Twitterや書籍、マンガなどでも話題のイケメン保育士・てぃ先生がパパママの悩みに一問一答していく人気連載! 全国から寄せられた子育ての悩みに実践的なアドバイスします。今回は「大声でキレる子どもにどう接すれば良いか」教えていただきました。
言葉にできないイライラや寂しさを大声で発散
質問
最近、4歳の子どもがすぐに大声を出して怒ります。まだ感情がコントロールできなくて当たり前なのか、キレやすくなってきているのか、心配です。そんなときはどんな言葉をかければ良いのでしょうか?
(smilyさん/4歳男の子のママ)
てぃ先生からのアドバイス
4歳って意外と難しい時期なんですよね。まだまだ幼さが残る3歳に比べればオトナになったけれど、お兄さんお姉さん扱いされる5歳よりは断然コドモ。成長のはざまにいると思います。「もうすぐお兄さん、お姉さん」なんて無意識のうちにプレッシャーになっている場合も。
だから自分の思い通りにならなかったとき、気持ちの整理をつけられず、きちんと言葉で表現することもできなくて、大声になってしまうこともあるでしょう。
ほかにも、弟や妹が生まれたり、パパママが忙しくて十分にコミュニケーションがとれていなかったりすると、もっと自分に注目してほしくて大声を出す場合があります。「もっと自分を見てー!」って。
一歩引いた冷静な視点で子どもの心に寄り添って
では、大声でキレた子どもにどう対処すれば良いのでしょうか。
てぃ先生からのアドバイス
まずは「どうしたの?」と落ち着いた口調で問いかけてください。子どもが上手く理由を答えられなくても、すぐに大声を出すのをやめられなくても、大人が一歩引いて接するのが大事。まずは前後の行動や状況から、子どもが「何を伝えたいのか」「何をしたかった・してほしかったのか」を客観的に判断し、実践できることはしてあげましょう。
間違っても、子どもと同じ土俵に上がって「大声出さないの!」などと怒鳴ってはいけません。そんなことをすれば泥沼化決定です。もし親も感情的になってしまったら、気持ちが落ち着いてから状況をメモに書きだして振り返ってみる。すると次に同じような場面になったとき、冷静に対応しやすくなりますよ。
「メモ&振り返り」は子どものストレスポイント把握にも
てぃ先生がオススメする「メモに残して振り返る」方法は、子どもがどういうときに大声でキレてしまうのか、分析するのにも役立ちそう。事前にパターンを把握しておけば、親もより冷静でいられますよね。
次回は「何度も同じことを叱らずにすむ方法」を教えていただきます。お楽しみに!
お話を聞いたのは…
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。
てぃ先生 Twitter
てぃ先生 オフィシャルブログ
ライター紹介
金子 陽子
1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。
※2018年1月にいこーよで公開された記事の再掲です。
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