2016年に史上最年少でプロ入りし、2020年にタイトルを2つ獲得する大活躍を見せた藤井聡太二冠を筆頭に、大きな盛り上がりを見せている「将棋」。子どもの「先を読む力」や「集中力」を学べる遊びとしても注目されています。今回は、将棋を始めたばかりの人や、これから始めたい人におすすめのアイテムを紹介します。(株式会社ハナヤマから商品提供いただきました)
将棋は子どもの心の成長を育む
「将棋」とは縦横9マスずつに区切られた将棋盤と「王将(玉将)」をはじめ「飛車」「角行」「金将」「銀将」など、8種類の駒を使って1対1で戦う競技です。駒の種類によって移動する方向が異なるほか、一部の駒は相手の陣地内に入ると「成る」ことができ、移動できる範囲が変化。一手ずつ交互に駒を動かし、相手の「王将(玉将)」をどこに動かしても取られる「詰み」状態にすると勝利となります。
室町時代には現在のルールで対局が行われていたとされ、さまざまな戦略がある将棋に勝つには、攻めるだけでなく、相手の手の意図を読んで対応していく「先を読む力」が重要です。たとえ途中でミスをしてしまっても、しっかり粘っていれば相手のミスから反撃できる逆転が多い競技でもあり「最後まであきらめずにやりぬく力」も磨けます。各駒の動かし方だけでなく、「定跡」と呼ばれる戦い方の手本を学んだり、各駒の有効な使い方を知っていくことでさらに深い戦いができるようになる「頭の中で試行錯誤を楽しむ」競技といえます。
また、姉妹サイト「いこーよ」では、元女流棋士の藤田麻衣子さんが「将棋は子どもの心の成長を育む競技」とお話されています。記事では「対戦相手とのコミュニケーションを通じて社会性を身につけ、自己表現をすることでストレスの発散につながる」「負けてもくじけずそこからさらに成長していくという経験を重ねることで、心の強い子に育つ一助になる」と語られています。
将棋で子どもにどんな能力が身につく? 年齢別の遊び方も紹介!
さらに、ルールさえ知っていれば老若男女問わず指せるので、世代や性別を越えてコミュニケーションがとれるのもいいところです。このように「将棋」はたくさんの魅力がありますが、駒の種類が多くて小さな子どもがゼロから覚えるのはなかなか大変です。そこでおすすめしたいのが「はじめて将棋」です。
駒の動きがわかる「はじめて将棋」は将棋デビュ―におすすめ!
「はじめて将棋」の特徴は駒に動く方向がわかるシールが貼ってあること。「歩兵」は「ふひょう」、「桂馬」は「けいま」など、駒の読み方もひらがなで入っているので未就学児でも駒の名前が覚えやすいです。
シールは貼ったりはがしたりできるので、慣れてきたらはがして普通の将棋の駒としても使えます。歩兵や香車、角行、飛車など敵陣に入り込むと「成れる」駒は、裏面にも成ったあとの動きがわかるシールがあります。
駒と盤はプラスチック製で軽くて丈夫。サイドには駒置きとして使えるポケットがあり、対局後はココに駒を入れておくことができます。子どもが将棋を遊ぶようになると、駒がなくなって困ることがよくあるので、なくさないようにしまえるのは便利。ポケットをしまっておけば盤を縦にして本棚などにしまえます。
実際に遊んだ人のコメント
6歳の娘とおじいちゃんが「どうぶつしょうぎ」で対戦していたのですが、これで孫に勝てなくなったおじいちゃんが「本物ならもっといろいろできるからなあ」と言ってきたので(笑)、「はじめて将棋」はまさにうってつけでした! 駒の進み方がわかるシールが付いていて、いちいち動かし方を確認しなくてもわかるので、スムーズに対局ができています。むしろ私が将棋初心者なので負けてしまったり(笑)。
相手を詰ませるには、どこにも逃げ場のないようにする必要があるので、確かに頭の運動によさそうですね。娘も「将棋やりたいからおじいちゃんのところに行く」というようになり、おじいちゃんとの交流も増えました!(Iさん)