子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、親が子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。
このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、子供と季節の食卓を楽しみたい家族向けに「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。
3月に挑戦したい手仕事...子どもと楽しく作りたい「いちごのブラマンジェ」
「今回紹介するのは『いちごのブラマンジェ』です。のうカフェでも人気の春のデザート! 旬のいちごで作ったソースを、牛乳と片栗粉とお砂糖だけで作ったとろとろのブラマンジェにかけていただきます。牛乳を豆乳に変えてもつくれますよ」
【子ども(小学生)とやってみよう~いちご狩りに行こう】
「我が家では毎年、家族でいちご狩りに出かけます。出かけるタイミングによって採れるいちごの種類や味の違いを楽しめるたのしいおでかけです。その場で採りたてを食べるのもおいしいですが、買って帰った新鮮ないちごを使っておいしいスイーツをつくるのもとても楽しいので、ぜひ挑戦してくださいね」
「いちごソース」の材料
【いちごソースの材料】
・いちご 500グラム
・砂糖 400グラム
「最近は甘いいちごがはやりですが、いちごのソースは『紅ほっぺ』や『とちおとめ』などの酸味が強いいちごを使うのがおすすめです」
「今回は『紅ほっぺ』と『さちほのか』を合わせて500グラム用意し、深みのあるソースを作りました。『紅ほっぺ』は甘酸っぱい味わいが、『さちほのか』はやさしい甘みが特徴のいちごです。もちろん3月~4月にかけて店頭に出回るジャム用の不揃いのいちごを使っても美味しくつくれますよ」
「また、いちごはビタミンCが豊富で、5粒食べれば1日分のビタミンCが摂れるとも言われ、利尿作用があるデトックス食材としても知られています。旬の時期にたくさん食べたいですね」
【子ども(小学生)とやってみよう~いちごを観察しよう】
「いちごを半分に切ってみましょう。中が白いいちごと中が赤いいちごがあり、中央から外に向かって白い線が浮かび上がっているのが見えます。白い線は種の一粒一粒につながっているのもわかります。ソースにするときには、中まで真っ赤ないちごを使うのがおすすすめ! 同じいちごでも品種によって、形や大きさ、特徴が違います。食材をじっくり観察できるのも家庭で料理をする楽しみですね」
いちごソースのレシピ1.ヘタをとったいちごと砂糖を合わせて半日から一晩おく
「いちごのヘタをとって砂糖を合わせて半日から一晩おいておきます。こうしておくと浸透圧でいちごから水分が出て火にかけてもなべ底が焦げにくくなります」
いちごソースのレシピ2.火にかける
「半日から一晩おいておいたいちごを中火にかけます。真っ赤な色のよいソースを作るコツは、なるべく短時間でソースを仕上げること! いちごを中火にかけてから冷水にとるまでは、鍋の様子をよく観察して手早くすすめるイメージで作業をすすめてください」
「中火に鍋をかけると、砂糖が溶けてまもなくフツフツと煮立ってきます」
「フツフツと煮立ってから1分ほど様子を見て火を消します」
いちごソースのレシピ3.氷水で一気に冷やす
「鍋を火からおろして、あらかじめ用意しておいた氷水に鍋ごとつけて冷やします。急冷することで、余熱でいちごに火が入って色が悪くなってしまうのを防ぎます。粗熱がとれたら、清潔な容器に入れ、
「今回はこのソースをブラマンジェに使いましたが、のうカフェでは出来上がったソースを瓶に入れ冷蔵庫で保存し、炭酸水や牛乳で5倍に割ってイチゴソーダやいちごミルクも楽しみます。とても美味しいのでぜひこちらも試してください」
ブラマンジェの材料とレシピ
【ブラマンジェの材料】
・牛乳 400㏄
・砂糖 大さじ2
・片栗粉(コーンスターチ) 大さじ3
「続いて、牛乳と砂糖と片栗粉だけで作るとっておきのブラマンジェを紹介しましょう。片栗粉のとろりとした触感が濃厚な味わいを感じさせてくれるので、『本当に材料がその3つだけでこんなに濃厚になるの⁉』と、食べた方からいつも驚きの声が上がるとっておきのレシピです」
ブラマンジェのレシピ1. 牛乳・砂糖・片栗粉を鍋に入れる
「まずは、分量の牛乳、砂糖、片栗粉を小鍋に入れます」
ブラマンジェのレシピ2. 鍋を中火にかける
「鍋がこげつかないように泡だて器でかきまぜながら、ゆるめのホットケーキの生地ぐらいの硬さまで中火でゆっくり火を入れていきます」
ブラマンジェのレシピ3. 容器に取り分けて冷蔵庫で冷やす
「小分けの容器に入れて冷蔵庫で冷やします。冷やすと温かいときにくらべてかなり固くなるので、この時点では通常のブラマンジェよりはゆるめでも大丈夫です」
完成! いちごのブラマンジェ!
「固まったブラマンジェにいちごソースをかけたら完成です!」
「いちごソースはしばらくするとブラマンジェの下に沈んでしまうので、食べる直前にブラマンジェにかけてテーブルにだしてくださいね」
3月の手仕事としておすすめの「いちごのブラマンジェ」の作り方を紹介しました。とても簡単で子どもが作っても失敗が少ないレシピです。家族でぜひ挑戦してくださいね。
【季節の手仕事ラインナップ】
6月
梅シロップ
新ジャガの芋もち
水無月
7月
とうもろこしご飯
ブルーベリーマフィン
七夕すったてそうめん
8月
夏野菜のピクルス
枝豆ごはん
夏野菜の肉づめ
9月
さつまいも(スイートポテト)
まぜ寿司
お月見団子
10月
リンゴ(アップルパイ)
かぼちゃプリン
ごま味噌料理
11月
新米のおにぎり
みかんゼリー
フルーツ飾り切り
12月
お餅(いちご大福)
煮豆
簡単おせち
1月
大根(切干大根)
五平餅
のり巻き3種
2月
手作り味噌
レンコンチップス
ちらし寿司
3月
小豆あんこ
いちごのブラマンジェ
草もち
4月
タケノコご飯
スナップエンドウのキッシュ
中華風おこわ
5月
トマトソース
新玉ねぎのスコーン
【季節の手仕事イベント】
レンコン収穫体験! 募集終了
※内容は予告なく変更する場合があります
【埼玉県熊谷市】母めし食堂「のうカフェ」
・埼玉県熊谷市下奈良391
・月曜・日曜・祝日定休
・048-577-4342
・営業時間 11:00~15:00(LO14:00) 15:00~17:00(予約のみ)
のうカフェ
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