子どもが自分で人生を切り開く「考え方」を身につけられる本

注目の新刊
子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。

「どうせ無理」に負けない方法を発信し続けている著者が、子どもたちからもらった質問に答えながら、自分たちで前に進める「考え方」を教える本『不安な時代に踏み出すための「だったらこうしてみたら?」(著:植松努、発売元:株式会社PHP研究所)』を紹介します。(株式会社PHP研究所から献本いただきました)

壁にぶつかったときに「だったらこうしてみたら?」と考える力が学べる

著者の植松努さんは、飛行機やロケットが好きな少年でした。でも「将来そういう仕事に就きたい」と大人に言うと「絶対に無理だ」と言われていました。その理由は「飛行機やロケットの勉強をするには東大に入らないといけない」からで、当時の植松さんは学校の成績が悪かったからです。

しかし、植松さんは「東大に入って学ぶことは、飛行機やロケットの勉強をする手段のひとつでしかない」と考えたのです。植松さんは、東大に入るのとは別の手段で飛行機やロケットについて学び、現在は自ら会社を起業して飛行機やロケットの仕事をしています。植松さん自身「どうせ無理だよ」とたくさんの人に言われたことを、「だったらこうしてみたら?」と考える力で突破してきた人なのです。植松さんが自身の体験を話したTED×SapporoのスピーチはYouTubeで500万回以上も再生されています。

本書では、たくさんの人たちから寄せられた悩みについて、植松さんが「だったらこうしてみたら?」と答えたことがまとめられています。この本を読むと植松さんが壁にぶつかったときの考え方を学べます。悩みに対して背中を押されたり、なぐさめられたりするのではなく「考え方」を学んで自分の力で前を向いて進んでいけるようになる本です。

夢や仕事、勉強などの難問にやさしい言葉で道を示す

植松さんが答えている質問は「何がやりたいのか、自分でもよくわかりません」や「得意なことが何もないんですが、将来仕事できるでしょうか?」「将来、ちゃんと稼いでいけるか不安です」「落ち込んでいる友だちを、はげます言葉が知りたいです」など、夢や仕事、勉強、他人に関することです。

大人でもすぐには答えられない難問を、植松さんは「だったら『なんとなく行きたい方向』を見つけてみたら?」や「だったら、得意じゃなくていいからできることを増やしてみたら?」と、悩みを解決する別の手段や考え方を交えて紹介しています。

子どもたちから寄せられた悩みに答える形で書いてあるので、文章が読みやすく小学校高学年くらいなら難なく読めます。また、章ごとにテーマが分けられているため、自分が気になったテーマの悩みから読むこともできます。

だったらこうしてみたら?

「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント

僕は子どもの頃、小説家になるのが夢でした。でも、父には「小説家になるには大学で国語を専門に学ばないとなれない」と言われました。経済的に大学まで行く余裕が我が家にはなく、僕は夢を一度あきらめました。

でも、就職してからよくよく考えてみたら、大学に行かなくても小説家になる方法はあります。自分で書いたものをネットで発表する方法に気づき、実際に小説を書いてみましたが「本当にやりたかったこと」とは違う気がしました。そのときに「なんで小説家になりたかったの?」と自問自答したら「自分の書いた文章で人が喜んでくれるのが好き」だというのに気づいたんです。それなら小説家ではなく「文章を書く仕事」を探してみたら? となり、今では編集者として仕事をしています。

仕事に関してはよい選択ができたと思っていますが、この本に書かれている悩みは「無理なこと、苦手なことが大量にあります」など、大人でも簡単に答えられないものばかりです。そんな人生の難問を植松さんは「だったらこうしてみたら?」と別の角度から、しかもすぐに実行できることを例に挙げながら書いています。使われている文章も話し言葉に近いものなので、まるで植松さんとお話をしているみたいにわかりやすいのです。

この本に登場する悩みは子どもだけでなく、じつは大人も抱えているものです。タイトルにある「不安な時代」を生きているのは大人も子どもも同じなんですよね。この本で植松さんの「考え方」を学んだら、生きていくうえで大きな武器になりますし、夢に向かって挑戦する原動力になると思います。

悩みを抱えて生きている人に出会ったとき「だったらこの本を読んでみたら?」とおすすめしたいです(KAZ)。

不安な時代に踏み出すための「だったらこうしてみたら?」
本体1,463円(税込)、発売元:株式会社PHP研究所
購入はこちら(Amazon)

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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