「こども本の森 熊本」紹介記事はこちら
【0~2歳】探究心が育つ絵本:果物とオノマトペで「変化」に気づく
●『りんご だんだん』(あすなろ書房)
<司書さんのおすすめポイント>
りんごを1年近く観察し続けた写真絵本。1日目のりんごは赤くて丸くて「つるつる」でとても美味しそう。でも、じーっと見ているとだんだん「しわしわ」になって「ごつごつ」してきて最後は「とうとう」見たことのない姿になってしまいます。赤ちゃんの好きな果物とオノマトペを使い、探究心を育んでくれる絵本です。
【3~5歳】探究心が育つ絵本:見えない地面の下の世界を想像する
●『じめんのうえと じめんのした』(福音館書店)
<司書さんのおすすめポイント>
身近な植物には、地面の上に出ているところと、地面の下にもぐっているところがあります。いつもは見えない地面の下を想像しながら読み進めると、地面の上と下の両方で生きる植物と、地面の上でだけ生きる動物たちとの違いに「気づき」が生まれてきます。シンプルな絵と言葉を通して、植物と動物、さらに太陽や水、自然との密接なつながりへと、興味を深めてくれる名作絵本です。
【6~9歳】探究心が育つ絵本:身近な生き物の意外な世界におどろく
●『うみのダンゴムシ・やまのダンゴムシ 増補版』(岩崎書店)
<司書さんのおすすめポイント>
ころんと丸まる人気者のダンゴムシ。学校の校庭や公園で見かけることが多いのですが、実は海や山にも住んでいて、少しずつ種類が違っているんです。私たちに一番身近なのは「オカダンゴムシ」。海岸に住んでいる「ハマダンゴムシ」のあしは毛むくじゃらで、山に住んでいる「コシビロダンゴムシ」はおしりの形に特徴があります。よく見かけるような小さな生き物の世界は、意外にも知らないことが多くて、おどろきに満ちているということに気づける一冊です。
【10~12歳】探究心が育つ絵本:「好き」を突き詰めた17年間の記録
●『昆虫の体重測定』(福音館書店)
<司書さんのおすすめポイント>
昆虫の体重ってどのくらい?図鑑を見れば大きさは書いてあるけれど、じつは重さが書いてある図鑑はほとんどありません。気になった著者は精密な電子天秤を使って、テントウムシの体重を測ることにしました。試行錯誤して測ったテントウムシの体重は0.05g、切手1枚と同じ重さでした。また同じ種類のテントウムシでも体重が2倍も違う個体差があることもわかります。著者が17年間で体重を調べた昆虫は約1200種類。その年月と数だけで、楽しみながら「好き」を突き詰めた著者の探究心が伝わってくる絵本です。
「なぜ?」を大切に、探究の旅へ
「なんで?」「どうして?」という子どもの疑問が、探究のはじまりです。その「なぜ?」を大切に。今回ご紹介した絵本が、小さな探究心をもっと大きく広げるきっかけになればうれしいです。
<取材協力>こども本の森 熊本
所在地:熊本県熊本市中央区出水2丁目5-1
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:毎週火曜日、毎月最終金曜日、特別整理期間、年末年始
入館:1日4回の入れ替え制(各回定員50名:事前予約枠30名、予約なし枠20名)
公式サイト:https://kodomohonnomori.kumamoto.jp/
「図書館司書に聞いた、好奇心の芽を育むおすすめ絵本」はこちら
「図書館司書に聞いた、想像力を育むおすすめ絵本」はこちら
「図書館司書に聞いた、やりぬく力を育てるおすすめ絵本」はこちら
「図書館司書に聞いた、思いやりを育てるおすすめ絵本」はこちら
「図書館司書に聞いた、自信・自己肯定感を育てるおすすめ絵本」はこちら
この記事を読んでいる人は「探究心」「絵本」に関するこんな記事も読んでいます
・子どもに体験活動が必要な理由~「なぜだろう?」と思う感性の大切さ~
・「なんで?」からはじまる日本探検。親子で楽しむ47都道府県クイズ絵本
・子どもの「なぜ?」が、未来につながる力になる一冊
・親がやらなくていいことを教えてくれる本 『やらない子育て』
・こども本の森 熊本はなぜ特別なのか──安藤忠雄氏が贈った図書館の”新しいカタチ”
・【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について











