夏休みは子どもの自由研究をどうするか頭を悩ませたり、せっかくの長期休みに子どもにいろいろなことに興味を持たせたいと考える保護者の方は多いのでは? そんな方におすすめなのがロボットハンドや顕微鏡、クレーンなどを自分で作って遊び、科学に対する知的好奇心が高められるDIY工作キット「Smartivity(スマーティビティ)」シリーズです。
今回はインドで開発された「Smartivity」シリーズの現在日本で発売中のものを、子どもとおでかけサイト「いこーよ」の姉妹サイト「未来へいこーよ」スタッフ(とその家族)がすべて実際に遊んでみて、遊んで楽しいのはもちろん「自由研究にも使えるほどの学びがある」と認定したおすすめの5つを紹介します。
※記事内にアフィリエイト広告があります。
自由研究や探究の授業に備えて「自分が好きなものを見つけて積極的に学ぶ」機会を家庭でも作りたい
2019年に学習指導要領が改訂され、2020年度から小学校でも「探究学習」が始まりました。探究学習とは「自分で問いや課題を見つけ出し、課題の解決に向けて情報を収めたり整理をしながら、ほかの人と議論や協力をして、調べたことを振り返りながら、最適な答えを自分で見つけていく学び」のこと。学校によっては小学1年生から探求型学習を行っているところもあります。
「探究学習」は高校生まで続き、探究学習の成果と面接が入試になる「探究型入試」を行っている大学も出ています。何より自分で考えて調べて答えをみつけていく「探究」は、これからの時代を生き抜くうえでとても重要なスキルです。

(C)PIXTA
そのためには小学生の時期からいろいろな物事に興味を持ち、探究する経験を積むのがおすすめです。夏休みなどの長期休暇は自由研究をする機会でもあり、子どもにとって探究の時間を作る大チャンス! 「遊びながら探究したい対象が見つかるDIY工作キット・Smartivity」なら、子どもが楽しみながら探究学習に親しむことができます。
「Smartivity」は2024年6月現在、全8種類が発売されています。そのすべてを「未来へいこーよ」スタッフがすべて実際に遊んでみて自知力・自効力・他尊力からなる「好き育メソッド」が高められて「自由研究にも使えるほどの学びがある」と認定したおすすめの5つを紹介しましょう。
「Smartivity(スマーティビティ)」シリーズとは?
「Smartivity」はIT大国インドで開発され、世界33カ国以上で人気のSTEAM(科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の頭文字を組み合わせた造語)初心者向けのおもちゃです。子どもたちが没頭できる「組み立てるおもしろさ」の持つDIY要素と「作った後に楽しく遊ぶ」探究要素があり、知的好奇心と想像力を刺激しながら、挑戦心・自己効力感・創造性が自然に育まれます。
【特徴1】木のパーツを輪ゴムで止めるエコ仕様で子どもが作りやすい
「Smartivity」は木製のパーツを輪ゴムで組み合わせて作ります。枠に入った木製パーツは手で簡単にはずすことができ、ニッパーやハサミ、ノリや接着剤などは一切使わずに作れます。輪ゴムでの固定でもしっかり止まり、見た目も美しいです。木製なので完成品の剛性がしっかりしていて、軽く、長く遊べるのも魅力です。

【特徴2】説明書がわかりやすく、子どもが集中して取り組める
説明書は見開きで大きく描かれていて、わかりやすいのが特長です。やるべきことがひとつずつステップごとに載っているので、子どもでも集中して取り組めます。また、全体の工程を5つ(商品によって異なります)前後に分けているため、1つの大きなパーツができあがるごとに達成感が得られ、次のパーツへのモチベーションにつなげている点もポイントです。

【特徴3】遊びのあとに学びの要素がある
作って完成して遊んでみたあとに、いろいろと工夫したり実験したくなるのが「Smartivity」の魅力のひとつです。例えばクレーンならば、より重いものを持たせるにはどうしたらいいかを考えたり、顕微鏡では身近なものをで拡大してみたり。遊びの延長線上にあるものが学びにつながっていて、実際に試せるので自由研究に応用しやすいです。説明書の後半には「チャレンジしよう!」というページがあり、探究学習のヒントになる提案や解説が書かれているので、ここを参考にするのもおすすめです。

ロボットの手を自分で作って動かすだけで大興奮!「自由に動かせるロボットハンド」5,980円(税込)【対象年齢:8歳以上】
よいところ
アニメやゲームで巨大なロボットが動く姿にワクワクする子(僕自身もかつてそうでした)なら絶対気に入るおもちゃです。自分の手の動きに合わせてロボットの手が動くのは、まるで自分の手がロボットと一体になったかのような気持ちになります。「Smartivity」シリーズは、説明書が大きく作られていてパーツができるごとに達成感があるのがいいですね。指のパーツを1本1本作っている際に、途中で指の部分だけ動かすのも楽しかったです。

ロボットハンドはストラップの中に指を入れて動かします。ストラップを引っ張ると指が連動して動く仕組みで、動きがカチャカチャとスムーズなので、ただ単に動かしているだけでもおもしろいです。

完成後はスポンジでできたブロックを積み重ねて、いろいろなものを作って遊べます。自分の手なら簡単なのに、ロボットハンドだと思うように動かせないところがあって、どういう風に工夫すればうまくつかめるかを考えるのもおもしろいです。

おしいところ
説明書はよくできていますが細かいパーツが多いので、小学校中学年の子どもが作るときは向きや方向に注意する必要があると感じました。大人でも2時間30分くらいかかるので適宜休憩を入れるといいでしょう。細かいパーツが多いですが、最初に抜き出して並べるとわかりやすくなります。

ゴムの部品はたくさん使うので、100円ショップに売っている仕分けケースを使うと便利です
ロボットハンドは子どもの手で動かす想定で作られているので、大人の手だと入りにくいです。中のスポンジパーツをはずして調整もできますが、動かしているうちに手が痛くなってしまいます。もしも手が大きなお子さんの場合は十分に遊べない可能性があります。また、木の部品は輪ゴムでしっかり止まりますが、スポンジでできたパーツは輪ゴムだと止まりにくい箇所があるのもおしいところでした。
自由研究につなげるためのヒント
・ロボットハンドの指が左右に動かせなく、とくに親指は人差し指と一緒につまむ動作しかできません。では「どうすれば動かせるようになるのか?」を考えてみましょう
・手の動きがわかったら、足の動きも調べてみましょう。段ボールなどで「ロボットフット」を作ってみるのも足首や関節の動きを学ぶいい機会になります。
・ロボットハンドから骨や関節の動きを調べてみて、ほかの動物はどうなっているか剥製などを使って調べてみるのもおすすめです。
コスパ評価
製作時間は大人で2時間30分。作っていく段階で人間の手がどのように動くかを遊びながら学べて、ロボットを作っているようなワクワク感があり、作ったあともいろいろなものを持ち上げて遊べます。そこから子どもが人体やロボットの構造などに自然に興味を広がっていくことを考えると5,980円(税込)という価格も十分価値があるものと感じられました。
SmartivityDIY工作キット「自由に動かせるロボットハンド」は以下から購入可能です
・Amazon
・楽天市場
ミクロの世界を自由に探索する感動!「身近なものを観察できる顕微鏡」4,980円(税込)【対象年齢:8歳以上】

よいところ
12歳の娘が挑戦。組み立てパーツがとても良くできていて、組み立てるときに穴と突起がきれいにピッタリ合うのが気持ちよく、ゴムをはめるところもピッタリはまる溝ができていて、作る楽しさを満喫していたようでした。組み立てながら「顕微鏡の構造」についても学べるのもいいですね。

組み立てに必要だった時間は1時間くらい。完成後に家の中のいろいろなものを持ってきては顕微鏡で覗いてみた時間の方が長く、娘が新しい世界を発見した瞬間を目にすることができたのがうれしかったです。紙や布、葉っぱなど身近にあるものを持ってきて、それまで肉眼では見えなかったミクロの世界を知って楽しそうでした。遊び終わったあとも、ホコリが入らないようにきれいな布をかけて保管していたので、娘にとってとても大切なものができたのだなと思えました。

おしいところ
完成した顕微鏡は、自分で作るものとしてはとてもクオリティが高いものの、実験や研究に使われる顕微鏡と比べると倍率や精度が低いです。とても平らなものを見るときは焦点が合いやすいですが、やや表面がカーブしているものを見るときには焦点を合わせるのがとても難しい。研究に使う顕微鏡のように、挟んで平らになるような透明の板などを別に用意するといいかもしれません。また、研究用の顕微鏡の水準を期待すると、焦点をしっかり合わせるのが難しく、ややぼんやりと見えることが多いのは惜しいところです。

写真を顕微鏡で拡大したものをスマホで撮影。写真が色の点が集まった印刷であることがわかりますが、紙が少しカーブしているので周囲が少しぼやけてしまいます。
自由研究につなげるためのヒント
・身近なものを観察する際、「花」「葉」「紙」など同ジャンルのものを複数見てスケッチして違いを比べてみる
・観察したものが「なぜそうなっているのか?」と仮説を考え、それが正しいかを検証する
・顕微鏡の仕組みから、同じ仕組みが使われているものを探してみる
コスパ評価
注射器でクレーンが動く驚き!「水の力で動かすクレーン」5,980円(税込)【対象年齢:8歳以上】

よいところ
注射器に水を入れてピストンを押したり引いたりすることで、クレーンを旋回と昇降、グラブをつかんで離すことができるようになるのが、大人から見ても驚き! 3本の注射器がコントローラーになって操作でき、操作性はシンプル。完成後は未就学児でも遊べるようになっています。

また、こういう組み立ておもちゃにしては音がとても静かで「スーーッ」と動くのがとにかく気持ちよく、大人でも何度も動かしたくなります(笑)。子どもが遊ぶ電池などで動くおもちゃは音が出るものも多いので、静かに遊べるというのは大人にとってもうれしいところです。

説明書に用意されている「チャレンジしよう!」はボックスにペンなどを入れて重さを増し、どれだけ重いものが持ち上げられるかですが、やってみるだけで学びにつながります。本物のクレーンにも興味が沸いてくるよい商品です。
おしいところ
シリーズのなかでも全体的な難易度はやや高めです。組み立て時に稼働する部分にワックススティック(白いロウでできたペン)を使うのですが、テーブルや床に小さな白い粉が落ちるので、新聞紙などをひいておくなど注意が必要です。
説明書は全体的に親切でしたが、注射器に水を入れて注射器内の空気を、何度もピストンを動かして抜くところは説明書どおりにやるとなかなか抜けず、時間が無駄にかかってしまいました。説明書では注射器を横に置いているイラストが描かれていますが、注射器を立てて先に空気を逃がすようにすると早く抜けます。

注射器に水を入れるため、遊んでいるうちにピストンが抜けると水がこぼれるリスクがあります。かなり力を入れないと難しいですが、力加減がわからない子どもが操作するときは様子を見てあげたほうがいいいでしょう。「チャレンジしよう!」では、完成後に注射器を取り出して使うものがあって、上記のように水を入れる点で苦労するので賛否ありそうです(実験自体は子どもがやっておもしろいと思います)。
また、完成品は縦の長さが50cm、横18cmほどあって、おもちゃとしてはかなり大きいので、我が家としては置き場所に困るところが気になりました。
自由研究につなげるためのヒント
・クレーンで持って移動できる重さを調べる。土台に重りを足してどれくらい増やせるかを試してみる
・クレーンのように水圧や油圧で動かしている機械がどれだけあるか調べてみる
・クレーンのマストが回転する仕組み「ラックアンドピニオン」がほかに使われているものを調べてみる
コスパ評価
製作時間は2時間30分ほどで、作っている途中でも部品やクレーンを動かしてみるところがあって達成感がかなり大きいです。自分で作ったことにより、ピストンやギアの動きなどに興味を持ちやすく、その後に自由研究や学び、好奇心につながることを含めて考えると、価格の5,980円(税込)は納得感があります。
Smartivity DIY工作キット「水の力で動かすクレーン」は以下から購入可能です
・Amazon
・楽天市場
夢中で紙飛行機を飛ばしたくなる!「水の力で飛ばす飛行機発射台」3,980円(税込)【対象年齢:6歳以上】

よいところ
工作好きの6年生と1年生の娘が挑戦しました。6年生は木でできているので手や周囲が汚れないところが気に入ったようで、説明書を見ながら「自分で構造を考えながら作るのが楽しい」と言っていました。対象年齢的にはあっていますが、1年生には難易度が高かったようです。

発射台の構造(リンク機構)や動力伝達(水力)を実体験できるだけでなく、形や動きがかっこ良く完成度も高いので、すごく達成感がある商品です。

実際に飛ばすとき、注射器を押し込んでいくと発射台が動いて発射態勢になるのを見た娘が「魔法みたい!」と感動していました。さらに、形の異なる飛行機もついていて、飛ばして楽しいだけでなく、飛び方の違いなども比較できるので、とてもお得感があります。
おしいところ
対象年齢が6歳ではありますが、1年生の娘は主にお手伝い(パーツを渡す役)を担いました。組み立てるのに時間がかかるため、途中から少し集中力が切れてしまったのが気になりました。子どもが工作が得意かどうかにもよると思いますが、6歳前後の子どもがいる場合は適度に親がサポートしながら、なるべくやらせてあげる必要があります。
自由研究につなげるためのヒント
・いろんなタイプの紙飛行機を作って、どれが一番飛ぶかを調べて、なぜ飛んだのかを考えてみる
・飛行機発射台を動かすのに使った「水力」を使うものが自分の身の回りの中にあるかを探してみる
・発射台を持ち上げて角度をつける「シザー機構」が、どのような機械に使われているかを調べてみる
コスパ評価
Smartivity DIY工作キット「水の力で飛ばす飛行機発射台」は以下から購入可能です
・Amazon
・楽天市場
簡単に遊べるのに奥が深い!「空飛ぶスペースロケット」3,980円(税込)【対象年齢:6歳以上】

よいところ
7歳の男の子と5歳の女の子に協力しながら作ってもらいました。パーツが大き目で工程がシンプルなので作りやすく、Smartivity入門におすすめです(同じ6歳以上が対象の「戦うサイボーグ」よりも簡単でした)。

完成後、外で飛ばして遊ぶのも楽しそうで「どうしたら高く飛ぶ?」かを考えながら遊ぶことで興味が広がっていきますし、発見もたくさんありました。ロケットはゴムの弾力性を利用して飛ばす仕組みで、自分で作って遊ぶことでゴムの動きや重力、弾性エネルギーについて体感的に理解できたようです。

おしいところ
全体的には子どもたちだけでほぼ作ることができましたが、部分的にネジを差し込むところなど固くて難しいところがあり、そこはサポートしました。また、スポンジ部分をはめこむときは力加減が難しそうでした。
自由研究につなげるためのヒント
・どんな工夫をすればより高く飛ぶようになるかを試してみる
・使用するゴムを変えたら飛ぶ高さは変わるのかを調べてみる
コスパ評価
製作にかかった時間は30分と短めで、小学校1年生の集中力を考えるとちょうどよかったと思います。子ども自身がロケットが飛ぶ仕組みを「なぜ?」と考え、理解し、「試してみて、遊ぶ」というのを繰り返し体験できるのは、親にとってもいい機会だと思います。「できた!」の達成感も味わえるその体験も含めて3,980円(税込)はよい価格だと思いました。
Smartivity DIY工作キット「空飛ぶスペースロケット」は以下から購入可能です
・Amazon
・楽天市場
おもちゃをきっかけに探究の扉が開かれる経験を
自分が子どもの頃、クリスマスや誕生日など、大人からプレゼントをもらう機会はそれなりにあったのですが、何をもらったのかは大人になってからもほとんど思い返すことができません。でも、自分で作り上げた達成感を得たり、それを使ってワクワクしたり、今まで知らなかったものを発見した記憶は、大人になってもずっと残っています。
今回紹介した「Smartivity」はおもちゃでありながら、作る喜びと遊ぶ楽しさ、学びにつながる好奇心の芽が育つDIY工作キットです。夏休みや冬休みなどのまとまった休みのときは、子どもがじっくりと何かに挑戦するチャンス。こういうおもちゃをきっかけに、子どもの中にある「探求の扉」を開く経験をさせるのもよい方法だと思います(KAZ)
Smartivityシリーズをすべて見る(Amazon)
Smartivity DIY工作キット「自由に動かせるロボットハンド」(Amazon)
Smartivity DIY工作キット「身近なものを観察できる顕微鏡」(Amazon)
Smartivity DIY工作キット「水の力で動かすクレーン」(Amazon)
Smartivity DIY工作キット「水の力で飛ばす飛行機発射台」(Amazon)
Smartivity DIY工作キット「空飛ぶスペースロケット」(Amazon)
Smartivityシリーズをすべて見る(楽天市場)
Smartivity DIY工作キット「自由に動かせるロボットハンド」(楽天市場)
Smartivity DIY工作キット「身近なものを観察できる顕微鏡」(楽天市場)
Smartivity DIY工作キット「水の力で動かすクレーン」(楽天市場)
Smartivity DIY工作キット「水の力で飛ばす飛行機発射台」(楽天市場)
Smartivity DIY工作キット「空飛ぶスペースロケット」(楽天市場)
この記事を読んでいる人は「想像力」「達成感」に関するこんな記事も読んでいます
・移動&待ち時間にスマホ以外の選択肢を!想像力や集中力、思考力が高められるおもちゃ「THE PURPLE COW(パープルカウ)」3選
・主体性と問題解決力を養い、自信につなげる!自分で考える力が高まるオンライン発明家スクール「ティンカリングラボ」とは?
・SDGsが楽しく学べるすごろく! 子どもだけでなく大人もハマる理由とは?【子育て文房具】
・楽しく学ぶ手芸体験! 未就学児でもできるミニ織り機で達成感を育もう【子育て文房具】
・小学生が夢中!身近なものを使って遊ぶSDGsにもつながるおもちゃ体験レポ
・【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について








