お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)
今回は「美術館&アート」がテーマ。赤ちゃん(0歳)、1歳、2歳のお子さんに向けて、美術館に「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを紹介します。美術館体験をもっと楽しくするヒントを教えてくれたのは、4歳からのクリエイティブスクール「アートデザインラボ」を運営するbaby toi代表の平野聡子さんです。
【0~2歳】におすすめの美術館の楽しみ方
●赤ちゃんとアートを楽しむ“最初の一歩”は、感じることから
赤ちゃんと美術館に行くときは、「作品を“見る”というより“感じる”ことを大切にしてほしい」と平野さんは話します。視覚や聴覚、触覚など五感を刺激するような、色や音のある作品や体験型の展示がおすすめです。
「たとえば、『東京おもちゃ美術館』のような、遊べる展示が多く、授乳スペースやおむつ替えの環境も整っている美術館は、0歳からのお出かけにぴったりです(平野さん)」
平野さん自身も、お子さんが0歳のときから美術館やギャラリーに積極的に足を運んできたそうです。卵型の彫刻の中に入って「暗いね」などと親子で話しながらアートを楽しんだ時間は、今でもとても印象に残っているそう。作品をじっと見たり、うれしそうな声を出したり―。赤ちゃんが感じたことや表情の一つひとつが、その子なりの美術館体験となっていきます。
●長居しない、泣いたら帰る。それくらいの気持ちで
0~2歳ぐらいの乳幼児とのお出かけは、ベビーカーでの移動が多く、長時間の滞在は難しいもの。
「美術館で心配なのが、赤ちゃんが泣いたり声をあげたりしてしまうことだと思います。でも、それは仕方のないこと。美術鑑賞を義務感として重くとらえず、泣いたら外に出ようくらいの気持ちで気楽に行ってみるのがいいかもしれません。お天気の良い日は、六本木ヒルズの屋外彫刻や、箱根彫刻の森美術館など、実際に触れられる屋外作品のある場所もおすすめです。室内よりも泣いても気になりませんし、触れたり遊んだりできるので、小さいお子さんもリフレッシュして楽しめます(平野さん)」
【0~2歳】美術館に持っていくといいもの
●折りたたみの敷物
芝生や屋外スペースがある美術館では、敷物があると子どもを寝かせたり、親も座ってゆっくりできます。気温が穏やかな時期なら外でゆっくりお弁当やお菓子を食べたりすると、親子でホッとリラックスでき、余韻を楽しめる時間になりますよ。
●羽織るもの
冷房が強いときの体温調整用に持っていっておくと安心です。
●音の出ない布のおもちゃや絵本
静かな場所でも遊べるおもちゃや布絵本は、ぐずったときや待ち時間の心強い味方です。
【0~2歳】美術館に行く前や行ったあとに読みたいおすすめの本
「赤ちゃんの時期は、『見ていて安心する』 『読んでくれる人の声が心地いい』といった感覚で十分。そんな“感じる体験”の入口として、色や形、リズムを親子で楽しめる絵本を2冊ご紹介します。(平野さん)」
●「あおくんときいろちゃん」(至光社)
青と黄色が出会って緑になる―。絵の具で描かれた青や黄色のまるが生き生きと動きまわり、「色が混ざると変わる」ことを絵本を通して体験できる一冊です。
●「いろいろいろのほん」(ポプラ社)
丸や線、さまざまな色がページいっぱいに広がる絵本。リズム感のある言葉が特徴で、「読んでくれる人の声が心地いい」と感じられる一冊です。まだ意味がわからなくても、声や色を通してアートの世界を味わうことができます。
【0~2歳】美術館に行ったあとの楽しみ方
●おうちでもアートを感じる体験を
美術館を訪れたあとは、おうちでも色や形を感じる遊びを楽しんでみましょう。
「黄色はどこにある?」「バナナも黄色だね」「このふた、青いね」と家の中で色を見つけていく遊びは、赤ちゃんでも参加しやすく、ことばを覚えることにもつながります。
●フィンランド発「ベビーカラーバス」で全身アート体験
「『ベビーカラーバス』というフィンランドの遊びは、離乳食期から楽しめて、特別なアート体験としてとてもおすすめです(平野さん)」
ほうれん草やブルーベリーなど食べ物をすりつぶしてペーストを作り、おむつ一丁になって、ブルーシートの上などで全身でお絵かきを楽しみます。絵の具ではなく食材の色を使うので、アレルギーなどに配慮すれば、口に入れても安心。赤ちゃんが「はじめて全身で描いた」作品ができ上がります。
「汚れるので準備など大変ですが、その時期だけの、とっておきの忘れられない思い出になりますよ(平野さん)」
【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
0~2歳の美術館体験は、“見て学ぶ”よりも“感じる”ことが大切な時期です。赤ちゃんは、視覚・聴覚・触覚を通じてアート空間を全身で受け止めています。作品を「わかる」ことよりも、安心して過ごせる場所、落ち着く楽しい空間だと感じることが好奇心の初めの一歩。焦らず、子どものペースでアートを楽しむことを大切にしてみましょう。
年齢ステージ別「美術館でワクワクする体験を!」の目次
・全年齢編
・0歳~2歳編
・3歳~5歳編
・小学生低学年(6歳~9歳)編
・小学生高学年(10歳~12歳)編
お話を伺ったのは…平野聡子さん
〈監修者プロフィール〉100万人のパパ・ママに愛用されているアプリbaby rattle bab babをはじめ、赤ちゃんとの暮らしが楽しくなるイベントやワークショップ、映像、グッズなどジャンルを越えて企画している。2018年より4歳からのクリエイティブスクール、アートデザインラボ を運営。「すべての子どもたちの好奇心を枯れさせない」をミッションに、のべ101名の子どもたちと日々、アナログ・デジタルの境界のないものづくりを実践中!
独自の「問いを育てるメソッド」で2024年キッズデザイン協議会会長賞 受賞。
4歳からのクリエイティブスクール「アートデザインラボ」公式HP
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