年齢別アートの楽しみ方【3歳、4歳、5歳編】

美術館でワクワクする体験を!年齢別アートの楽しみ方【3歳、4歳、5歳編】

お出かけは子どもの好奇心を刺激し、子どもが「好きなこと」や「オモシロイ!」と感じることを見つける絶好のチャンスです。子どもがワクワクして好奇心が高まるような「いこーよ好き育メソッド」式お出かけの楽しみ方をご紹介します!(※いこーよ好き育メソッドはいこーよ子どもの未来と生きる力研究所が提案する子どもの成長ステージに合わせた体験メソッドです)

今回は「美術館&アート」がテーマ。3歳、4歳、5歳の未就学児のお子さんに向けて、美術館に「行く前後」や「行ったとき」にやってみてほしいことを紹介します。美術館体験をもっと楽しくするヒントを教えてくれたのは、4歳からのクリエイティブスクール「アートデザインラボ」を運営するbaby toi代表の平野聡子さんです。

【3~5歳】におすすめの美術館の楽しみ方

●気負わずに会話を楽しみながらアート空間を味わう

3~5歳は、まだ「美術館に行きたい」と自分から言い出すことは少ない時期。「たまには美術館に連れていかなきゃ」と気負うと、親子ともに疲れてしまいます。

「大切なのは、まずは保護者の方自身が楽しむこと。自分の好きな作品を堪能しながら、子どもと美術館の空間を共有しましょう。親が楽しんでいると、子どもも安心してアートの世界に入り込めます。『お母さんこれ好きだな』『これ何に見える?』など、自然な会話を楽しみながら過ごしてみてください(平野さん)」

静かな空間を心がけつつ、周りの迷惑にならない程度の声なら会話を楽しんでも大丈夫です。

●小さなお約束ごとも楽しみの一部に

3~5歳は、少しずつルールを理解できるようになる時期です。美術館に行く前に『作品には触らない』『静かに話す』『走らない』など、基本的なお約束を3つほど事前に伝えておくと、子どもも受け入れやすく、マナーを学ぶ機会にもなります。

「ルールを守れなかったときは叱るより、『今はできていたね!』と褒めてあげましょう。『あとひとつで3つの約束をコンプリートだね』『守れたらおいしいものを食べよう』など、ゲーム感覚で声をかけると、子どもも意欲的になります。楽しみを加えることで、美術館の体験がもっと楽しい思い出になります。(平野さん)」

●「好き!」をとことん楽しむ。全部見なくても大丈夫

すべての展示を無理に見て回る必要はありません。子どもが夢中になっている展示があれば、気が済むまで楽しませてあげるだけでも十分です。子どもの興味に寄り添うと、親も子どもの新たな“好き”を発見できることがあります。

「たとえば、うちの子は動く影の展示が大好きで、何度もその部屋に戻るほど夢中でした。その姿を見て『この子はこれが好きなんだな』と気づきました。子ども自身が惹かれるものを大切にしてあげると、美術館が子どもにとって「また行きたい場所」として心に残ると思います(平野さん)」


●ワークショップで“表現する楽しさ”を体験

美術館のワークショップもおすすめです。3歳ごろから参加できるものもあります。「家では“汚れるからやめて”となりがちですが、ワークショップなら周りを気にせず、のびのびと表現活動を楽しめます。専門の方に教わりながら、絵を描いたり、粘土や工作にチャレンジする体験は、子どもにとって学ぶことも大きいはずです(平野さん)」

【3~5歳】美術館に持っていくといいもの

子どもでも持ち運びやすいグッズで、美術館がもっと楽しく豊かな体験になります。

●おもちゃの双眼鏡や虫メガネ

近づいて見られない作品も、道具を使うと「よく見えるね!」と盛り上がります。細かな色の変化や模様の違いに気づくことも。

●カラーセロファン

作品をセロファン越しに見ると、色が変わって見えて、また違うおもしろさを発見できます。

●スケッチ用の小さなノート

気になったものを描きたくなったとき用に、コンパクトなノートがあると便利です。

【3~5歳】美術館に行く前や行ったあとに読みたいおすすめの本

おうちでも美術館のワクワクを感じられる、幼児期にぴったりの絵本をご紹介!

「ケイティのはじめての美術館」(サイエンティスト社)

元気いっぱい、知りたがりやの女の子・ケイティが、美術館で名画の中に入り込む楽しいストーリー仕立ての絵本です。モナリザやダ・ヴィンチ、ボッティチェリなど、実在の名画が登場し、子どもが「絵の中に入る感覚」でアートに親しめます。

「ケイティの絵本を読んでいると、実際の美術館でも『これ知ってる!』と子どもが気づいたり、角度を変えて絵を見たりと、美術館での体験がより深まります(平野さん)」

作:ジェイムズ・メイヒュー 訳:西村 秀一 監修:結城 昌子 出版社:サイエンティスト社

【3~5歳】美術館に行ったあとの楽しみ方

●感じたことを“カタチ”にしてみよう

印象に残った作品があれば、お家で絵を描いたり粘土で形にしてみましょう。「写真を見ながら描きたい!」という子もいれば、自由に好きなように表現する子もいます。

「そっくりそのまま表現できなくても大丈夫。『子どもの絵は子どもの心を映す』と言われるように、その子がどのように作品を受け止めたのかが見えてきます。それぞれの感じ方を尊重し、『そんなふうに見えたんだね、すてきだね』と声をかけてあげてください。作品の出来ばえよりも、その子なりの世界観を大事に受けとめることが大切です。そうすることで、『自分の感じ方を認めてもらえた』と自信が芽生え、表現する楽しさも湧いてきます(平野さん)」

【好き育メソッドからのワンポイントまとめ】
3~5歳の美術館体験は、「これ何に見える?」「どんな色が好き?」など会話を重ねるなかで、お子さんの“好き”や興味に気づける機会です。親子で感じ方を共有することで、アートがより親しみやすい存在になります。美術館の展示を「全部見なければ」と気負わず、子どもが惹かれた作品をじっくり楽しんでみてください。その子の好きを大切にすると、美術館が子どもにとっての「また行きたい場所」に。さらに、ワークショップなど新しい体験が加わることで、「楽しい」「不思議」「きれい」といった、さまざまな感性も豊かになっていきます。

年齢ステージ別「美術館でワクワクする体験を!」の目次

全年齢編

0歳~2歳編

3歳~5歳編

小学生低学年(6歳~9歳)編

小学生高学年(10歳~12歳)編

 

お話を伺ったのは…平野聡子さん
〈監修者プロフィール〉100万人のパパ・ママに愛用されているアプリbaby rattle bab babをはじめ、赤ちゃんとの暮らしが楽しくなるイベントやワークショップ、映像、グッズなどジャンルを越えて企画している。2018年より4歳からのクリエイティブスクール、アートデザインラボ を運営。「すべての子どもたちの好奇心を枯れさせない」をミッションに、のべ101名の子どもたちと日々、アナログ・デジタルの境界のないものづくりを実践中!
独自の「問いを育てるメソッド」で2024年キッズデザイン協議会会長賞 受賞。
4歳からのクリエイティブスクール「アートデザインラボ」公式HP

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2人の子育てに奮闘中。レコード会社、タイ古式マッサージセラピスト、PR代理店勤務と様々な業種を経験する。子どもとのおでかけや旅行を楽しみに日々過ごしている。子どもから「ママの特技は怒ること」と言われ、反省することも多々…。

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