子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、親が子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。
このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、季節のものを食卓に並べたいママパパのために、「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。
9月に挑戦したい手仕事...「シンプルなスイートポテト」
9月の手仕事としてユッキーさんが紹介してくれるのはサツマイモと生クリームの2つだけを使った「シンプルなスイートポテト」。
「材料が少なく、芋に火を通しておけば、親子で20分ほどでできる簡単なおやつです。選ぶ芋によっては、芋の甘味で砂糖をまったく使わずに作れるのもうれしいポイントです」
【シンプルなスイートポテトの材料と用意するもの】
・サツマイモ 中1本・300g前後
・生クリーム 大さじ2~4
※サツマイモの甘さやお好みに合わせて砂糖大さじ1程度を追加しても
「シンプルなスイートポテト」の作り方1. サツマイモを手に入れよう

写真上「べにはるか」写真下「べにあずま」
「秋になるとスーパーや八百屋さんの店頭にはいろいろな種類のサツマイモが並びます。サツマイモは、種類や収穫してからの日数、収穫の時期により甘味や色、扱いやすさに大きな違いがあります。スイートポテトのようなシンプルな料理は、サツマイモの種類による味わいの違いを食べ比べるのにぴったりです」
幼稚園や保育園などでは秋になると芋ほり遠足が行われ、農園でも芋ほり体験が人気になります。自分で獲ったサツマイモで作るスイートポテト作りは、親子の良い思い出になりますね。
【子ども(幼児)とやってみよう~サツマイモの種類を知ろう】
「今回料理したのは、ホクホクした栗のような食感と黄色が鮮やかな『べにあずま』と、しっとりとして少し灰色がかかった黄色の『べにはるか』です。どちらも関東圏のスーパーでよく見られる種類で、最近はさらに糖度や粘度が高い『安納芋』や、茨城県や福島県などで作られている『シルクスイート』などもよく見られるようになりました」