラデーション、かわいいです。その様子を見ていると、子どもの想像力、イメージを広げていく力って図りしれないな…とつくづく感じます。
娘も調子が出てきたようで、もうすっかり独り立ち。グラスデコは大人が少しサポートすれば3歳でも楽しくできちゃうんですね!
娘は色を混ぜるとマーブル模様になるのがとても気に入ったようで、何度もやっていました。トリケラトプスの顔は白く、胴体はマーブル模様なのが斬新! 子どもならではの発想や想像力が発揮されてかわいい作品ができあがってきています。
2人とも楽しみながら、最後まで塗りあげました。
乾くまで待つ楽しみも、とっておきの時間
2人はその後も違うプレートを黙々と塗り進めました。私もやってみたくなったので、少し塗らせてもらいましたが、これは楽しい! 想像している以上に簡単で、自由度も高いしこれは大人もはまります。気がつくとみんなでワイワイ言いながら、40分程で6つのプレートすべて塗り終えていました。
なんとカラフルな恐竜たち! 混ぜ合わせた色の変化も楽しめますし、ところどころ丸が描いてあったりして、これはオリジナリティー溢れる作品になりそうです。
グラスデコは乾くまでに約8時間かかります。子どもたちには、時間を伝えて乾くまでは触らないことを約束しました。完成するまでは、子どもの手が届きにくい平な場所に置いておくことにしました。「楽しみだな~!」「乾いたらどうなるんだろう~??」と子どもたちも興味津々の様子です。
「色を塗ってすぐ完成!」もいいけれど、みんなで待つ楽しみを共有できることもグラスデコの素敵なところだなと感じました。待っているときの期待感、ドキドキ感、ワクワク感を子どもと一緒に共有できるのは、とっておきの時間ですね。それも、家でこんなに気軽に体験できるというのは、ありがたいなと感じました。
完成した作品は特別なお気に入りに
子どもたちも待ちに待って、ついにオーナメントが完成しました。
子どもたちは「色が変わってるね!」と塗ったときからの変化に気づいた様子。確かに、緑や黄色はラメが出ていて、オレンジ、スカイブルー、バイオレットも色が濃くなり、「クリアカラー絵の具」というだけあって透明な光沢感が出ています。これはきれい!
プレートには紐やボールチェーンを通す穴がついていて、ぶら下げることもできます。息子は「リュックにつける!」と興奮気味。自分の好きな色で自由に描いたカラフルな恐竜たちは、中でも「特別なお気に入り」になったようです。自分で作ったものを気軽に持ち運ぶことができるのは、なんだかお守りを持っているのような感覚もあるのではないでしょうか。
次の日、子どもたちと一緒に絵をかいてみて、そこにグラスデコの恐竜たちを置いてみました。これもまた、ジオラマを作っているようで楽しかったです。
ボールチェーンを通してキーホルダーとして持ち歩いたり、お気に入りの場所に飾ったりと、さまざまな楽しみ方ができるグラスデコ。
何より、子どもたちが自らイメージを膨らませながら楽しんで作っている姿に、こちらもとても微笑ましくなりました。「自分で作ったんだ」という達成感は、思い出にも残ります。子どもも大人も気軽に一緒に楽しんで作品をつくるということが、本当に素敵なとっておきの時間になりました。
次は他のオーナメントにも挑戦してみたいと思います。
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