家族で遊べる「ボードゲーム」 年齢別のおススメも

今回おすすめしたいのが、家族みんなで参加できるボードゲームです。ボードゲームの魅力やおすすめの商品を、ボードゲーム専門店「すごろくや」の丸田康司さんに聞きました。

テレビゲームにはない「ボードゲーム」の魅力とは?

ボードゲームとは、UNOや人生ゲーム、チェスなど卓上で行うゲーム全般を指します。その種類は多岐に渡り、なんと今や4〜5万点ものボードゲームが世界に流通しているそうです。なぜ、これほど数のボードゲームが発売され、多くの人の支持を受けているのでしょうか?

「まずボードゲームの特徴としてあげられるのは、ゲームに参加しているメンバー全員で、ゲームやその場を管理しているということです」と丸田さん。

テレビゲームは、あくまでコンピューターでプログラミングされた範囲内でプレイヤーが遊ぶものです。対してボードゲームは「結果にたどり着くまでのプロセスはもちろん、みんなで和気あいあいと楽しむ空気を作ることさえ、人に委ねられているのが魅力です。」

勝負のみならず、結果にいたるまでのゲームの過程を参加者全員で楽しんでいく。それが、ボードゲームならではの魅力なんですね。

ボードゲームでコミュニケーション力などが身につく

ボードゲームで遊ぶことで、どんな力が身につくのでしょう?

「その最たるものは、コミュニケーション力です。なぜなら、ボードゲームは他人と一緒に遊ぶのが前提です。一緒に遊ぶ人たちとの関係性をうまく作り、円滑に場を回すことが重要だからです。」

ゲームの内容がおもしろければおもしろいほど、そのゲームをいかにみんなで楽しむかという意識が働き、共にゲームで遊ぶメンバーたちをよく観察して行動するコミュニケーション力が自然と培われるのです。

また、ゲームはルールがわかっていないとスムーズに進みませんから、理解力も身につきそうですし、状況に合わせて手を変えるなど、判断力を鍛えるのにもよいかもしれません。

社会に出てからも役に立ちそうな能力が身につくボードゲーム。となると、気になるのが「親子で遊ぶメリット」です。

ボードゲームが親子におすすめの理由は?

「ボードゲームはどちらかと言うと、大人のためのエンターテインメントなんです」と丸田さん。

「ルールや遊び方が単純なものなら、子どもだけで楽しむことができます。でも、子どもは単純なものより、より刺激の強いものに興味を持って遊びたくなるものです。それはボードゲームも同じです。」

「ゲームの内容が高度になればなるほど、子どもだけで遊ぶのはなかなか難しいです。しかし、そこに親が参加することで、子どもだけではできなかったゲームができるようになるのです。」

「ボードゲームは、親が楽しめてなおかつ、子どもが参加したときに親と子が対等に遊べる、非常に珍しいタイプのエンターテインメントだと思います。」

ボードゲームは子どもだけで遊ぶとき以上に、親子で遊ぶと楽しさが増し、家族みんなでフェアに遊べるというよさがあるのですね。

とはいえ、子どもの年齢によっても難易度は変わりますから、親が選ぶときはそこにも注意しておきたいものです。

年齢別おすすめのボードゲーム

丸田さんによると、ボードゲームの箱に書いてある対象年齢は、実際より少し上に設定されていることが多いそう。

そのため、「対象年齢はあくまで目安として考えて、子どもの興味や性別、性格などをふまえて選んであげてください」とのこと。おおよその年齢別におすすめのものをご紹介いただきました。

未就学児におすすめのボードゲーム(2歳〜5歳)

■「虹色のヘビ」

レインボカラーのグラデーションに塗られた複数のヘビのパーツが、カードになっています。どの色とどの色を組み合わせたら、きちんとキレイなヘビが完成するのかを考えて、カードを置いていきます。

■「ナンジャモンジャ」

カラフルでさまざまな特徴を持った架空の生き物が描かれたカードを引き、自由に名前をつけます。その名前を全員が覚えておき、あとから同じカードが出たら覚えている名前を全員で叫ぶというもの。ユニークな名前を付けたり、覚え間違いが出たりするのが楽しいゲーム。

小学校低学年におすすめのボードゲーム(6〜8歳)

■「犯人は踊る」

「犯人」「探偵」「第一発見者」「アリバイ」などと書かれたカードを、プレイヤーがそれぞれ4枚ずつ持ってゲームスタート。事件を推理し、ほかのプレイヤーと駆け引きしながら、プレイヤーの中にいる犯人を突き止めます。

■「カルバ」

各プレイヤーが手持ちの道のパーツ(カード)をうまく並べて道を作り、スタート地点から目的地までどれだけ早くたどり着けるかを競います。ゴールを想定して上手に道のカードを組み合わせていく計画性や目標達成力がものを言います。

小学校高学年以上におすすめのボードゲーム(9歳〜)

■「じゃぱらん(じゃぱんランキング)」

47都道府県がマスになっていて、例えば「キャベツの収穫量」「所有している救急車の数」などのお題によって、上位にくる都道府県に賭け、獲得ポイントを競うもの。遊びながら社会科の知識も身について一石二鳥のゲームです。

■「ハゲタカのえじき」

各自が1〜15の手札を持ち、センターに出たカードの数よりも大きな数を手札から出します。ほかのプレイヤーより大きい数字を出した人が勝ちですが、次の勝負のために大きい数の手札を残しておく必要があり、勝てるギリギリの数字を予測して出すという駆け引きが楽しめます。

ボードゲームをする際に親が気を付けたいこととは?

子どもと一緒にボードゲームで遊ぶ際、親として気をつけておきたいことはなんでしょうか?

「まず1つ目は、自分がわかっているからと言って、子どもに『どうしてできないの?』と言ったり、答えを教えたりするのはやめることです。」

「ボードゲームは論理的な思考をもって進めていくものが多く、比較的男性向けといえます。とくに父親は自分がルールを早く飲み込めて、上手にゲームを進められるばかりに、子どもや母親の気持ちを考えない行動に出る傾向にあります。」

お父さんたちは、あくまで子どものペースで進めるということを肝に銘じてくださいね。

2つ目は、ルールブックは全員で読むこと。「親が、『自分がルールを把握して子どもに説明しなくちゃ』と思わないで。正しく理解できているかはわからないし、子どもが理解できるように上手に説明するのは、なかなか難しいのです。」

「付属のルールブックには、ルールがやさしく書いてありますから、子どもも含め全員で目を通して、『これはこうだよね』『これって合ってる?』と家族みんなで確認をしながら、進めていくのがベストです。」

多くの選択肢があり、何より子どもと大人が一緒に楽しめて、自然とコミュニケーション力が身につくボードゲーム。室内にこもりがちなこの時期、ボードゲームを通して親子の絆を深めてみませんか?

お話を聞いたのは…
丸田 康司さん
高円寺にあるボードゲーム専門店「すごろくや」代表取締役。同店には国内外から取り寄せたボードゲームが常時500点ほど並ぶ。実際に触ってボードゲームの遊び方講座や、親子向けのイベントなども数多く開催。また、6月23日にはママと子どもが一緒に楽しめるボードゲームを紹介した「おうちでボードゲーム for ママ&キッズ(スモール出版)」を発売!
「すごろくや」公式サイト

ライター紹介
佐藤 葉月
宮城県生まれ。タウン誌の記者、ブライダル雑誌の編集者を経てフリーランスに。東京オリンピックを含め、子どもたちに夢を与えるスポーツ関連の記事を書くことが目標。月に1回はライブを見に行く音楽好き。海外一人旅にはまり、アジア圏制覇を目論んでいる。

※2016年6月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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