子どもに「スマホやタブレットが欲しい」と言われているけど、安易に渡して事件やトラブルに巻き込まれないか心配…という悩みを解決! 小学生に向けてインターネットの危険性と上手な使い方をわかりやすくマンガで紹介してくれる「5分でわかるネット術(監修:手塚信貴、漫画・イラスト:岩崎つばさ、発行:学研プラス)」を紹介します。
冒頭の5分でネットを使うときの心構えがわかる!
インターネットは情報収集や買い物、趣味が合う仲間とのコミュニケーションなど、上手に使えばとても便利で、なくてはならない便利なものになっています。その反面、個人情報が不特定多数の人に知られてしまったり、ウソの情報が出回ってしまったり、知らない間に高額の支払いをしてしまったり、熱中しすぎて日常生活のリズムが狂ってしまったりとリスクもあります。
この本では、冒頭で「消せない・やらない・信じない」の安心ネットの3原則に触れて、便利さとリスクも含めた「インターネットとはどういうもの?」を、マンガとイラストを交えてわかりやすく解説しています。冒頭の5分ほどに書かれている解説を読めば、おおよそのポイントをつかむことができるのが特徴です。
小学生にもよくある「身近なトラブル」の例をマンガで理解できる
「あいまいな噂話をSNSに書きこんでしまった」や「個人情報を写真で公開してしまった」「ネットで知り合った人に、親に内緒で会おうと誘われた」など、インターネットやSNSを使ううえで、小学生にも起こるトラブルをマンガで紹介しています。小学生目線の身近な例が入っていることで、やってはいけないことが「自分ごと」として受け止められ、その後の解説で上手な使い方、付き合い方が楽しく学べるようになっています。
「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント
以前紹介した友だち関係の悩みを解決する本「5分でわかる友だち術」、「5分でわかる片づけ術」と同じ、今どきの小学生のお悩みを解決する実用書シリーズです。社内のママパパさんとの会話でも「スマホやネット、どうしてる?」という話題が定期的にあがるほど、子育て家族の悩みのひとつといえますね。
令和2年の内閣府の調査によると小学4年生の時点で「インターネットの利用は8割」を超えていて、小学校6年生では男子が92.8%、女子では95.2%と、9割以上が利用した経験があることに。自分のスマホは2人に1人が持っている割合になり、この本でも保護者に向けて「『使っちゃダメ』は通用しません」と解説しているくらいです。「包丁やはさみ」と同じで、便利なものだけど、使い方を間違えると危ないということを伝えて、子どもとよく相談して使っていくのが現実的といえるでしょう。
本を読むと、インターネットの特徴のところでは「クラウド」「サーバー」などの専門用語の解説が親切。質問されたら大人が即答できない用語の勉強になりました。それから「消せない・やらない・信じない」の3原則のなかで、よくあるエピソードもマンガで紹介されています。実際にあったトラブルや事件などの例も入っていて「これは怖い…」と、大人が読んでも身が引き締まる思いでした。
個人的には「親子でネットルールを作ろう」というコーナーがあるのもいいと思いました。ここまでの注意事項を踏まえて、大人と一緒に時間や使う場所、やっていいことや悪いことなどを相談して決めます。後半には相談して決めたルールを書き込めるようになっていて、そこまでやると一家に一冊のルールブックが完成するという流れなんですね。これは素晴らしい!
子どもがインターネットに興味を持って使いたくなったとき、大人と子どもが一緒に勉強するための本としてピッタリだと思います。(KAZ)
5分でわかる片づけ術
本体990円(税込)、監修:手塚信貴、漫画・イラスト:岩崎つばさ、発行:学研プラス
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