子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、親が子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。
このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、季節のものを食卓に並べたいママパパのために、「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。
1月に挑戦したい手仕事...「切り干し大根」
1月に挑戦したい手仕事は「切り干し大根」作りです。寒くなると旨味が増す大根を干すだけの簡単なものですが、生の大根とはまた違う味わいが楽しめます。
大根のほかにもごぼうやニンジンでも作れるので挑戦してみてくださいね。
「切り干し大根」の材料
【切り干し大根の材料と用意するもの】
・大根1本
切り干し大根の材料は大根だけです。使う道具は干すためのザルだけ。大根が安くたくさん出回る冬の時期に、1本多く買って挑戦してみましょう。
【子ども(幼児)とやってみよう~大根の収穫体験に行こう】
大根を手に入れるには、スーパーや直売所以外に、「収穫体験」に行くというのも楽しいアイデアです。根本を持って足を踏ん張って大根を抜くのはとても楽しい体験です。自分で収穫した大根で料理をすれば家族の幸せな思い出になりますね。
「収穫体験」スポットを探す
「切り干し大根」の作り方1. 大根を千切りにする
「大根を7~8cmの長さに切り、繊維にそって(縦に)
「太さや長さによって食感や味わいが変わるので2回目以降はいろいろ試してみるのがおすすめです」
【子ども(小学生)とやってみよう~大根をいろいろな大きさや形に切って干そう】
野菜は同じ調理法でも切り方によって随分味が変わります。
「切り干し大根の場合は、3mmほどに細く切れば切るほど柔らかく仕上がり、1cmほどの短冊切りなら厚さが出る分、大根の旨味や甘味を舌で感じやすくなります」
「切り干し大根」の作り方2. 大根を干そう
切った大根は写真(干して2日目)のようなザルに入れて外に干します。ほこりや虫が気になるようなら、
「上の写真は干して4日目、下の写真は干して1週間たったものです。干すのは1週間が目安。雨が降る日は濡れないように、夜は凍らないよう室内にしまいます。なるべく重ならないように広げて風通しが良いところで干しましょう」
「このザルはホームセンターで購入したものですが、最近では100円ショップで一夜干し用のネットが販売されているので、それを使うのもおすすめです」
今回の取材では、ザルいっぱいに広げた大根大根800グラムが1週間で10分の1ほどの重さになりました。
「大根は野菜の中でも旨味の成分の1つであるグルタミン酸が豊富で、その量は昆布と同じぐらいと言われています。そのため、水分が抜けてギュッと縮まると旨味が凝縮されて美味しい切り干し大根になりますよ」
保存方法
切干大根は糖度が高く、変色しやすいので、
切り干し大根が出来上がったら子どもも簡単に作れるお惣菜のレシピも知っておきたいもの。続いて「切り干し大根のツナ和え」の作り方を紹介します。
「切り干し大根のツナ和え」のレシピ1. 切り干し大根を水で戻す
「大根のツナ和えの材料は切り干し大根(20グラム)とツナ缶1つだけです。材料がとても少なく、簡単に作れて美味しいので、忙しいときにとても重宝するメニューです」
「まずは切り干し大根をのほこりをさっと取って、15分ほど水でもどしましょう。戻し過ぎると旨味が抜けてしまいます。切り干し大根によって戻し時間は若干前後します。15分ほどしたら1本取り出して嚙んでみてシャキシャキとした音がしたら十分戻っています。戻し汁は、
「見た目は細く乾燥した様子の切り干し大根ですが、水で戻して口に含むと意外にも瑞々しいことに子どももびっくりすること間違いなしです」
「切り干し大根のツナ和え」のレシピ2. 切り干し大根とツナをあえる
「水で戻した切り干し大根をツナで和えれば完成です。ツナの油はそのままいれてしまっても大丈夫。塩味がたりないときは好みで少し足してくださいね」
「切り干し大根のツナ和え」完成!
「出来上がった切り切り干し大根とツナのサラダの上に黒ゴマをパラパラとふりかけて食卓に出しましょう。ツナが大好きな子どもは多いので、この方法で切り干し大根が大好きになったという声もよく聞きます」
「火も使わず、材料もシンプルなレシピなので、幼稚園や保育園の子どもとも一緒に楽しく作ってもらえるとうれしいです」
1月の手仕事としておすすめの「切り干し大根」を紹介しました。簡単だけれど楽しい手仕事時間にぜひ挑戦してください。
ユッキーさんの愛情あふれる料理を食べてみたいという人は「のうカフェ」へもぜひ足を運んでみてください。
【季節の手仕事ラインナップ】
6月 梅シロップ
7月 とうもろこしご飯
8月 夏野菜のピクルス
9月 さつまいも(スイートポテト)
10月 リンゴ(アップルパイ)
11月 新米のおにぎり
12月 お餅(いちご大福)
1月 大根(切干大根)
2月 手作り味噌
3月 小豆あんこ(ぼたもち)
4月 たけのこ(たけのこご飯)
5月 トマト(ソース)
6月 ジャガイモ(ポテトフライ/いももち)
※内容は予告なく変更する場合があります
【埼玉県熊谷市】母めし食堂「のうカフェ」
・埼玉県熊谷市下奈良391
・月曜・日曜・祝日定休
・048-577-4342
・営業時間 11:00~15:00(LO14:00) 15:00~17:00(予約のみ)
のうカフェ
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