子どもと季節の手仕事を楽しんでみたいと思っていても、「本当にそんなに子どもが楽しめるの?」や、「忙しくて自分には無理無理!」と思っているママパパはいないでしょうか?
このコーナーでは、親子で楽しむ季節の手仕事を紹介している連載記事「子どもと季節の手仕事」で、古民家カフェ「のうカフェ」のオーナー・小林由紀子さんが教えてくれた「トウモロコシご飯」の手仕事を、実際に子どもとやってみて、子どもが興味が惹かれた点やかかった時間、事前に知っておくと取り組みやすくなるポイントを紹介します。
【子どもと季節の手仕事7月「とうもろこしご飯」のラインナップ】
Part1 とうもろこしご飯の作り方(基本のレシピ)
Part2 子どもが自分でとうもろこしご飯を作ったら?(体験記)この記事
Part3 とうもろこしのおすすめアレンジレシピ
「トウモロコシご飯作り」で子どもは何を感じるの? 小4の女の子の絵日記より
7月5日 「トウモロコシご飯づくりに挑戦!」
かかった時間:20分 炊く時間40分
晴れ→雨→晴れ 気温24度
炊飯ジャーのボタンを開けると、コーンのあまいにおいがプーンとした。そこにバターを加えるとコーンとバターのかおりがまざりあってさらにいいにおい。
ママは、「コーンがプチプチしておいしいよ」と言った。
一番大変だったのは、実をしんから外すとき。どういう角度に包丁をいれるのか? 考えながら外した。
一番いいのは、実の間のすきまに包丁を入れて、少しずつ外すこと。
またコーンを使った料理を作りたいと思った。
「トウモロコシご飯づくり」で子どもが興味をもったことと注意点1/印象的な「香り」
トウモロコシご飯を作るときに最も子どもが興味を惹かれたのは刻々と変化するトウモロコシの甘い香りです。トウモロコシの芯から実を外すときに皮がプチっとはじけて中の汁が飛び散るときにふわっと漂うのは控えめな甘い香り。それが炊飯ジャーの中でご飯とトウモロコシに火が入るにつれて次第に強い香りになり、部屋中がトウモロコシの香りで一杯になります。
香りを最も感じるのは、炊飯ジャーの蓋を開けて湯気と香りが顔を直撃するとき。そこにバターを一かけ落とすとコーンの甘い香りにバター香りが相まってさらに深い味わいに変わっていきました。
トウモロコシご飯を作るときはココに注意が必要でした(1)甘味はどんどん失われる
スーパーなどで流通しているトウモロコシの糖度は12~18度前後のものが多いそうです。メロンの糖度が17度と言われるので、その甘さがわかります。
この甘味と香りは時間がたつにつれて失われていくようで、実際に3日あけて同じトウモロコシでご飯を作ってみると、1日目に比べると3日目は甘味や香りが落ち、実の皮が厚くなって舌にさわり、美味しいとはいいがたいものになりました。
レシピを教えてくれたユッキーさんは「トウモロコシは鮮度が命。田舎では(すぐに茹でられるように)お湯をわかして(トウモロコシを)とりに行けというぐらいだから、すぐに調理をできないときは実を外して冷凍しておくのもおすすめ」と教えてくれましたが、確かにその方法が良さそうです。