【子育て人生相談】どうしたら自分で時計を見て行動するようになる?

子育て人生相談
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今回は、子どもが時間を見て行動ができないことに悩んでいる小学2年生の女の子を持つママからの相談です。毎日うるさく言い続けるのがストレスになってきた…というママのお悩みについて、教育の専門家にアドバイスしてもらいました。

このお悩みにアドバイスをくれたのは…

今井重孝先生
今井重孝〈監修者プロフィール〉
東京工芸大学講師、助教授、教授、広島大学教授、青山学院大学教授、川口短期大学こども学科教授をへて、現在は青山学院大学名誉教授。専門は、教育学、ホリスティック教育、シュタイナー教育思想。

Q:どうしたら子どもが自分で時計を見て行動するようになる?

小学2年の女の子の母親です。子どもが時間を見て行動できないことに悩んでいます。学校の準備や朝の支度など、のんびりしていてうるさく言わないと自分では動きません。忙しい朝の時間に準備が終わっていないのにのんびり本を読んでいるなど急ぐ雰囲気がなく、「時間を見ているの?」と何度も繰り返し準備を促すのがもうストレスです。どうしたら子どもが自分で自覚して行動するようになるでしょうか。
(小学2年生の女の子のママ)

 

A:9歳まではできないので、大人が一緒にやって習慣化させて

お子様が時間を見て行動できないことに悩んでいるということですが、現段階では悩む必要はありません。お子様は健全に育っています。シュタイナー教育の発達段階でいうと小学校低学年の子どもは、時間を見て行動することはまだできません。つまり、年齢的にできないことを要求しているということになります。

のんびりしていてお母様がうるさく言わないと学校の準備などを自発的にやらないということですが、うるさく言うのはよくないです。言葉で「~しなさい」と言っても小さな子どもは理解できません。のんびりいているというのは、個性がしっかりしてすくすく育っていることの表れです。急がせるのはよくないです。怒ったり、声で脅かすようなことを言うのもよくありません。むしろ、7歳、8歳までは怒ってはいけないのです。子どもが自由にやることができなくなるからです。怒るような状況や環境にならないことが重要です。大人が手伝ってあげて、余裕を持って一緒に準備してあげましょう。のんびりしているお子さんは、ゆっくり教えてあげたらいいと思います。

この年齢の子どもは模倣、つまり大人の真似をすることで学びます。大人からすれば「時計を見て」「時間を見て」という言葉で伝わるように感じてしまいますが、9歳以下の子どもにはその意味がよくわかりません。「時間を見ている?」という言葉では、お子様に行動を促したことにはなっていないのです。実際に、お母様が時計を一緒に見て、「この針がここにきた時に出かけるようにしましょう」と模範動作を見せ、それを毎日繰り返してください。根気よく一緒にやってあげると、1週間~1ヵ月で習慣化していきます。そうしたら「もう一緒にやらなくてもできるよね?」と一人でやらせてみましょう。そうしているうちに、だんだんとできるようになります。

まだ、大人の真似をすることによってしか学べないのです。

どうしたら子どもが自分で自覚して行動するようになりますかとのご質問ですが、10歳をすぎると自覚して行動できるようになります。9歳まではまだ一人で自覚して行動するのはできないのだと認識しましょう

子どもが自覚して行動できなかったのは、まだ難しい年齢だからだったのですね!言葉で言うのではなく、大人が一緒にやって真似させて習慣化させるとそのうち一人でもできるようになるということですね。アドバイスありがとうございます。

お話を伺ったのは…今井重孝先生
1948年愛知県生まれ。東大教育学部卒業後、同大学院に学び、西ドイツ政府留学生としてボン大学に留学。教育学博士(東京大学)。東京工芸大学講師、助教授、教授、広島大学教授、青山学院大学教授、川口短期大学こども学科教授をへて、現在は青山学院大学名誉教授。専門は、教育学、ホリスティック教育、シュタイナー教育思想。著書に、単著『“シュタイナー”「自由の哲学」入門』(イザラ書房)など多数。現在、日本シュタイナー学校協会専門会員。社会の未来を考えるホリスティック教育研究所を主宰。

 

今井先生の記事
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中学受験を経験した辞典体質の高2息子とダンスに夢中な和み系の小6娘の子育て中。仕事モードと同じく、効率とマルチタスクを家族にもつい求めてしまうことを時々反省している。稀に見るほどの方向音痴。日記を毎日書かないと落ち着かないため、いつでも持ち歩いている。

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