お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は、電車や新幹線、貨物列車などの「鉄道」がテーマ。赤ちゃん(0歳)、1歳、2歳のお子さんに向けて、鉄道体験に「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを年齢ステージ別に紹介します。鉄道体験をもっと楽しくするヒントを教えてくれたのは、Instagramで「子鉄と楽しむおでかけ」を発信し、講演「こどもといっしょに楽しむ鉄道」なども行う名古屋市在住のフリーアナウンサー・大下佳菜さんです。
「0~2歳」の鉄道おでかけに行く前や行ったあとに読むおすすめの本を紹介!
●読み聞かせをしながら自然体験の楽しさや魅力がわかる本
ふみきりくん(福音館書店)
カンカンカン…と鳴る踏切の音や動きをテーマにした絵本。駅のそばにいる働き者のふみきりくんが、自分の朝から夜まで一生懸命自分の役割をはたすためにがんばります。「踏切が好きな時期に買ったら、字も読めないのに暗記するほど気に入ってました(大下さん)」。音や繰り返しの表現が楽しく、電車もたくさん登場するので、赤ちゃんのときから読み聞かせで楽しめる1冊です。

文:えのもとえつこ 絵:鎌田歩
「0~2歳」が鉄道に興味を持つきっかけづくり
●親の興味や態度が子どもに伝わる
子どもの興味は親の関わり方から大きな影響を受けます。日常の中で鉄道に親しむ雰囲気を作りましょう。
「私が結婚前から鉄道が好きだったこともあり、いろいろ工夫して子供も電車好きに寄せていったという経験があります(笑)。お父さん、お母さんが好きなものを『これ好きなんだよ』と伝えながら体験させることは、子どもの興味を引き出すのにとても効果的だと思います(大下さん)」。
親の表情や声のトーンからも、子どもは「電車は楽しいもの」と感じ取ります。大人が鉄道に興味を持つ姿を自然に見せることで、子どもも自然と関心を持ち始めます。
●日常の散歩に鉄道を取り入れる
小さな子どもとの外出先に困ったときこそ、鉄道との出会いのチャンスです。
「コロナ禍で行き先が限られていた時期、家から近い線路沿いをベビーカーで歩くことを日課にしていました。行くところがないので、毎日線路脇を歩くような生活が続き、自然と電車が好きになったと思います(大下さん)」。

散歩コースに電車が見える場所を組み込むだけでも、子どもの日常に鉄道体験を自然と取り入れることができます。色鮮やかな電車が走っていく姿は、乳幼児の視覚や聴覚を刺激し、興味の入口となります。
「0~2歳」におすすめの鉄道体験の楽しみ方
●視覚的な刺激を大切に
この年齢の子どもは言葉での理解より、視覚的な刺激に強く反応します。色や形、動きなどに注目した声かけを心がけましょう。
「0〜2歳の子どもは、とくに色に敏感に反応します。『何色の電車に乗りに行こう』『この電車は赤いね』など色を意識した声かけをすることで、子どもの興味と認識力を高められます(大下さん)」。

色や形を認識する体験は、子どもの視覚認知や脳の発達に良い影響を与えるとされています。とくに、身近な電車などを通じて多様な色に触れることで、自然に色彩感覚が育まれていきます。
●音や振動を感じる体験を
乳幼児期の子どもは五感をフルに使って世界を理解しています。電車の音や振動は印象的な体験になります。
「下の子は生後2カ月くらいから列車の走行音や踏切の音がするとパッと目を開けるようになりました(大下さん)」。
踏切の音や電車が通過する際の風など、日常の中で五感を使って体験する刺激は、子どもの感覚統合や記憶の形成に役立つとされています。こうした体験を重ねることが、探究心や好奇心を育む基礎にもつながります。
●移動のしやすさを重視し、荷物は必要最小限に
小さな子どもとのお出かけは、できるだけストレスを減らせる工夫が大切です。「エレベーターのない駅も多いので、私は基本的にベビーカーではなく抱っこ紐で、身軽に移動していました(大下さん)」。乗り換え時間が短いと焦ってしまうこともあるため、移動は余裕を持ったスケジュールがおすすめ。子どもの体力や機嫌にも気を配りながら、無理のない計画で楽しみましょう。

リュックひとつと抱っこ紐だけで、必要最小限に荷物をまとめてお出かけしています。
お出かけの際は、持ち物を厳選して身軽に動けるようにしておくのがポイントです。「おむつ替えセットやおやつ、水筒、着替え、お尻拭きは必須ですね。特に長距離の移動では、子どもが快適に過ごせるように意識しています(大下さん)」。必要なものはしっかり持ちつつ、保護者の負担が大きくなりすぎないように荷物は最小限に。移動しやすさを重視することで、保護者と子どものどちらもより楽しい時間が過ごせます。
●移動中を静かに過ごす工夫
公共の場では、他の乗客に迷惑をかけないよう配慮も必要です。
「特急などのテーブルがある車両で長時間移動するときは、線路がデザインされたマスキングテープをテーブルに貼って遊ばせると、その上で子どもが電車のおもちゃを走らせて遊ぶなどしてぐずらずに過ごせました。マスキングテープだとはがしたときに糊が残りにくいので便利です。もちろん、降りる前にはがして糊が残っていないかを確認し、べたつきがあるならウェットティッシュなどで拭いておくといいと思います(大下さん)」。
簡単に持ち運べて、車内でも静かに遊べるグッズを用意しておくと安心ですね。シールや折り紙など、かさばらないおもちゃも役立ちます。
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
0〜2歳は、子どもが「自分の好き」に出会いはじめる大切な時期。鉄道の音や色、動きに触れる体験は、自分の興味に気づくきっかけになります。電車を見て喜んだり手を振ったりする姿に、保護者が共感して応えることで、子どもは「わたしの気持ちが大切にされている」と感じ、自己肯定感が育まれます。初めての電車体験や線路での待ち時間も、小さな挑戦となり「できた!」という達成感が自信につながります。
年齢ステージ別「自然体験でワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・3歳~5歳編
お話を伺ったのは…大下佳菜(おおした かな)さん
〈監修者プロフィール〉
フリーアナウンサー・MC。NHK長野・静岡で9年間キャスターを務め、ニュースや情報番組、リポーター、ラジオなど幅広く活躍。「恋をするように取材を」が信条。現在は名古屋を拠点に式典司会やイベントMCとして活動中。1歳と5歳のお子さんがいて、SNSでは「【名古屋発】子鉄と楽しむおでかけ 子連れ鉄道旅」として子連れで鉄道を楽しむ投稿をしており、とくにInstagramの総再生回数は2500万を超えるほどの人気がある。
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