Twitterや書籍、マンガなどでも話題のイケメン保育士・てぃ先生がパパママの悩みに一問一答していく人気連載! 全国から寄せられた子育ての悩みに、持論を交えて答えてもらいます。今回は「外ではしっかりしているのに家では甘える子ども」について意見を聞きました。
甘えたい気持ちにとことん応えてあげよう
質問1
幼稚園ではお弁当を残さず自分で食べているようなのですが、家では甘えて食べさせてと言うことが多いです。親が食べさせても大丈夫でしょうか。
(S.Mさん/3歳男の子のママ)
てぃ先生からのアドバイス
これは声を大にして言いたい! 大丈夫です!! そんなかわいいことを言ってくれるのは今だけ。甘える姿を写真やビデオに残すくらいの気持ちで受け止めましょう! 将来「昔はこんなに甘えん坊だったのよ〜」と子どもに見せちゃうくらい。
「誰かに甘えたい」という感情は、子どもなら誰しも無意識に抱えています。でも幼稚園や保育園の先生は「みんなの先生」だから100%甘えられません。だから園にいる間に甘えたいのをこらえて頑張った分、お家で親に甘えることで補おうとしているんです。
そうした欲求に親が応えてくれないのは、子どもにとってストレス。もし年長さんや小学生が食べさせてもらいたがるとしても、その子にとっては必要な甘えなんです。やがて自然とそういった姿は見られなくなってきますよ。
子どもが頑張らなくても良い環境作りを!
質問2
保育園ではお片付けが1番にできていると言われますが、家だとやってくれずに、散らかし放題です。どんな声のかけ方が良いのか知りたいです。
(たなかりんさん/6歳男の子、4歳男の子のママ)
てぃ先生からのアドバイス
こちらのお子さんも保育園で頑張っている反動で、家では甘えているのでしょう。先生に褒められて「また1番にならなきゃ」と気負っている部分もあるのかな。ママは大変ですが、しばらく代わりに片付けてあげてください。
もし少しでも手伝ってほしいなら、お子さんが楽に片付けられる工夫が必要です。片付ける場所を明確にする、細かすぎる分類をしないなど、声のかけ方よりも片付けやすい環境を整えてあげる方が有効ですよ。
「甘え」は愛情を求めている表れ
てぃ先生いわく「甘えられない場面は年齢を重ねるごとに増えていくもの」。子どもが安心して甘え、愛情を感じられる時間を意識して与えてあげてほしいそうです。
そのとき気になるのが、「甘えとワガママの境界線」。次回は「子どものワガママ」をテーマにアドバイスをいただきます。お楽しみに!
お話を聞いたのは…
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。
てぃ先生 Twitter
てぃ先生 オフィシャルブログ
ライター紹介
金子 陽子
1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。
※2017年11月にいこーよで公開された記事の再掲です。
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