自然体験

自然体験でワクワクする体験を!年齢別自然体験の楽しみ方【小学校高学年(10歳・11歳・12歳)編】

お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)

今回は「自然体験編」。この記事は小学校高学年である10歳、11歳、12歳のお子さんに向けて自然体験に「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長の青木康太朗先生にアドバイスしていただきました。

「10~12歳」の自然体験に行く前に読むおすすめの本を紹介!

●本から子どもの「やってみたい!」を引き出して実践しよう

小学校高学年は、自ら挑戦し、未知の体験を通じて「冒険」をすることが大切。この時期は親から少しずつ離れ、自立心や問題解決能力を育むチャンスです。冒険を通じて、子どもは成功体験や達成感を得ることで自己肯定感が高まり、たくましさや責任感を身につけます。「できるようになる時期を待つのではなく、できないことに挑戦する機会を用意することが重要(青木先生)」。そのきっかけになる2冊の本を選んでいただきました。

冒険図鑑(福音館書店)

野外生活の入門書として、歩行法・調理・宿泊・工作・動植物の観察・危険時の対処法など、自然を楽しむための知識を6章にわたって解説しています。薬草の利用や応急手当、料理の基本、天候の予測など、家庭でも役立つ情報が満載です。500項目、3000点のイラストで構成され、小学生からアウトドア初心者、経験豊富なベテランまで、幅広い読者に対応した一冊です。

青木先生は「この本を読むと自然体験で子どもが『やってみたい!』と思うことがたくさん書いてあります。中にはナイフを使わないといけないものもあるので、ぜひナイフを使うことにも挑戦してもらいたいです」とお話されています。

冒険図鑑

著:さとうち 藍 イラスト:松岡 達英

ゆるキャン△ (まんがタイムKRコミックス)

女子高生たちがキャンプを通じて友情を深め、自然の中でのアウトドア体験を描くゆるやかな日常系マンガです。主人公・志摩リンがソロキャンプを楽しむ一方、各務原(かかみがはら)なでしこを中心とした「野クル(野外活動サークル)」の仲間たちが共にキャンプに挑戦する姿が描かれます。物語はキャンプ地の美しい風景や実用的なアウトドア知識を紹介しながら進み、読者に癒しとともにキャンプの魅力を伝えます。温かい人間関係と豊富な豆知識が特徴です。

青木先生は「マンガではありますが、じつは『キャンプでやってみたい小ネタ』がたくさん入っています。登場人物が訪れたキャンプ場に行ったり、同じ料理を作ってみたり、焚火台などの道具を使ってみるというのも楽しい体験です」と語ってくれました。

ゆるキャン△

著:あfろ

 

「10~12歳」におすすめの自然体験での楽しみ方

●木工やクラフト制作に挑戦してみよう

小学校高学年は手先が器用になり、自分で作業を進める力が育っています。自然の中で拾った枝や木材を使って、箸や小さな道具を作る木工クラフトは、創造力を養い、達成感を味わえます。また、「ナイフや工具を使うことは、自立心と責任感を学ぶ良い機会です」と青木先生は述べています。親が見守りながら安全に取り組める環境を整えれば、子どもはさらに意欲的に取り組めるでしょう。

自然体験

ナイフはキャンプをはじめとするアウトドアで活用の機会が多いです。写真は「フェザースティック」という火を起こすときに使う棒を作っているところ

●本格的なアウトドアクッキングにも挑戦

高学年になると、キャンプでの食事作りや火起こしなど、本格的なアウトドアクッキングも楽しめます。「飯盒炊飯や焚き火料理を体験することで、自然の恵みと手作りの食事の喜びを実感できます」と青木先生は話します。失敗を恐れず挑戦し、自分で完成させた料理は、子どもに大きな自信をもたらします。親子で一緒に調理すれば、さらに楽しい思い出となるでしょう。

自然体験

●一度きりで終わらせない!体験を生活につなげる

小学校高学年の子どもには、体験を日常生活に活かすことが重要です。例えば、魚をさばく体験をした後、家庭で再度挑戦することで実践的なスキルや生きる力が身につきます。「体験が単なる一回限りのものではなく、日常生活の中で実践されることで、その意義が深まります(青木先生)」。また、キャンプで体験したことをエコな生活や日常の工夫に取り入れることも体験の延長として効果的です。このように体験を生活に結びつけることで、子どもの主体性を育むことができます。

【いこーよ好き育メソッドからの10~12歳ワンポイントまとめ】
木工やクラフト制作では、枝や木材を使い、道具を使う体験を通じて「他尊力」の一つである創造力を高めるとともに、自立心を養うことができます。また、アウトドアクッキングでは、火起こしや料理の挑戦を通じて「できた!」と思える「自効力」を育み、完成した料理を食べることで達成感や自己肯定感が高まります。さらに、これらの体験を一度きりで終わらせず、日常生活で活かすことで、学びや気づきが自分を知る「自知力」や「自効力」が深まり、子どもの成長につながります。

年齢ステージ別「室内遊び場でワクワクする体験を!」の目次

全年齢編
0歳~2歳編
3歳~5歳編
小学生低学年(6歳~9歳)編

お話を伺ったのは…青木康太朗(あおきこうたろう) 独立行政法人国立青少年教育振興機構 理事長
〈監修者プロフィール〉
大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科修了。国立青少年教育振興機構研究員、北翔大学生涯スポーツ学部准教授、國學院大學人間開発学部子ども支援学科 教授を経て現職。専門は青少年教育、野外教育で、自然体験活動の教育効果や安全管理の研究、指導者の養成、体験活動の普及啓発に取り組んでいる。文部科学省生涯学習調査官、こども家庭庁「子ども家庭審議会基本政策部会」臨時委員等を務める。

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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