「学校に行きたくない…」。夏休みが明けて二学期が始まったとたん、朝になるとお子さんがそうこぼすように。一学期は元気に通えていたのに、と戸惑っている保護者の方もいるのではないでしょうか。どう接すればいいのか分からず、気持ちが沈んでしまうこともあるかもしれません。今回は、いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所監修の書籍『自立した子どもになるための やらない子育て』の内容を一部抜粋して、お悩み相談の形に再構成したものをご紹介します。
【お悩み】二学期になってから「学校に行きたくない」と言うように
小学2年生の子どもがいます。夏休みが明けて二学期が始まったとたん、朝になると「おなかが痛い」「学校に行きたくない」と言うようになりました。一学期は元気に通えていただけに、休ませていいのか励まして送り出したほうがいいのか毎朝迷い、このままなじめなかったらと不安がつのります。(小2・保護者)
「学校になじませなきゃ」と、がんばりすぎなくて大丈夫
夏休み明けは、生活リズムも人間関係も大きく変わる時期です。二学期のはじまりに行き渋りが出るお子さんは、めずらしくありません。
一学期は元気に通えていたのなら、なおさら「どうして急に?」と感じるかもしれません。けれど、環境の変化に心が少し疲れているサインだと受け止めると、気持ちが楽になります。
書籍『自立した子どもになるための やらない子育て』には、「馴染めない環境に子どもを適応させなくていい」という項目があります。集団行動になじめないとき、大人はつい「その場所に通わせよう」と必死になりがちです。ですが本書は、その場所にこだわる必要はない、と伝えています。
子どもは「安心」できて初めて動き出せる
大切なのは、子どもが心地よく過ごせる場所や時間を見つけることです。どうなじませようかと無理強いすることではないのです。人は、安心して初めて、何かに興味や関心を寄せたり、意欲を持てたりします。不安なままでは、新しい一歩はなかなか踏み出せません。
安心できる居場所がひとつあるだけで、子どもの心は驚くほど回復することがあります。ありのままの自分でいられる場所は、ありのままの自分を知って、好きでいられる力(自知力)と、自分から動き出す力(自効力)を育てていきます。
※この「自知力」「自効力」は、本書がいう「3つの力(生き抜く力)」のうちの2つです。詳しくはいこーよ好き育メソッドの「3つの力」をご覧ください。

これでOK!子どもが安心できる場所を別に探す
①「どこなら安心できる?」で居場所を探す
「どう行かせるか」ではなく、「どこなら安心して過ごせそうか」。視点を少し変えてみましょう。学校の図書室や保健室、習い事、児童館、フリースクールなど、居場所の選択肢はいくつもあります。学校の教室だけがすべてではありません。
子どもが強く嫌がるのであれば、今の教室に戻すことを急がないことです。まずは、子どもが安心して過ごせる場所や時間を確保することを優先してみてください。
② 居場所は「場所」でなくてもいい
そして、居場所は、必ずしも物理的な「場所」である必要はありません。
たとえば、本を読むと落ち着くなら、本そのものが居場所になります。好きなものや好きなことが、心のよりどころになりえます。子どもの「好き」は、それ自体が安心できる居場所になりうるのです。
何が合うかは、試行錯誤しながら探していけば大丈夫です。すぐに答えが出なくても、一緒に探す時間そのものが、「味方がいる」という子どもにとっての安心につながっていきます。
「行きなさい」の前に、「どこなら楽しく過ごせそう?」

「学校に行きたくない」と言われると、すぐに答えを出さなきゃと焦ってしまうこともあるかもしれません。もし気になる状態が続くようなら、担任の先生やスクールカウンセラーに話してみるのも心強い方法です。ひとりで抱え込まず、まわりの力も借りながら、子どもが安心できる場所を一緒に探していけたらいいですね。
「やらない子育て」には、ほかにもこんな悩みを「やらない」ことで解決できます
「やらない子育て」では、保護者が日常の中で抱えやすい悩みを「やらない」という視点で見直すヒントが紹介されています。たとえば、子どもの好きなものに違和感を覚える人には「親が理解できない子どもの興味・関心を止めなくていい」、つい子どもの得意分野ばかり伸ばそうとしてしまう人には「子どもの〝得意〟を伸ばそうとしなくていい」、勉強への声かけに悩む人には「『勉強しなさい』と言い続けなくていい」など、日々の子育てで「これって本当に必要?」と立ち止まらせてくれるテーマが満載です。
それぞれのテーマで「これでOK!」という対応の方向性が端的に示され、ポイントが3つに整理されているので、忙しい保護者でも気になるところから読み進められます。子育てを「がんばる」方向だけでなく、「やらない」という選択を通して、子どもとの関わり方を少し楽にしてみませんか?
▼書籍の詳しい紹介はこちら
親がやらなくていいことを教えてくれる本『やらない子育て』
「自立した子どもになるための やらない子育て」

価格1,760円(税込)
著者:いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所
監修:青木康太朗(國學院大學 教授)
発行:扶桑社
購入ページ(Amazon)
この記事を読んでいる人は「自己肯定感」「非認知能力」に関するこんな記事も読んでいます
・親がやらなくていいことを教えてくれる本『やらない子育て』
・「今日どうだった?」をやめてみよう。子どもとの会話が広がる「半開きクエスチョン」のすすめ【やらない子育て】
・「やっぱり辞めたい」と言われたら…習い事は1か月で辞めてもいい?【やらない子育て】
・「宿題やった」が嘘だった…子どもの嘘に過剰に怒らなくていい理由【やらない子育て】
・通知表の成績が気になったら?結果より「プロセス」に注目してみよう【やらない子育て】
・【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について








