オタク偉人伝

偉人はすべてオタクだった!子どもの「好き」を応援したくなる本

注目の新刊
子どもの成長や子育てに役立つ本を厳選して紹介します。

エジソンやアインシュタイン、チャップリンなど歴史に名を残した偉人の子ども時代は「オタク」だった! 偉人の子ども時代のエピソードから、「好き」や「夢中」が世界を変えてきたことがわかる「すごい人ほどぶっとんでいた! オタク偉人伝(著:小川晶子、絵:のぶみ、出版:アスコム)」を紹介します。

偉人たちはみんな子ども時代オタクだった

たくさんの「伝記」を読んでいるうちに「世界を変えた偉人たちは、子どもの頃、みんな『オタク』だった」ことに気がついた著者が、ベートーベンやゲーテ、ガリレオ・ガリレイなど32人もの偉人の子ども時代の「ぶっとんだ」エピソードをまとめた本です。「オタク」は、自分が「好き」なことを「夢中」になってやっている人のこと。本書では、偉人の物語を例にすることで「『好き』をとことん追求できる、夢中になれる力って、たくさんの人を喜ばせるパワーになるのかも!」ということを伝えています。

オタク偉人伝 サンプルページ

子どもにも読みやすい工夫がたくさん!

文章は子どもにも読みやすいように、1人の人物のエピソードを4~6ページで短く、わかりやすくまとめています。重要なところは黄色い線が入っていたり、たとえ話に「鬼滅の刃」や「ポケモン」などを出したりと子どもが興味を持つ工夫がされています。絵本作家の「のぶみ」さんのかわいいイラストが随所に入っていることもあって、伝記を1冊読み切るのが難しい小学校低学年の子どもでも「毎日1~2人ぶんずつ読む」など、無理なく読み進められるようになっています。

「未来へいこーよ」スタッフの注目ポイント

じつは昔、小学校の図書室でよく子ども向けの伝記を結構借りて読んでいました。でも、今になって覚えているエピソードや内容というのは、ホントにごくわずかです。本を読むことはしたものの、そこから何かを学びとってはいなかったんですね…。

この本を読むと、ホントにいろいろな「〇〇オタク」がいます。何かを好きでずっと続けていることが、のちに世界を変える発明や発見や作品につながっていく。その例をたくさん読んでいくうちに「どんなことでも好きで夢中になる」ことの価値に気づく本です。この本を読んでから、あらためて個々の伝記を読むとさらに興味を深められそうですね。

この本の魅力は、子ども向けにわかりやすく短めにまとまっているがゆえに、それぞれの「ぶっとんだエピソード」が際立っていて、つい読んだあとに誰かに話したくなること(笑)。寝る前に子どもに読み聞かせしてもよさそう。大人が読む場合は、偉人の子ども時代に「親や周囲の大人が、その子にどう接していたか?」にもぜひ注目していただきたいです。

例えば、本田宗一郎は、学校をサボって父の自転車を勝手に拝借して、住んでいた村から20kmもある遠い場所で開催していた「飛行機のショー」を見に行きました。ショーを見て帰ってきた父は、学校をサボった宗一郎をどなったのですが、宗一郎が飛行機のショーを見に行ったことを正直に言うと「お前飛行機見たのか? どうだった?」と聞いて、その後は飛行機の話で盛り上がったそうです。

また、手塚治虫(本名は手塚治)は小学生時代、友だちに学校で見せていた自作のマンガを先生に没収されてしまいました。しかし、先生は彼のマンガを職員室で回し読みをしていたのです。先生から「おもしろかった。これからも大いにマンガを描け」と言われ、治は飛び上がりたいくらいうれしくなったそうです。

南方熊楠は友だちの家にある百科事典をいたく気に入って、友だちのお母さんに「そんなに本が好きなら、いつでも読みにおいで」と言われ、5年もの間、毎日通い続けてすべての百科事典を見て覚え、自宅で書き写しました。

子どもの「好き」を周囲の大人が認めて、続けさせたり、広げてあげる。周囲の大人のおおらかさと優しさが、子どもの才能を伸ばすきっかけになっていることに気づく本です(KAZ)。

すごい人ほどぶっとんでいた! オタク偉人伝
オタク偉人伝本体1320円(税込)、出版社:アスコム
購入はこちら(Amazon)

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6歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。

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