「アンガーマネジメント」が学べる子供向け絵本「ムカムカドッカーン」が、2020年5月18日(月)に発売されました。本国フランスでは、小学校の教室に必ず一冊あると言われるベストセラーです。子供の癇癪(かんしゃく)に困ったり、怒りがコントロールできないときに、ぜひ手にとってみてください。(株式会社パイ インターナショナルから献本いただきました)
「怒りを手放す方法」が学べる絵本!?

「いちにち、いやーなことばかり」で、超不機嫌な男の子・ロベールが部屋に閉じこもっていると、「大きな怒りのかたまり」が出現して大暴れ! それを見たロベールは…。
本書は「日本アンガーマネジメント協会」初の推薦絵本に認定されています。「アンガーマネジメント」とは、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングのこと。1970年代にアメリカで生まれ、現在では世界中の老若男女に取り組まれています。「怒らない」ことではなく、「怒る必要があるときは上手に怒りを表現し、必要がないときは怒らなくて済むよう、うまく線引きができるようになる」ことを目指しています。
「怒りの視覚化」は子供に使いやすい!

主人公のロベールが、物語の中で自然と行っているのが、アンガーマネジメントの「視覚化テクニック」で、怒りの感情を目に見えるようにする方法です。特に、子供には使いやすい技術なのだそう。怒りの感情と付き合うのが難しいのは、怒りが目に見えないから。そこで、怒りを目に見える形に置き換えると、コントロールしやすくなるのだそう。
日本アンガーマネジメント協会によると、子供に「それ(怒り)はどんな形をしているの?」「大きさはどれくらい?」「色は何色?」「触ったらどんな感じ?」「熱い? 冷たい?」などの質問をしてみると可視化しやすくなるとのことです。
子供の癇癪にも役立つ!

子育てをしていると、子供の癇癪や駄々に悩むことがありますよね。「どうしてわかってくれないの?」「なぜこんなことで怒るの?」と、戸惑ったり悲しい気持ちになったり…。
そんなときも、子供を説得したり、理由を聞くのではなく、この絵本を参考に「視覚化テクニック」の質問をしてみるのも一つの手です。子供自身も、怒りの感情をどう扱えばいいのかわからないので、怒りを見える形にすることで、親子の双方が怒りの感情を扱いやすくなっていきます。
親子で上手に怒りを扱えるようになると、笑顔あふれる毎日が過ごせるはずです。ぜひ子供と一緒に読んでみてください。
■『ムカムカドッカーン』
文・絵:ミレイユ・ダランセ
翻訳:ふしみみさを
解説:安藤俊介(日本アンガーマネジメント協会代表理事)
仕様: A4判変型・ハードカバー・32ページ
定価:本体1,300円(税別)
ISBM:978-4-7562-5303-3 C8771
発売元:パイ インターナショナル
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