毎日のように口にしている塩が、どこでどうやって作られているのかを知る機会は意外と少ないものです。江戸時代から塩の産地として知られる兵庫県赤穂市の東浜塩田は、開発が始まってから2026年でちょうど400年を迎えました。その節目を記念したイベント「赤穂塩博」の第2期が、10月15日(木)から21日(水)まで東京・KITTE地下1階で開かれます。17日(土)の夜には隅田川の上空で、赤穂の塩作り400年をドローンで描く記念ショーも初めて行われます。塩にまつわる体験や夜空のショーなど、親子で楽しめる見どころをまとめました。
東京駅前に「塩のまち・赤穂」がやってくる7日間
「赤穂塩博」は、赤穂の塩作りの歴史や文化を「見る・知る・味わう・つくる」の4つのテーマで紹介するイベントです。主催は、かつての赤穂東浜塩田をルーツに持つ赤穂化成株式会社。50年以上続くロングセラー「赤穂の天塩」で知られる塩のメーカーが、東京駅前のKITTEに赤穂の塩文化を運んできます。
会場には、東浜塩田の開拓から現在までの歩みを年表や映像で紹介する展示も予定されています。物販コーナーでは「赤穂の天塩」をはじめ、塩を使ったスイーツや海産物の加工品など赤穂ならではの品が並ぶ予定です。

写真は9月の第1期の様子
9月に開かれた第1期には、3日間で12,272名が来場しました。「塩がどのようにできるのかを知ることができた」「子どもと一緒に楽しみながら学べた」といった声が寄せられています。第2期は7日間の会期で、土日に加えて平日にも体験ワークショップが予定されています。
「海の水から塩ができるの?」を自分の目で確かめる
塩は毎日の料理に欠かせない調味料ですが、海水から塩ができるまでを実際に見たことがある大人は多くないかもしれません。このイベントの体験は、その過程を子どもが自分の手と目で確かめられるように作られています。
例えば塩づくり体験では、海水を鍋で煮詰めるうちに白い結晶が少しずつ現れてきます。塩水アートでは、塩水の量や筆の動かし方によって紙の上に浮かぶ結晶の表情が毎回変わります。目の前で起きる変化が「蒸発」や「結晶」といった言葉と結びつく瞬間です。
塩の歴史にふれられるのも、このイベントならでは。赤穂で作られた塩は船で江戸へ運ばれ、人々の暮らしを支えてきました。かつて塩田で働く女性たちの副業として織られていた伝統工芸「赤穂緞通」も、塩作りとともに育まれた文化です。いつもの塩をきっかけに、食卓の向こうにある人の営みや土地の歴史へと子どもの「なぜ?」が広がっていきそうです。
塩を作る、描く、混ぜる、結ぶ KITTEで出会う4つの体験
会場では、塩をテーマにした4つの体験ワークショップが開かれます。10月の日程は、平日の15日(木)・16日(金)・19日(月)・20日(火)が赤穂緞通のチャームづくりです。週末は17日(土)・18日(日)に塩づくり体験とブレンドソルトづくりが、18日には塩水アートが予定されています。
参加はPeatixでの事前予約制で、10月7日時点ではすべての回が満席や受付終了となっています。開催時間や内容の詳細は当日会場で案内されるので、来場したら確かめてみてください。
海水を鍋で煮詰める「塩づくり体験」
海水を鍋で煮詰め、塩ができるまでの工程を自分の手で体験します。講師を務めるのは「赤穂の天塩」のメーカー社員です。あわせて開かれる塩のミニ講座のテーマは「塩って、どれも同じ味?」「製法が違うと、味わいも変わる?」といった身近な疑問。味わいの違いや製法を紹介しながら、塩メーカーならではの視点で解説してくれます。

乾くと結晶が浮かび上がる「塩水アート」
講師は塩水アーティストのヒラシマ マイさん。筆を使って黒い紙に塩水で絵を描きます。乾かしていくと水分がなくなり、白い塩の結晶が浮かび上がってきます。思いどおりに描く楽しさと、自然が作り出す偶然の美しさを一緒に味わえるのがこの体験の魅力です。
ヒラシマさんは塩水アートの制作を重ねるうちに塩そのものに興味を持ち、今では趣味で塩の結晶を育てているそうです。そんな「好き」を探求し続ける大人と一緒に作品を作れるのも、子どもにとって心に残る時間になりそうです。

3つの味を作って持ち帰る「ブレンドソルトづくり」
赤穂の海水塩をベースに、ハーブやスパイスなどを組み合わせて自分好みのブレンドソルトを作ります。素材はオレガノやバジルといったハーブ&スパイスから、ゆずや抹茶などの個性豊かなフレーバーまでさまざまです。好きな組み合わせで作った3種類は、そのまま持ち帰れます。持ち帰ったあとに、どの料理に合わせようかと考えるのも楽しみの一つです。
塩田の暮らしから生まれた「赤穂緞通のチャームづくり」
赤穂緞通は佐賀の鍋島緞通や大阪の堺緞通と並ぶ「日本三大緞通」の一つで、兵庫県赤穂市の伝統工芸です。体験では赤穂緞通の上質な糸と国内外で集めたビーズやパーツを選び、本革の紐で結んで自分だけのチャームを作ります。所要時間は約90分で、当日空席があれば予約なしでも参加できると案内されています。
17日(土)は塩で絵を描く「ソルトアート」のライブも
17日(土)の13:00と15:00には、サンドアーティストのKoheiさんによる「ソルトアート」のパフォーマンスが予定されています。普段は砂で作品を生み出すKoheiさんが、この日は塩を使って絵を描きます。完成した絵だけでなく、絵が次々と移り変わっていく過程そのものを見せるのがKoheiさんのパフォーマンスの特徴です。
Koheiさんは2010年から独学でサンドアートの研究を始めたアーティストです。ディズニー映画「ライオン・キング:ムファサ」の公式PV制作や大阪・関西万博でのステージ出演など、国内外で活動しています。好きなことを独学で突き詰めてきた大人が、いつもと違う素材でどんな絵を描くのか。子どもと一緒に見届けたいステージです。
17日と18日には、じゃんけん大会や塩にまつわるクイズ大会など来場者が参加できるステージ企画も随時開かれる予定です。大人向けには、塩とお酒の組み合わせを試食・試飲しながら楽しむ「塩と酒のマリアージュ」も両日17:30から予定されています。

写真は9月の第1期の様子
夜は隅田川へ 江戸へ塩を運んだ歴史から未来までをドローンが描く
17日(土)の18:00ごろからは、東京・隅田川を舞台に「赤穂 塩づくり400年記念 ドローンショー」が初めて開かれます。かつて赤穂で作られた塩は、船で江戸へ運ばれて人々の暮らしを支えてきました。ショーのテーマは赤穂と江戸を結んだ塩の歴史から現在の塩作り、そして未来へとつながる物語です。約15分にわたり、赤穂の塩にまつわるさまざまなモチーフが光となって夜空に描かれます。

画像はイメージです
観覧場所は中央区立石川島公園または中央区立新川公園で、当日の運営状況によって変更になる場合があります。天候不順などで実施できないときは、18日(日)に順延の予定です。昼はKITTEでソルトアートを見て夕方から隅田川へ向かえば、塩の400年を1日でたどれます。
いつもの塩が少し違って見える秋に
「赤穂塩博」の会場は東京駅前のKITTEなので、おでかけや買い物の合間にも立ち寄りやすい場所です。家に帰ったら、台所にある塩のパッケージを子どもと一緒に眺めてみませんか? 海の水から白い粒ができるまでを知ったあとなら、いつもの塩も少し違って見えるかもしれません。
塩づくり400年記念「赤穂塩博」開催概要
塩づくり400年記念「赤穂塩博」(第2期)
会期:2026年10月15日(木)〜21日(水) 11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
会場:東京シティアイ パフォーマンスゾーン・イベントスペース(東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 KITTE地下1階)
主催:赤穂化成株式会社
共催・協賛:共催 株式会社天塩/協賛 赤穂市
体験ワークショップ:塩づくり体験、塩水アート、ブレンドソルトづくり、赤穂緞通のチャームづくり(Peatixで事前予約制。10月7日時点ですべての回が満席・受付終了)
ワークショップ申込:赤穂塩博事務局(Peatix)
プレスリリース:赤穂化成株式会社のプレスリリース(PR TIMES)
「赤穂 塩づくり400年記念 ドローンショー」開催概要
赤穂 塩づくり400年記念 ドローンショー
開催日:2026年10月17日(土)(天候不順などで実施できない場合は10月18日(日)に順延予定)
開始時間:18:00予定(約15分)
観覧場所:中央区立石川島公園または中央区立新川公園(当日の運営状況などにより変更となる場合があります)
内容:「赤穂 塩づくり400年の歴史と現在、そして未来」をテーマにした演出を予定
主催:赤穂化成株式会社
実施内容は変更になる場合があります。おでかけ前にPeatixやプレスリリースで最新情報をご確認ください。画像提供:赤穂化成株式会社
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