お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は「海遊び」がテーマ。3歳、4歳、5歳のお子さんに向けて、海遊びに「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを紹介します。お話を伺ったのは、NPO法人海に学ぶ体験活動協議会の副代表理事であり、千葉県南房総市の「大房岬自然の家」の所長を務める、神保清司さんです。
【3~5歳】におすすめの海遊びの楽しみ方
●安心感を持って海に親しむ
3~5歳は、体を動かすことが大好きな時期です。好奇心が広がり、海遊びもよりアクティブに楽しめるようになります。ただ、まだ危険を理解できないことも多く、同時に恐怖心も芽生えはじめる頃。
「海に入るときは、必ず子どもに合ったライフジャケットを着用しましょう。体に合わないと、かえって危険になることもあります。まずは安心できる環境を整え、大人がそばで支えながら海に入ってみる、浅瀬で一緒に浮力を感じてみるなど、無理のない範囲で海を体験させてあげましょう(神保さん)」
怖がっているときは、無理をせず一度休憩することも大切です。「波の音を怖がったり、水に不安を覚えるのは自然なこと。そんなときは気持ちに寄り添いながら、ただ波の満ち引きや音の変化を感じるだけでも十分です(神保さん)」
●“ほんもの”との出会いを楽しむ
「この年齢の子は、生き物を目の前で見たり、少し触ってみたりすることが心に残る体験になる」と神保さん。「たとえば、ナマコのやわらかさやウニのとげの感触にふれると、『やわらかい』『動いてる!』といった驚きや発見が生まれます。ときにはナマコを潰してしまいそうなほど強く握ってしまう子もいます。でも、その経験から『どう触ればいいのか』を学んでいくのです(神保さん)」
“ほんものの生き物”を自分の目で見ると、絵本などで見ていた世界がぐっと身近に感じられます。その出会いが、「もっと知りたい」という気持ちを育てていくのではないでしょうか。
●砂遊びをとことん楽しむ
3~5歳は、砂遊びをとても楽しめる年齢です。スコップやバケツを使って山をつくったり、黙々と掘ってみたり。砂遊びは、難しいことをしなくても、集中して遊び続けられるほどの魅力があります。
「波が来てせっかく作ったものが崩れてしまうのも、海ならではの体験。“つくっては壊れる”という出来事も、自然の不思議と向き合っているという経験になります(神保さん)」
●潮干狩りで“発見”と“学び”を
潮干狩りも、この年代から楽しめるようになります。道具を使って掘っていく中で、「生き物がいた!」という発見も。「『自分で取った貝を食べる』という食育体験ができるのも、潮干狩りの醍醐味。自然から食べ物をいただいているということを、この年齢から少しずつ理解できるといいですね(神保さん)」
【3~5歳】海遊びに持っていくといいもの
この年齢の子どもとの海遊びでは、砂遊びや生き物観察をサポートする道具を用意すると、体験がぐっと広がります。
●スコップやバケツ
砂遊びや水をくんで遊ぶのに大活躍します。
●透明のケース
カニや貝、小魚などを入れて観察できる透明のケースがあると便利です。プラスチック製の食品トレーなど、身近なものでOK。
【3~5歳】海遊びに行ったあとの楽しみ方
●見つけた!海の体験を本で深める
海で出会った体験を振り返ることで、子どもの探究心が深まります。「とくにこの年齢の子には、絵で描かれた図鑑がおすすめです。絵は写真よりも色や形がわかりやすく、子どもでも理解しやすいため、印象に残りやすいです。実際に海から帰ってきた子どもたちは、自分から本を広げて『これ見た!』『さっきのカニはこれ?』と確かめる姿もよく見られます(神保さん)」
ひらがなやふりがながついた子ども向けの絵本調の図鑑なら、一人でも夢中になって調べることができますね。体験と知識がつながると、子どもの学びはどんどん深まっていきます。
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
3~5歳の海遊びは、「感じて、見て、ふれて、確かめる」ことで好奇心がどんどん広がる時期。波に揺られる感覚、生き物との出会い、海辺での砂遊びなどを通して、ひとつひとつわかることが増えていきます。帰ってから絵本や図鑑をひらき、自分が見たものを確かめる時間は、体験と知識をつなげる大切なステップ。小さな発見や「そうなんだ!」という理解の積み重ねが、「また海に行きたい」「もっと知りたい」といった探究心につながっていきます。
年齢ステージ別「海遊びでワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳~2歳編
・3歳~5歳編
・小学生低学年(6歳~9歳)編
・小学生高学年(10歳~12歳)編
お話を伺ったのは…神保清司さん
〈監修者プロフィール〉
NPO法人 海に学ぶ体験活動協議会(CNAC)の副代表理事。全国の海辺での自然体験活動や安全教育の普及・啓発に携わり、子どもたちが安全に海とふれあえる環境づくりに力を注いでいる。また、NPO法人 千葉自然学校の職員として、千葉県南房総市にある青少年教育施設「大房岬自然の家」を市からの指定管理者制度に基づいて運営。所長として、子どもたちが自然に親しむ体験を広げている。
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