お話を伺ったのは、品川区を拠点にこども冒険ひろばや屋外型親子ひろばの運営などを行う、特定非営利活動法人そとぼーよの代表理事・本道良子さんと、理事・駒崎圭子さんです。(※いこーよ好き育メソッドは、いこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する、子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです。)
その子に合った公園を選んでみる
3〜5歳になると、子どものタイプによって「合う公園」がはっきりしてくるそうです。段差が多い公園、砂場が大きい公園、生き物探しができる公園など、その子の「興味」や「好き」に合わせて選ぶだけで、遊びの充実度が変わります。
付き添う保護者の安心や気持ちの余裕も、じつは大切なポイントです。
たとえば
- 好奇心旺盛でどうしても外に出たがってしまう子は、出入口まで遠い公園を選ぶ
- どこにでも突入してしまうタイプの子は、着替えや気持ちに余裕がない日は噴水のある公園を避けると濡れる心配をしなくてすむ
- 他の子が気になってしまう子は、人が少ない時間帯に出かける
など。その日の自分や子どもの状態に合わせて公園を選ぶだけで、リラックスしたおおらかな気持ちで楽しめると思います。
一人での見守りが難しいと感じる場面には、スタッフが常駐している「プレイパーク」を活用するのも手です。「日本冒険遊び場づくり協会」で全国の場所を検索できます。
石や枝は宝物!探索遊びを楽しむ
3〜5歳は探索遊びが大好きな時期。公園に落ちているものすべてが「宝物」に見えています。
「石や枝を集めて大切に持っている子は多いです。1つも同じものがないから、宝がいっぱい落ちているのと同じ感覚なんです。集めてコレクションしたり、プレゼントしたり。なんでも使える自由な素材です(駒崎さん)。」

ペットボトルなどで作った入れものを「宝箱」にするのもおすすめだそう。首からぶら下げると、公園が探検の舞台になります。そこに虫メガネがあると、石や葉っぱ、枝などの模様も見られるので、さらにおもしろくなります。「探検行こう!」という言葉が、この年代にはとくによく響きます。
大人が少し「なりきる」と、子どもが動き出す
この年齢の子どもはごっこ遊びが大好き。保護者が少し「役」を演じるだけで遊びが楽しく広がります。
「『大変です、ケガをしました。助けてください!』などと、大人がなりきって少し演じてみるんです。すると子どもはその気になって、公園中から『ケガを直せそうなもの』『薬になりそうなもの』など、いろいろなものを持ってきてくれます。大人はベンチに座ったまま演じているだけでいいんです(笑)。子どもが自分で考え、探して、工夫して自然に動き出す。それが『ごっこ遊び』の醍醐味だと思います(駒崎さん)。」
投げたい、登りたい――子どもの欲求の意味とは?
この時期の子どもは行動がダイナミックになり、「止めてもやめない」「目を離すとすぐ危ないことをする」という場面も増えてきます。でも、それには「意味がある」といいます。
「子どもって、やりたいと思ったことしかしない。何かを感じて、疑問を持って、やってみている。だから、子どものすることは成長につながらないものはないと思っていて。私は、子どもが大人にとって都合が悪いことや、理解ができない行動をしたとしても『あんなことして…でも何かが育っているんだろうな』と考えるようにしています。すると、どんな行動も見え方が変わってくるんですよね」
どうしても止めなければいけないときは、頭ごなしに禁止するより、自分の気持ちを「Iメッセージ」として伝えるのがよいそうです。「お母さんは、そこは怖いから登らないでほしい」など。また、「それはパパと一緒のときにしてね」など、子どもの欲求を否定せず、別の場所や機会を提案することも、お互いに納得できる着地点が見つかりやすいそうです。
石を投げることが好きな子も多いですよね。つい「投げちゃダメ!」と止めてしまいたくなりますが「石を投げたいという気持ちは、ごく自然なこと」だと言います。
「『ダメ!』と言い続けるのは大人も疲れるし、禁止し続けると見えないところで投げるようになってしまう。そういうときは、人や物に当たらない場所を確認しながら、投げてOKな場所を作ってあげるといいです。木の幹などを的にして『ここを狙って!』と的当てゲームのようにすると、子どもも大人も楽しく遊べると思いますよ(駒崎さん)。」
【いこーよ好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
3〜5歳のこの時期は「やってみたい」ことがたくさん!公園という自由な場所では、大人がやってほしくないこともたくさんあるけれど、そんなときは禁止するのではなく、子どもの欲求の着地点を一緒に探す。それが、大人も子どもも公園を楽しむコツです。「あんなことして…でも何かが育っているんだろうな」と一度立ち止まって見てみること。子どもの行動の裏にある気持ちに、少し目を向けてみると、気持ちにも余裕が生まれてくるかもしれませんね。
年齢ステージ別「公園でワクワクする体験を!」シリーズ
- 全年齢編
- 赤ちゃん(0歳)・1歳・2歳編
- 未就学児(3歳・4歳・5歳)編(この記事)
- 小学校低学年(6歳・7歳・8歳)編
- 小学校高学年(10歳・11歳・12歳)編
お話を伺ったのは…特定非営利活動法人 そとぼーよ 駒崎圭子さん、本道良子さん
2018年9月に設立された特定非営利活動法人 そとぼーよ。「子どものやってみたい!という気持ちや外遊びを応援する」をモットーに、品川区内のこども冒険ひろばや屋外型親子ひろばの運営、公園への「あそびの出前」など、子どもたちが自然の中でのびのびと遊べる環境づくりを続けている。
https://sotobo-yo.org/
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