子どもと一緒に取り組む季節の「手仕事」は、親が子どもへ伝える「生きる力と知恵」であり、生きた時間そのものです。
このコーナーでは、とれたての旬のものや地元食材を使った「農」と「脳」がよろこぶメニューが人気の「のうカフェ」オーナー・小林由紀子さんことユッキーさんが、季節のものを食卓に並べたいママパパのために、「季節の手仕事」のレシピやコツを紹介します。
11月に挑戦したい手仕事...「新米のおにぎり」
11月の手仕事としてユッキーさんが紹介してくれるのは「新米のおにぎり」。
「今回は、基本のおにぎりの握り方と、梅・昆布・チーズ・鮭の4種類のおにぎりの具の作り方、みそ握りの作り方を紹介します。10月末から12月ごろまでの新米のうま味を楽しめます」(ユッキーさん)
今回教えていただいたおにぎりは、どれも簡単にできるものばかり。週末に親子で常備菜として作るのもよし、少し多めに作っておにぎりパーティ形式のランチタイムにするものよし、家族でぜひ挑戦してくださいね。
【子ども(幼児)とやってみよう~稲刈り体験に行こう】
新米を手に入れるには、スーパーや直売所、通販以外に、「稲刈り体験」に行くというのも楽しいアイデアです。鎌を使って刈る体験だけでなく、トラクターやコンバインなどに乗せてもらえるところもあります。自分で収穫したお米でお握りを作れば家族の幸せな思い出になりますね。
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「基本のおにぎり」の作り方. 塩むすび
「水と、塩、ごはんを用意したら、まずは利き手の人差し指・中指・薬指の第2関節までを水につけ、その水を両手になじませます」
「次に、最初に水をつけた3本の指に同じように塩をつけ、両手になじませたら、片手いっぱいにご飯をのせてそっとまとめます」
人によって握りやすい大きさがあるので、親子で一緒に握って大きさを比べあうのも楽しいですね。
「私も昔は三角形のおにぎりが握りやすかったのですが、最近は丸くふんわりと握ったおにぎりが作りやすく美味しく感じるようになりました。よく食べるおにぎりだからこそ、好みの握り方や具材が変化していくのを自分で感じるのがおもしろいなと思います」
【子ども(小学生)とやってみよう~炊けたごはんを観察しよう】
普段は電気炊飯器を使っているという人も、底が厚めの鍋や土鍋を使ってご飯を炊いてみるのもおすすめ。いろいろな炊き方があるので、親子で調べて挑戦してみるのも楽しいものです。
おすすめのおにぎりレシピ1. 昆布の佃煮
【昆布の佃煮】の材料
・昆布 100グラム(水で戻した後)
・料理酒 30グラム
・醤油 30グラム
・砂糖 30グラム
・水 30グラム
「水で戻した昆布を3~5㎜幅に刻みます。出汁をとった後の昆布でももちろん大丈夫。刻んだ昆布は料理酒、醤油、砂糖、水のすべて同量の30グラムを計って一緒に小鍋に入れたら蓋をして水分がなくなるまで煮詰めます」
火加減は煮立って砂糖が解けるまでが強火で、煮立ったら弱火にします。
「お鍋や気温などにもよりますが15分前後で美味しい昆布の佃煮ができちゃいます。1週間を目安に食べきってくださいね」