幼児からお年寄りまで楽しめる切り絵の魔法! 創造力と自己肯定感アップにも【子育て文房具】

文房具のさまざまな魅力を知っている「文房具プレゼンター」のふじいなおみさんに、子どもと一緒に楽しく使えて、子どもの成長に役立つ文房具を紹介していただく企画です。今回は、貼るだけで誰でも簡単にオリジナルの切り絵作品ができる『あでやか切り絵』を紹介します。(GUMI FACTORYから商品提供をいただきました)

刃物を使わない安全な切り絵―製作者の想いとは?

ふじいなおみさん(以下、ふじい):今回は『あでやか切り絵』を紹介します。この切り絵、カット済みの台紙の裏に好きな色紙やチラシを貼っていくだけで、簡単に素敵な切り絵に仕上がります。遊び方がいろいろあって、アイデアしだいで同じ台紙の絵でもまったく違う見え方になるので、とても楽しいですよ。

あでやか切り絵通販webページより引用

未来:子どもと一緒にやってみました! 私は図工が苦手なので、未就学児と一緒にできるかな!? と少し心配でしたが、楽しく夢中で取り組めました! 貼った後に「どうなってるかな?」と想像しながら台紙を裏返すのがとても楽しくて。「こうなったか!」みたいな驚きがあり、一緒にやっていた大人の私もワクワクしました。

ふじい:実はこのあでやか切り絵、元々はお年寄り向けに作られたものなんです。深川行敏さんという70代の男性が個人で製作されています。

未来:個人で製作されているんですか! 製作にはどんな背景があったのでしょうか?

ふじい:深川さんは元々、切り絵作家やイラストレーターとして活動されていた方です。50代のとき介護施設で働いていらっしゃいました。絵が得意だった深川さんは、施設の方からよく「塗り絵のサンプルを作ってください」とお願いされたそうです。ある日「切り絵がやりたい」と声をかけられたものの、介護施設側から「刃物を使う切り絵は危ないので難しい」と言われて…。そこで「貼るだけの切り絵なら簡単にできるのでは?」と考えられたのが、この商品だそうです。

GUMI FACTORYwebページより引用

未来:施設の方の声を聴いて、ご自身の経験や知識を生かして実現されたのですね。深川さんの想いがとても素敵です。

ふじい:介護施設にはさまざまな方がいらっしゃって、例えば認知症の方などが時間いっぱい見ているだけだったのだそうですが、最後にパッと台紙と同じサイズのチラシを裏に充てて切り絵を見せてみるととても喜んでくれたそうです。

未来:なるほど、チラシを充てるだけでも作品になっちゃうので難易度を人によって変えられるのは魅力です。介護施設がきっかけでできた商品ですが刃物も使わないので「安全に簡単にできる」という点では、小さな子どもにも挑戦させやすいですね。

ふじい:老若男女、世代を超えて遊べる、笑顔と自信と元気を与える画期的なアイテムです! 深川さんの熱い想いも込められていますよ。

ふれあいのきっかけになり、多世代で楽しめる

ふじい:東日本大震災のとき、深川さんは被災地であでやか切り絵のワークショップを行いました。仮設住宅では違う地域から人が集まってくるので、「知り合いがいない」という方も多くいらっしゃったそうです。そんな中この切り絵を一緒につくることで、隣の人と話すきっかけができ「コミュニケーションの輪が広がった」と喜んでくれたそうです。

未来:一緒に取り組むことで、知らない人同士でも何気ない会話が始まり、そこから相手を知るきっかけになりますよね。

ふじい:多世代の交流にもすごくいいと思います。おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんと一緒に遊ぶアイテムとしても楽しく使えそうですよね。

未来:いいですね! 私もたまに帰省しますが、久しぶりに孫に会ったおじいちゃん、おばあちゃんはパワフルな子どもたちに圧倒されがちです(笑)。 「どう一緒に遊んだらいいの~?」と困っている場面をたまに見かけるので、そんなときに持ってこいのアイテムですね!

ふじい:元々年配の方向けに作られたものなので、デザインは少し渋めですが、今後はイラストの種類も増やしていきたいとのこと。お子さん向けのかわいらしい動物の絵や、女の人がワンピースを着ている絵など、いろいろと構想があるみたいです。

未来:それは楽しみです。子どもたちもとても楽しんでいたので、他の絵柄も一緒にやってみたくなります。

ふじい:あでやか切り絵のワークショップを開いていると、まずお子さんがやってきて、その後最終的にハマるのがお父さんだそうです。ワークショップをやっていて取り込むのが難しいのが大人の男性なのですが、その大人の男性がハマってしまうというのは、興味深いですよね。

子供の創造力を刺激!遊びのアイデアは様々

ふじい:今発売されているあでやか切り絵のセットは、8枚入りで1,100円ほどです。人数が多い施設などでは、毎回みんなに配ろうとすると少しコストがかかってしまいます。そこで、工夫して利用する方も多いそうです。

未来:それはどういった方法でしょうか?

ふじい:例えば、切り抜いてある台紙の下に、好きな色に塗った工作用紙などを重ねます。するとそれだけで切り絵の色が変化しますよね。下に置くものを変えるだけで、簡単に違う色柄が楽しめる上に、元の台紙は何度も使えます。

未来:なるほど! 3歳の子は貼っているうちに「糊づけするのが疲れた~」と途中でダレてくることもあったので…。これならより簡単に遊べますね!

ふじい:違う絵柄の台紙をあててみても、見え方が異なってくるのでまた面白いです。

未来:楽しみ方のアイデアが次から次へと湧いてきそうですね!

『あでやか切り絵』遊びアイデア
●ステンシルの型として
割り箸などの先に綿をつけ、絵の具などを塗る。台紙の上からスタンプのように押していき、台紙をとれば素敵なステンシル画になります。
●ひっかき絵
100均のひっかき絵のシートを使って、台紙の上からなぞっていくだけ! 簡単にひっかき絵ができます。
●商品パッケージなどの広告を充ててみる
商品のロゴや包装紙がカラフルで独創的な切り絵に!?
●塗り絵
台紙をコピーすれば、塗り絵としても活用できます。
●カラーダンボール
カラーダンボールは表面がボコボコしているので、和紙などよりも立体的な作品になります。

ふじい:お子さんの方がもっとアイデアが湧き出てくるかもしれません。1つのやり方にとらわれず、さまざまな方法を試してみることで、違った見え方が楽しめます。その中で新たな気づきと「この感じ好きだなぁ」と思う気持ちが芽生え、創造力が刺激されていくのではないでしょうか

お気に入りの切り絵作品で、部屋を彩ろう

インタビューの中でふじいさんが『何か作品を作るとき、「こういう作品にしよう!上手くやろう!」と思うほど、思い通りにいかなかったときにすごく悔しい思いをしてしまう』とおっしゃっていました。その言葉に、ハッとさせられました。

私はどちらかというと、美術・工作などの学校の授業が得意な方ではありませんでした。でも、もっと幼い頃の私は、絵を描くことや貼り絵などが大好きだったのです。好きなイメージを自由に表現し、作品がカラフルに彩られていく感覚がとても楽しく、好きでした。しかし、いつの間にか正解が分からなくなり、過程を楽しむことよりもイメージに近づけないもどかしさが先行してしまい、苦手だと感じるようになったのかもしれません。

苦手意識のあったそんな私でも、今回子どもと一緒に『あでやか切り絵』をやってみて、本当に楽しかったです。子どもたちが自由にイメージしながら、実際に好きなように創造し、それが違う見え方になるのがとてもおもしろく、美しいと感じました。正解なんてないんだと、自分の固定概念を払拭させられました。

製作者の深川さんも「自由にやった方が楽しい」とおすすめされています。

完成した子どもたちの作品です! オリジナリティが溢れる魅力的な作品に仕上がりました。かわいい…!

もう一つご紹介します。

これは「未来へいこーよ」のスタッフKAZの息子さんが描いた絵です。「本人はおそらく何も考えないで指や手のひらで適当に描いた」ものと話していましたが、生命力に溢れた感じがとてもかっこよく、見た瞬間に心を打たれました…。

その絵にあでやか切り絵をあててみると…

切り絵のことを意識せず描いた絵でも、むしろそれがかっこよく見える作品になります。このことからも、『あでやか切り絵』の自由度の高さがうかがえます。

このように様々な表情を楽しめる『あでやか切り絵』。オリジナリティが出せて遊び方のバリエーションは無限なのに、誰でも簡単にできて素敵な作品ができます。

雨が多くなるこれからの季節、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。季節ごとに色彩を変えて、部屋のインテリアとして飾るのもおすすめです。自分が作ったお気に入りの作品を飾ると、きっとじめじめとした気分も晴れると思います。(osa)

お話を伺ったのは…ふじいなおみさん 。文房具のさまざまな特長・長所をより多くの方々に広める(プレゼンをする)「文房具プレゼンター」として活躍。ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」をはじめ、ステイショナー「文具のとびら」、 小学館「HugKum」などのweb連載、動画「イロブンの引き出し開けていこう」など、さまざまなメディアで発信を行っている。万年筆のインクにも造詣が深い。

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2人の子育てに奮闘中。レコード会社、タイ古式マッサージセラピスト、PR代理店勤務と様々な業種を経験する。子どもとのおでかけや旅行を楽しみに日々過ごしている。子どもから「ママの特技は怒ること」と言われ、反省することも多々…。

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