子どもが通う小学校では、中学受験をする家庭が多いらしい。でも自分は地方の公立育ちで、何から考えればいいのかわからない。そんな保護者は少なくないのではないでしょうか? 新連載「中学受験お悩み相談」では中学受験や学校選びを30年以上見てきた教育アナリストの井上修さんが、保護者の悩みにお答えします。第1回は、中学受験を考え始めた保護者からよく聞くご相談です。受験を「する・しない」と決める前に何ができるのか、アドバイスをいただきました。
このお悩みにアドバイスをくれたのは…

井上修さん(教育アナリスト)
1967年生まれ。1991年に横浜国立大学を卒業し、同年日能研に入社。中学受験雑誌「進学レーダー」の編集長、入試情報室室長などを経て、2025年5月に日能研を退社。同年6月より茗溪学園の校長補佐を務める。教育アナリストとして、中学受験や中高一貫校の教育、大学入試について調査・発信を続けている。
<相談内容>
小学4年生の子どもがいます。子どもが通っている小学校は、中学受験をする方がとても多いようです。私(母)も夫も地方の出身で公立高校出身なので、イマイチ中学受験のことがわかっていません。どうしたらよいのでしょうか?
答えは「とりあえず、塾に通ってみる」
とりあえず、塾に通ってみるとよいでしょう。
首都圏、とくに都内だと、公立小学校の半数程度が中学受験をする地域もあります。もちろん、公立中学校から高校へ進む選択肢を取るご家庭も多いですし、中学受験をして私立・国公立の中高一貫校に進学するのが全面的に素晴らしいというわけではありません。ただ、これだけ多くのご家庭が中学受験をしているということは、それだけの理由があるのです。

その魅力については、追ってこの連載で出てくるとは思いますが、とりあえず子どもを中学受験の塾に通わせてみてから考えるという方法もあります。
「塾が楽しかった」が、通うかどうかの目安に
中学受験の塾の中にも、非常にカリキュラムがハードな塾と、それほどきつくない塾があります。ただし、概して言えるのは、学習塾の先生たちは「授業がうまい」ということです。学習塾の場合、授業がつまらないと生徒はすぐにやめてしまい、経営に直結してしまいますから、授業の質の維持をとても大事にしています。

もちろん塾によって質は異なり、保護者の感覚とずれることもありますので、まずは体験入塾をしてみてはいかがでしょう? ほとんどの学習塾では、無料で体験入塾の機会や無料テストなどを設けているので、気軽にそれを利用するとよいでしょう。その結果として、子どもが「塾が楽しかった」「行きたい」ということになれば、とりあえず通わせてみるということです。
4年生なら、通いながらゆっくり考えられる
ハードなカリキュラムを実施している塾でも、だいたい小学4年の段階では通塾する日数が少なかったり、負担も少なかったりすることが多いので、学年が低いうちには「とりあえず通ってみる」のがベストな選択かと思います。
そして通っているうちに、中学受験を本当にするかどうか、どういう学校があるのかをゆっくりと探していきましょう。とくに私立の中高一貫校には、大学実績以外にも多くの魅力があります。また学習塾によっては、私学の先生が塾で説明会を実施したり、志望校選定の保護者会などを実施したりしていますので、少しずつ知識を蓄えていけばよいのではないでしょうか?
…とまあ、このように中学受験に関してお答えしていきますので、みなさん質問をいただければと思います。
お話を伺って
今回のお話のなかで「学習塾の先生は授業がうまい」という言葉には、思わずヒザを打ちました。授業がうまい先生に教わって、これまで以上に勉強が好きになってくれたら、保護者としてはとてもうれしいものです。それで子どもの可能性が広がっていくなら、通う価値はあると感じました。こういう悩みは、家庭によってさまざまだと思います。ぜひ「わが家はこうなんですけど…」と、下のフォームからお送りください。(KAZ)
中学受験のお悩みを募集中!
中学受験を「する」「しない」「まだ迷っている」。どのご家庭からのご相談も歓迎です。塾選びや学校選び、家庭での勉強、習い事との両立など、中学受験にまつわるお悩みに井上修さんがお答えします。ご相談が記事になったときは、ご希望の方に公開のお知らせをお送りします。
この記事を読んでいる人は「中学受験」「子育て人生相談」に関するこんな記事も読んでいます。
・【子育て人生相談】勉強が得意でない娘、中学受験をさせるべき?
・「所詮、中学受験」と思える家庭の子どもの方が伸びる! 中学受験塾の経営者・矢野耕平さんが語る意味とは【インタビュー第1回】
・矢野耕平さんに聞く「子どもが自分で伸びる」中学受験の関わり方【インタビュー第2回】
・【いこーよサイエンス私学フェア2026 レポート】12校の生徒と先生が体験と学びでふれあった1日
・3つのポイントを押さえるだけで小学生の子どもが変わる!「自分で考えて動ける子の育て方」
・未来へいこーよとは(子どもの「ココロの技能」=非認知能力について)







