子どもと1月の手仕事 楽しく作ろう「五平餅」のレシピ

子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、親が子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。

このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、子供と季節の食卓を楽しみたい家族向けに「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。

1月に挑戦したい手仕事...子どもと楽しく作りたい「五平餅」

五平餅とは岐阜や長野エリアの郷土料理です。うるち米をつぶして粗い餅のように串にさし、甘い味噌だれを付けて焼きます。うるち米をつぶしてお餅のようにして食べる似たような料理に、秋田のきりたんぽや、青森のだまっこ汁などがありますね」

「日本では、お米は主に『うるち米』と『もち米』分けられます。うるち米は普段日常的に食べるご飯のことで、コシヒカリやササニシキなどの種類があり、ご飯の他におせんべいやお団子などに使われます。もち米はお餅として食べられる他に、お赤飯やおはぎ、かきもち、白玉団子などに利用されます」

【子ども(小学生)とやってみよう~郷土料理を調べてみょう】
今回とりあげた、五平餅やだごじる、きりたんぽのほかにもうるち米をつぶしてつくる郷土料理はいろいろあります。年末年始に旅行や帰省した際に出かけた先の郷土料理について調べてみるのも楽しいものです。

「五平餅」の材料

【五平餅の材料】
炊き立てのご飯 約1合
ゆず味噌

「ご飯は1合を目安にしました。余ったご飯を温めなおしたり、ご飯を多く炊いてしまったときなどに作っておくといいでしょう」

「また最後に五平餅につけて焼くゆず味噌のレシピも紹介しています。ゆず味噌は多めに作っておいて大根の煮つけやこんにゃくにのせて田楽のようにして食べても美味しいですよ」

五平餅のレシピ1.ご飯をつぶす

「ご飯は温かい方がつぶれやすいので、なるべく炊きたてのうちにつぶします」

「つぶすときにはそばに手水を用意しておいて、すり棒に米がつきはじめたら手水で濡らしてつぶしましょう。つぶす目安は半分ぐらいの米がつぶれた状態が目安です。この作業は子どもと一緒にすると楽しいので、ぜひ家族みんなでやってみましょう」

五平餅のレシピ2.つぶしたごはんを丸める

「米がつぶれたら、手にも水をつけて形を整えます」

「五平餅用には、割りばしの先につぶしたご飯を整えてつけます。いろいろな形を作ってみるのも家庭での手作りならではの楽しさです」

「写真のように、お団子に丸めてだまっこ汁用にするのもおすすめです」

五平餅のレシピ3.五平餅を焼く

「丸めた五平餅を焼きます。焼き網や魚焼きグリルだと、焦げ目がつきやすいのでおすすめです。ここではトースターを使います。少しキツネ色がつくくらい7~10分くらい焼きます」

「表面が硬くなるまで焼けたら、ゆず味噌を乗せて3分前後さらに焼きましょう」

「ゆず味噌が餅の表面でふつふつと沸き上がり、味噌の甘い香りが漂いはじめたら完成です!」

「お団子も、五平餅と同じように焼き色をつけます。そのまま冷蔵や冷凍で保存ができますので、きりたんぽ鍋のように、寄せ鍋の具材として重宝します。意外と煮崩れず、ゆっくり味がしみていき美味しいですよ」

「続いて手軽に作れるゆず味噌のレシピも紹介します。ぜひ挑戦してくださいね」

自分で作れる! ゆず味噌の材料とレシピ

【ゆず味噌の材料】
味噌 大さじ2
 大さじ2
砂糖 大さじ2
ゆずの皮のすりおろし 少々

「ゆずの皮をすりおろします。白い部分まですりおろすと苦くなるのでなるべく表面の黄色い部分だけをすりおろします」

「鍋に味噌、酒、砂糖をそれぞれ大さじ2ずつ入れ火にかけ弱火で温めます」

「砂糖が溶けてふつふつと煮立ち、スプーンでなべ底をこすったときに筋がでるぐらいが味噌を煮詰める目安です」

「最後にすりおろしたゆずを加えてひと煮たちさせたら火を止めてゆず味噌の完成です」

1月の手仕事としておすすめの「五平餅」の作り方を紹介しました。とても簡単で子どもが作っても失敗が少ないレシピです。家族でぜひ挑戦してくださいね。

【季節の手仕事ラインナップ】
6月
梅シロップ
新ジャガの芋もち
水無月
7月
とうもろこしご飯
ブルーベリーマフィン
七夕すったてそうめん
8月
夏野菜のピクルス
枝豆ごはん
夏野菜の肉づめ
9月
さつまいも(スイートポテト)
まぜ寿司
お月見団子
10月
リンゴ(アップルパイ)
かぼちゃプリン
ごま味噌料理
11月
新米のおにぎり
みかんゼリー
フルーツ飾り切り
12月
お餅(いちご大福)
煮豆
簡単おせち
1月
大根(切干大根
五平餅(この記事)
のり巻き3種
2月
手作り味噌
レンコンチップス
ちらし寿司
3月
小豆あんこ
いちごのブラマンジェ
草もち
4月 
タケノコご飯
スナップエンドウのキッシュ
中華風おこわ
5月
トマトソース
新玉ねぎのスコーン
【季節の手仕事イベント】
レンコン収穫体験! 募集終了 
※内容は予告なく変更する場合があります

【埼玉県熊谷市】母めし食堂「のうカフェ」


・埼玉県熊谷市下奈良391
・月曜・日曜・祝日定休
・048-577-4342
・営業時間 11:00~15:00(LO14:00) 15:00~17:00(予約のみ)
のうカフェ

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出版社、教材編集を経て2013年に「いこーよ」へ。小学生の女の子2人のママ。大学院、モンテッソーリ教育教師、華道、ダイビング資格有。ライフテーマは幼児教育から小学校、中学校、高校、大学、社会人へとどのように学びをつなげていくか。特に幼児教育から中学受験への連携に日々奮闘中。

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