お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は「海遊び」がテーマ。小学校高学年のお子さんに向けて、海遊びに「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを紹介します。お話を伺ったのは、NPO法人海に学ぶ体験活動協議会の副代表理事であり、千葉県南房総市の「大房岬自然の家」の所長を務める、神保清司さんです。
【10~12歳】におすすめの海遊びの楽しみ方
●自然の力を体感すること
高学年になると、体力も泳力もつき、よりダイナミックな体験ができるようになります。
「安全を大前提に『ここまでなら行ってよい』という範囲を決め、その中で子どもを自由に遊ばせてみましょう。息が切れるほど海で体を動かす経験ができるのも、体力がついてきた高学年だからこそ。ときには大きな波に揉まれることもありますが、それも『自然にはかなわない』と実感する貴重な機会になります(神保さん)」
●釣って、調理して、食べてみよう
高学年になると、釣りも上手になり、自分で魚を釣れるようになってきます。釣れた魚をその場で締め、調理して食べるという一連の過程は、命をいただくことを学ぶ大きな経験となります。
「魚を自分でさばく体験も、高学年なら挑戦できる年齢です。『自分でやりたい』と、積極的に取り組む子も少なくありません。自分の手で魚を扱い、焼いたり揚げたりして食べる。その瞬間は、子どもにとって強く心に残る体験になると思います(神保さん)」
【10~12歳】海遊びに持っていくといいもの
海遊びをより楽しい体験にするために、持っていくといいものを紹介します。
●手作り釣り竿
釣りは市販の道具を使うのもいいですが、竹や木の枝に糸と針をつけて「自分だけの釣り竿」を作ってみるのもおすすめです。市販の竿とは違って思い通りにいかないこともありますが、その不便さや工夫が子どもの考える力を育てます。
「釣り竿の材料は、棒とガムテープなど本当になんでもいいんです。餌もお店で購入してもいいですが、ミミズやヤドカリなどを現地で探して使うのもおもしろいですよ。生き物を餌にすることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、自然界のしくみを肌で感じる体験にもなります。そして、自分で作った竿で魚が釣れた瞬間の達成感は格別。市販の竿では味わえない特別な体験になります(神保さん)」
●大きな網
高学年になると身体も育ち、大きな網を自在に扱えるようになります。
「海の中をガサガサすると、エビの群れが取れることも。仲間と協力して『追い込み漁』ごっこなど、スケールの大きな遊びにも発展します(神保さん)」
【10~12歳】海遊びに行く前や行ったあとに読みたいおすすめの本
高学年では、図鑑や専門的な本に触れて、遊びをさらに深めてくれる書籍がおすすめです。
●海辺の達人になりたい! 自然体験活動ハンドブック(ウェイツ)
「『海辺の達人になりたい! 自然体験活動ハンドブック』は、海について詳しく学べる本格的な一冊です。シュノーケリングの方法や、磯の“塩だまり”の仕組み、どこにどんな生き物がいるのかなどが詳しく紹介されています。実際海に行ったときに役立つ情報が盛りだくさんです(神保さん)」
【10~12歳】海遊びに行ったあとの楽しみ方
●海の素材で本格クラフトに挑戦
高学年では、海で見つけた素材を使って、クラフトにじっくり取り組んでみるのもよいでしょう。貝殻や流木、シーグラスなどを使ってウィンドチャイム(風で触れ合って音を出す装飾品・楽器)を作る子もいます。
「『玄関先に飾りたい』と完成形をイメージしながら、じっくり作り込む姿が見られます。磯遊びの最中に『帰ったら作るから、この貝を拾っておこう』と、目的を持って素材を集める子も。高学年になると手先も器用になるため、自分なりの想像力を発揮して、センスあふれるオリジナル作品を生み出せるようになっていきますよ(神保さん)」
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
高学年になると体力や判断力がつき、海の自然に正面から挑む体験ができるようになります。本格的に泳いだり、波に揉まれる経験は、自然の大きさを実感する機会に。また、魚を釣って食べるという体験は、「命をいただく」ことを学ぶ大切な経験になります。そうした自然や命と向き合い、試行錯誤する時間は、子どもにとって多くの気づきが生まれるはずです。大人が安全を見守りつつ、子ども自身が主体的に挑戦することで、やり抜く力や自信へとつながっていくのではないでしょうか。
年齢ステージ別「海遊びでワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳~2歳編
・3歳~5歳編
・小学生低学年(6歳~9歳)編
・小学生高学年(10歳~12歳)編
お話を伺ったのは…神保清司さん
〈監修者プロフィール〉
NPO法人 海に学ぶ体験活動協議会(CNAC)の副代表理事。全国の海辺での自然体験活動や安全教育の普及・啓発に携わり、子どもたちが安全に海とふれあえる環境づくりに力を注いでいる。また、NPO法人 千葉自然学校の職員として、千葉県南房総市にある青少年教育施設「大房岬自然の家」を市からの指定管理者制度に基づいて運営。所長として、子どもたちが自然に親しむ体験を広げている。
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