アスコム ふたごのきょうだいリンとレンの激ムズ!妖怪学校まちがいさがし

妖怪の世界で夢中になる 物語で進む“激ムズ”まちがいさがし

注目の新刊
子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。

「子どもと過ごす時間に、『遊びながら力がつく体験』を取り入れてみたい」と思うことはありませんか? どうせなら、子どもが夢中になる形にしたいものです。今回は、ストーリーとパズルが組み合わさった「探す体験」を通じて、段階的に難易度を上げながら思考力を刺激する本『ふたごのきょうだいリンとレンの 妖怪学校 激ムズ! まちがいさがし』を紹介します。

ストーリーの中で進む“まちがいさがし”

本書の特徴は、単なるまちがいさがしではなく「物語の中で進んでいく」という構造にあります。主人公は双子のきょうだい、リンとレン。妖怪に支配されてしまった学校を探索しながら、各ページでまちがいさがしに挑んでいきます。

一般的なまちがいさがしは、1枚ごとの独立した問題として楽しむことが多く、1問解き終えるごとに区切りが生まれやすいものです。一方、本書は物語仕立てになっているため、「次の場面では何が起こるのか」「この先でどんな妖怪が出てくるのか」という興味が自然と生まれます。

アスコム ふたごのきょうだいリンとレンの激ムズ!妖怪学校まちがいさがし

その流れの中でまちがいさがしに取り組むことになるので、問題を解くこと自体が物語を進める楽しさにつながります。子どもにとっては遊びの延長として無理なくページをめくり続けられ、大人から見ると集中が途切れにくい構造になっています。物語を進めたい気持ちが、自然と「もう少しやってみよう」という意欲を引き出します

段階的に難しくなるから「できた」が積み重なる

本書は、まちがいの数が段階的に増えていく構成になっています。最初は10個、次は20個、30個と少しずつ増えていき、最終的には1見開きで100個のまちがいを探すステージに進みます。

アスコム ふたごのきょうだいリンとレンの激ムズ!妖怪学校まちがいさがし

序盤は見つけやすく「できた」という感覚をつかみやすい一方で、後半になるにつれて一つひとつの違いが見つけにくくなり、自然と観察の精度や集中力が求められるようになります。「あと1つが見つからない」という場面も増え、粘り強く探す経験になります

こうした積み重ねの中で、まちがいを見つけたときの達成感もより大きくなっていきます。少しずつ難しい問題に挑戦しながら「できた」という手応えを重ねることで、自信にもつながっていきます。

監修には脳科学者の西剛志さんが関わっており、「まちがいさがしには学習能力を高める、博物学的知能を伸ばす、視野を広げる、記憶力を高めるといった効果がある」と語っています。遊びとして取り組んでいる中で、結果的にさまざまな力を使っていく「楽しみながら頭を働かせる」感覚も、本書の魅力の一つです。

描き込みたっぷり 何度でも楽しめる一冊

ページにはたくさんの妖怪や小物が描き込まれていて、全体としてかなり情報量があります。細かな違いを見つけていく過程で、自然と画面全体を見渡す力が求められ、繰り返し取り組む中で見方や探し方も少しずつ変わっていきます

アスコム ふたごのきょうだいリンとレンの激ムズ!妖怪学校まちがいさがし

対象としては未就学児から小学生まで幅広く楽しめますが、とくに小学校低学年以降になると、自分なりの探し方を工夫しながら取り組めそうです。未就学の子どもなら、大人が隣で「このへん、何か違うかな」と声をかけながら一緒に進めることもできますし、ひとりでじっくり取り組むだけでなく、親子やきょうだい、友達同士で一緒に探す楽しみ方も広がります。

また、本の中では「カラーコピーをして繰り返し遊ぶ」という活用方法も紹介されています。そのほかにも付箋などを使ってチェックしながら進めるなど、何度でも遊ぶために工夫しやすい点も特徴です。全部のまちがいは1135個、登場する妖怪は400体以上とボリュームも多く、繰り返し取り組みたくなる内容になっています。

「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント

雑誌などによくある間違い探しは、だいたい10個~20個くらい。それでも十分楽しめますが、この本では全体的に40~50個の問題がメインで、最終的には間違いが100個の問題にも挑戦することになるという、間違い探しの密度の高さに驚きました。間違いの数が多いから、最初は間違いが次々見つかるので気持ちよく進めて、終盤は「間違いはどこ?」ともどかしい思いもしながら、最後の1個を見つけたときの達成感がすごいんです。それがこれだけのボリュームで用意されているし、妖怪たちの描き込みも細かいのでイラストを見ているだけで楽しかったりします。400体以上の妖怪が描かれているので「この妖怪なんだろう?」と思ったら、本の最後のほうにある妖怪辞典を見て名前を調べたり、その妖怪にまつわる話などをインターネットで調べるのもおすすめです。

物語を手がけたのは放送作家としても有名な石原健次さん。「未来へいこーよ」でも『10歳からの 考える力が育つ20の物語』とその続編を紹介しましたが、単に妖怪を見つけて終わりではなく、ストーリーの中にいくつかの伏線が散りばめられており、終盤にかけて「そういうことだったのか!」とハッとさせられる展開が用意されていてよかったです(思わず最初から読み返してしまいました)。

まちがいさがしの楽しさと、物語を読み解くおもしろさ、その両方が重なり、何度も読み返したくなる本ですね(KAZ)。

「ふたごのきょうだいリンとレンの 妖怪学校 激ムズ! まちがいさがし」 
アスコム ふたごのきょうだいリンとレンの激ムズ!妖怪学校まちがいさがし
価格1,320円(税込)
作:石原健次 絵:合間太郎 監修:西 剛志(脳科学者)
発行:株式会社アスコム

購入ページ(Amazon)

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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