美術館でワクワクする体験を!年齢別アートの楽しみ方【小学校高学年(10歳・11歳・12歳)編】

お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)

今回は「美術館&アート」がテーマ。小学校高学年のお子さんに向けて、美術館に「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを紹介します。美術館体験をもっと楽しくするヒントを教えてくれたのは、4歳からのクリエイティブスクール「アートデザインラボ」を運営するbaby toi代表の平野聡子さんです。

【10~12歳】におすすめの美術館の楽しみ方

●作品を深掘りしよう!背景や価値にも注目してみる

小学校高学年になると、自分の好みや関心がはっきりするだけでなく、技法や時代背景にも目を向けられるようになります。「なぜこの作品が有名なのか?」「この作品にはどんな価値があるのか?」といった背景やエピソードを知ることで、アートの世界がぐっと広がります。

「金額や社会的な価値を話題にすると、子どもは『そんなに高いの!?』『どうして何十億もするの?』と驚き、興味津々に。事前にそうしたびっくりするような知識を入れてから実物を見ると、作品への関心が一層高まります(平野さん)」

●美術館の音声ガイドを親子で体験しよう

高学年になったらチャレンジしてほしいのが、音声ガイドです。スマートフォンやイヤホンでガイドを聞ける美術館も増えています。

「親子で同じ音声ガイドを聞きながら、『今の解説、おもしろかったね』『そんな裏話があったんだね』と感想を共有すれば、親子のコミュニケーションにもなります。最近では、俳優さんや声優さんがナビゲーターを務めることもあり、それをきっかけに興味を持つことも。音声ガイドを使うと、作品の見方がぐっと深まり、美術鑑賞がより豊かな体験になります」(平野さん)

【10~12歳】美術館に持っていくといいもの

美術館をより楽しい体験にするために、持っていくといいものを紹介します。

●スマートフォン、カメラ

撮影が可能であれば、気になった作品を写真に撮って記録しておくと、後で見返して、また新たな発見があるかもしれません。

●イヤホン

手持ちのスマートフォンなどで音声ガイドを聞くときに便利です。

【10~12歳】美術館に行く前や行ったあとに読みたいおすすめの本

●「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考(ダイヤモンド社)

中高生向けの「美術」の授業をベースに、 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、「自分なりの答え」を生み出し、それによって「新たな問い」を生み出すという、「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した一冊。

「著者が学校の先生なので、子どもにもわかりやすく書かれており、小学校高学年のお子さんでも理解できると思います(平野さん)」

末永 幸歩 著

 

【10~12歳】美術館に行ったあとの楽しみ方

●“知る・調べる”体験を深めてみる

高学年になると、気になった作家や作品を自分で調べることも楽しみのひとつに。「美術館で印象に残ったことを、帰宅後にYouTubeやインターネットで調べてみたり、図書館で画集や解説書を探してみたり。ピカソやシャガールなど巨匠の図鑑なども、この年代なら無理なく楽しめます(平野さん)」

知識がつながることで、“もっと知りたい”という気持ちはさらに広がっていきます。

●アートフェアで“アートの売り買い”を体験してみよう

美術館では作品を鑑賞することが中心ですが、アートフェアでは実際に作品が売り買いされている現場を見ることができるのが魅力。

「有名なアーティストの作品が何十万、何百万、時には何千万という価格で販売され、その場で購入されていく場面に出会えることもあります。『自分の家に飾るならどれがいい?』という視点で見ると、作品への見方も変わります。値段や所有といったリアルな要素に触れることで、アート作品が”自分ごと”として感じられるようになります(平野さん)」

●手作りマーケットで“売る側”の体験も

手作りマーケットや子ども商店会で、自分の作った作品やアクセサリーを販売する経験もまた、新たな視野を広げる機会になります。

「ポスターや看板を作ったり、呼び込みをしてみたりと、どうしたら売れるかを考え、さまざまなアイデアが生まれます。こうした体験は『街の看板や広告はどうなっているのか』ということを、注目するきっかけにもなります。日常生活や社会の中にもアートは広がり、活かされているということに目が向くようになるのです(平野さん)」

【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
10~12歳の美術館体験は、作品の背景や価値に興味を持ち、知識を深められる時期です。気になったことを調べたり、アートフェアやマーケットで社会とのつながりを感じたりすることで、アートが日常生活や社会の中で活かされ、身近に広がっていることにも気づくようになります。鑑賞だけで終わらせず、アートを入り口に子どもの関心を広げていくことで、創造力や感性、社会性がさらに豊かに育っていきます。

年齢ステージ別「美術館でワクワクする体験を!」の目次

・全年齢編

・0歳~2歳編

・3歳~5歳編

・小学生低学年(6歳~9歳)編

・小学生高学年(10歳~12歳)編

 

お話を伺ったのは…平野聡子さん
〈監修者プロフィール〉
100万人のパパ・ママに愛用されているアプリbaby rattle bab babをはじめ、赤ちゃんとの暮らしが楽しくなるイベントやワークショップ、映像、グッズなどジャンルを越えて企画している。2018年より4歳からのクリエイティブスクール、アートデザインラボ を運営。「すべての子どもたちの好奇心を枯れさせない」をミッションに、のべ101名の子どもたちと日々、アナログ・デジタルの境界のないものづくりを実践中!
独自の「問いを育てるメソッド」で2024年キッズデザイン協議会会長賞 受賞。
4歳からのクリエイティブスクール「アートデザインラボ」公式HP

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2人の子育てに奮闘中。レコード会社、タイ古式マッサージセラピスト、PR代理店勤務と様々な業種を経験する。子どもとのおでかけや旅行を楽しみに日々過ごしている。子どもから「ママの特技は怒ること」と言われ、反省することも多々…。

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