「なんで?」からはじまる日本探検。親子で楽しむ47都道府県クイズ絵本

注目の新刊
子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。

子どもは、毎日のように「なんで?」と問いかけてきます。空の色、電車の形、食べものの名前。そのたびに答えを探しながら、私たちも一緒に立ち止まって考えをめぐらせます。もしかすると、そのやりとりこそが、世界を少しずつ知っていく時間なのかもしれません。そんな「なんで?」を、日本全国へと広げてくれる本「クエスちょんまげの クイズにほんたんけん」を紹介します。(高橋書店より献本いただきました)

47都道府県を「なんで?」で旅する

この本の一番の特徴は、47都道府県すべてがクイズになっていることです。

主人公のクエスちょんまげは、なんでも「なんで?」「どうして?」と考えてしまう、髪型が「?」マークのおすもうさんの恰好をした男の子。ユーモラスでかわいらしい彼が、日本全国を「なんで?」と言いながら旅をしていきます。

クエスちょんまげ

クイズは穴埋め形式で、イラストや文章の流れがヒントになります。絵をじっくり観察したり、前後の文脈を考えたりしながら答えを導き出す仕組みなので、小学校低学年くらいから取り組める内容となっています。

とはいえ、知識をそのまま問うだけではありません。各地の名物や名所、地形や文化がさりげなく織り込まれていて、大人でも思わず考えさせられる場面があります。知識を覚えるための一冊というよりも「なんで?」という疑問から、日本全体を見直すきっかけをくれる本です。

「ところで、なんで?」が次の興味を連れてくる

本書には、都道府県別のクイズに加えて、おまつりや乗り物、ごはんといった、テーマごとのページも用意されています。地域それぞれの特色だけでなく、暮らしや文化のつながりまで見えてくる構成です。

クエスちょんまげ

さらに印象的なのが、「ところで、なんで?」という深掘りコーナーです。

クエスちょんまげ

たとえば、茨城県の牛久大仏。世界最大のブロンズ製大仏として知られていますが、この本では「どうやって作ったんだろうネ」と問いかけが続きます。正解を知って終わりではなく、その背景や理由へと自然に目を向けさせ、理解を一段深めてくれます。

こうした問いが随所に散りばめられていることで、「わかった」で止まらず、「もっと知りたい」へと気持ちがつながっていきます。「物事には必ず理由がある」ということを「なんで?」を重ねながら、やさしく、わかりやすく伝えてくれるのも、この本の魅力です。

年齢に合わせた楽しみ方もできる

ページいっぱいに広がるイラストも大きな魅力です。各県の名物や名所が生き生きと描かれていて、文字を追わなくても、眺めているだけでわくわくしてきます。絵の中にヒントが隠れているため、観察する力も自然と育まれます。

未就学児なら、まずはイラストを見ながら大人がクイズを読み上げるところから。小学生になれば、自分で読んで家族に出題する楽しみ方もできます。「今日は一県だけ」「寝る前に一問だけ」といった読み方もできるので、日常の中に取り入れやすい一冊です。

また、YouTubeでは本書のPRソング動画も公開されています。耳に残るフレーズとともに楽しめば、クエスちょんまげの世界がぐっと身近に感じられます。絵本が手元になくても楽しめる動画ですので、購入前に雰囲気を知るためにも、ぜひ視聴してみてください。

「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント

かわいらしい表紙からは、やさしい雰囲気の絵本を想像していました。ところが、実際のクイズは子どもがシルエットだけで即答できるものから、大人でも思わず考え込んでしまうもの、さらには「知らなかった」と驚く内容まで、難易度はじつに幅広くそろっています。正直なところ、大人が読んでも十分おもしろいですし、つい誰かに話したくなる問題ばかりです(笑)。

クエスちょんまげくんは北から順に旅をしていきますが、クイズは順番通りに解く必要はありません。行ったことのある場所や、ふるさとから挑戦してみるのも楽しい読み方です。都道府県ごとに探せる目次ページも用意されているので、気になる地域をすぐに開けるのも便利に感じました。

すぐに答えが浮かばない問題は、「どうなっているのかな?」と子どもと一緒に考えるきっかけになります。また、気になった都道府県について「ほかにはどんなものがあるのだろう」と調べてみるなど、興味を広げやすい構成になっています。

答えを知って終わるのではなく、そこから次の「なんで?」が生まれ、クイズに答える楽しさと、その先へ続く問いの広がりが味わえるところが、この本の魅力だと感じました(KAZ)。

「クエスちょんまげの クイズにほんたんけん」 

価格1,760円(税込)
著:うたキャラBOX 監修:井田仁康
発行:高橋書店

購入ページ(Amazon)

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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