お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は「自然体験編」。この記事は3歳、4歳、5歳のお子さんに向けて自然体験に「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを、独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長の青木康太朗先生にアドバイスしていただきました。
「3歳、4歳、5歳」の自然体験に行く前後に読むおすすめの本を紹介!
●子どもが自由に自然に触れるきっかけになる本を
3歳~5歳の子どもには、保護者が絵本などを読み聞かせる機会が多いですよね。「しぜん キンダーブック」シリーズは、幼稚園や保育園向けに直接販売している月刊の科学絵本です。実際にある木の実や石などが載っているので、それを見て「実際に見に行こう!」と子どもを誘えるのがいいですね。自然体験後の復習にも使えます。「はじめてのキャンプ」はキャンプでどんなことをするのかを予習するのにピッタリです。
※「しぜん-キンダーブック」は書店では販売していません。ご購入をご希望の方はこちらよりお願いします。
しぜん-キンダーブック 『あきのきのみ』(フレーベル館)
「しぜんキンダーブック」シリーズは、4歳から6歳の子どもたちを対象とした月刊科学絵本です。秋に見かけるさまざまな木の実を紹介し、身近などんぐりやまつぼっくりがどのように成長するのかを解説しています。木の実探しが楽しくなる一冊で、原寸大の写真と大きさを比べながら観察することもできます。指導は多田多恵子氏、写真は飯村茂樹氏が担当しています。

指導:多田多恵子 写真:飯村茂樹
しぜん-キンダーブック 『いし』(フレーベル館)
4歳から6歳の子どもたちを対象とした月刊科学絵本です。河原にあるさまざまな石がどこから来たのか、石が河原にたどり着くまでの長い旅路や形が丸い理由など、石の秘密を伝えます。また、宝石や形がおもしろい石も紹介し、石の魅力が詰まった一冊です。指導は国立科学博物館地学研究部研究主幹の門馬綱一氏が担当しています。

指導:門馬綱一
はじめてのキャンプ(福音館書店)
主人公のなほちゃんは、大きい子たちに混ざって初めてのキャンプに挑戦します。重い荷物を背負い、薪を集め、夜のテントで怖い話を聞くなど、さまざまな体験を通じて成長していく姿が描かれています。シンプルな絵とともに、子どもの心の動きや小さな成長がていねいに表現された一冊です。

作・絵:林明子
「3歳、4歳、5歳」におすすめの自然体験の楽しみ方
●ダンゴムシやアリの観察や木のみや葉っぱなどの収集
ダンゴムシやアリの観察は、未就学児の好奇心を刺激する自然体験です。「ダンゴムシやアリは子どもにとって身近で触れやすい存在です。丸くなる姿や一生懸命歩く姿を見て、観察力が自然と養われます(青木先生)」。観察を通じて、小さな生き物の世界を発見し、興味や探究心を広げることができます。虫眼鏡などを使うと、さらに詳しく観察する楽しさを加えることができます。

木の実や葉っぱを集める体験は、子どもに「自然の宝物」を見つける喜びを与えます。バッタや蝶などの虫をつかまえるのも、子どもが夢中になる体験です。拾った木の実や葉っぱは、家に持ち帰って飾ったり、工作に活用したりすることで、体験を思い出として残すこともできます。
●簡単な収穫体験や小動物の餌やり
収穫体験や小動物の餌やりは、自然とのつながりを感じる大切な活動です。「収穫や餌やりは、自分の手で食べ物や生き物に関わる体験です。命の大切さや感謝の気持ちを学ぶきっかけになります(青木先生)」。野菜や果物を収穫したり、小動物に餌をあげたりする体験を通して、子どもは自然の循環や生き物への関心を深めることができます。親子で楽しむことで、さらに充実した体験になるでしょう。

●低い山なら登山をさせるのもよい経験
青木先生は幼児期におすすめの体験として、高尾山などの比較的標高が低く、90分くらいで登れるような低い山の登山もあげています。子どもの体力にもよりますが、年長くらいになっていれば登れます。登山となると保護者の体力とも相談ですが、トレッキングやハイキングもいいそうです。
そのほか、水遊びや海など、水辺での遊びも幼児期におすすめしています。ただし、水辺の遊びは気をつけないと事故にもつながりやすいので、水辺で遊ぶときは保護者と一緒に遊ぶようにしましょう。

●知らないものの興味を引き出す工夫を
子どもは経験したことには興味を持ちやすい一方で、未経験のものには自分から気づきにくいものです。そのため、保護者や大人が「こういうものもあるよ」「あれもおもしろいよ」と声をかけることで、子どもの視野を広げ、新たな興味を引き出す機会を作ることが大切です。「経験にないものに目を向けられるような働きかけが必要だと思います(青木先生)」。このような大人のサポートが、子どもの成長や好奇心の育みにつながります。
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
ダンゴムシやアリなど身近な虫の観察を通じて、小さな発見を積み重ねることで、自分がどんなことに興味があるのかなどを知る「自知力」が育まれます。木の実や葉っぱを集める体験では、自然の多様性を知り、想像力が刺激され「他尊力」につながります。また、収穫体験や小動物への餌やりを通じて、食べ物や生き物への感謝の気持ちが芽生えます。さらに、登山の達成感は「自分はできた」と思う「自効力」を大きく育む貴重な機会となります。これらの活動は、子どもが自然と向き合い、自ら考え、行動する力を引き出す第一歩です。
年齢ステージ別「自然体験でワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳~2歳編
・小学校低学年(6歳~9歳)編
・小学生高学年(10歳~12歳)編
お話を伺ったのは…青木康太朗(あおきこうたろう) 独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長
〈監修者プロフィール〉
大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科修了。国立青少年教育振興機構研究員、北翔大学生涯スポーツ学部准教授、國學院大學人間開発学部子ども支援学科 教授を経て現職。専門は青少年教育、野外教育で、自然体験活動の教育効果や安全管理の研究、指導者の養成、体験活動の普及啓発に取り組んでいる。文部科学省生涯学習調査官、こども家庭庁「子ども家庭審議会基本政策部会」臨時委員等を務める。
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